デマンド型交通ってなに?
高齢者の支援をしていて行き詰まる理由のひとつに「外出」がある。
家の中の移動は問題ない、身の回りのことだってできる。手先も器用だし、耳は少し遠いけどお話だって達者だ。
だけど近所の商店がつぶれてしまって、コンビニもデイサービスになってしまった。大きなスーパーまでは歩いたら20分はかかる。
外出は休みの日に来る家族との外出と月に1度の受診くらい。
あくまで一例だけど、あるあるの話だと思う。
つまり足がないのだ。
対策としては家族の協力を願うとか、バスなどの公共交通機関を使うとか、本人にめちゃめちゃ歩けるようになってもらうとか、自転車挑戦するとかって言うのも考えられるけど、あまりうまく行かないことが多い。タクシーは高いけどお金がたくさんある人はいいかも。
結果、外出はハードルが高いし、しなくても生きてはいけるもんだから「仕方ないね」とトーンダウンしてしまう。コロナもあってこの論調はさらに強化されている流れを感じる。
そこに一石を投じるのが様々な移動支援。
社会保障を利用した委託事業から、民間の乗り合いバスまで多種多様な移動支援があることを知った。
その中でもデマンド型交通について紹介したい。
デマンド型方交通とは、ざっくり言うと利用したい人が発車時間と場所・目的地を注文、内容が近いオーダーを固めて乗り合いで走らせる車両サービスの総称。
今回知ったキッカケになったチョイソコというサービスを例にあげていく。
主体となるのは株式会社アイシンという、トヨタ自動車の関連会社で部品などを作っている会社だそうだ。
2021年末の時点で22の自治体で運行していて、ニーズや状況により規模感やビジネスモデルに差異はあるものの概ねこんな感じらしい。
・予約は中央管理で電話とインターネットで行う。
・ドライバー1人に対して最大4名の乗客。
・車いすのまま乗れる車両。
・利用者負担は定額で軽費。
・乗降に関する援助はなし(車いすは例外)
私見だが、ユーザーにとっての使い勝手や費用の面からかなりいいサービスだなと思う。だだし、導入にはバスやタクシーなど商売敵となる既存インフラとの調整にかなりのリソースを割くようだ。
大変そう_:(´ཀ`」 ∠):
しかし、今後団塊世代が移動困難者になっていくにつれ、拡大してしていくサービスだと思うのでチェックしておいて損はないと思います。