言葉を丁寧に使いたい〜イチブとゼンブの話〜
先日、会話の中で「雪は嫌い」と言いました。
言った直後に強烈な違和感を感じました。なぜかと言うと僕は雪が嫌いではないからです。
会話の文脈とするとこうです。
今週の天気予報で木曜と金曜に雪が降る可能性が出ていましたが、僕は仕事で遠くの現場に行く日でした。
雪が降れば寒くなり、足元も悪くなる。結果としてお客さんも少なくなるし、なにより歩きにくくなったり電車が止まったりして通勤にかかる負担が大きくなる。嫌いなのはそれです。
例えば宇宙人がやってきて同じような事態になれば「宇宙人、嫌い」と言いかねません。我ながら伝わりにくい例えだった…笑
単に「雪は嫌い」と言われた人からすると、きくちは雪が嫌いな人と思われても仕方ないなと思います。でも雪が降るもたらす状況を害と捉えていて、そこにマイナスの感情を抱いているだけ。
白川郷や銀山温泉のように雪がつくる景色は美しいと感じるし、スキーやスノボも楽しい。そう言う意味では「雪は好き」なのです。
対象を大きくとっておいた方が言葉が強くなるなりますし、わかりやすく伝わるんだと思います。反面部分的に違う感情を抱くところを見逃してしまったり、誤解を生んだり、誰かを傷つける可能性があります。
好き!みたいなポジティブな感情を抱く場合は原因+現象の【ゼンブ】という対象でいいのかも知れません。しかし、罪を憎んで人を憎まずみたいな話がありますし、ネガティブな感情を抱く対象はなるべく限定的【イチブ】に表現しておいた方が、人生にとっては有益なのかなと思っています。
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