昨年の春、京北の常照皇寺の桜を愛でた帰りに
立ち寄ったウッディ京北という道の駅のような施設で
「納豆餅」という名物を見つけました。
そのまんま、納豆が入っているお餅で、
付近では今でもお正月にいただくようですね。
はじまりは、常照皇寺にいらっしゃった光厳天皇に献上された藁苞に包まれた煮豆が糸を引くようになり、それがおいしくなったのだとか。
やがて珍味として御所に納められるようになったのだといいます。
同じ京都でも「大徳寺納豆」と呼ばれるものは
納豆でも糸を引かない全く違う食べ物で
こちらは奈良時代に「唐」の国から伝わったものだそう。
麹菌と塩で発酵、乾燥させた塩辛い豆ですよね。
大徳寺瑞峰院では今も手作りされていて、
私が通うお茶の先生はこちらとご縁があり、
昨年は運よくお土産にいただいたのです。
どちらも発酵食品なので、ヘルシーではありますけど。
糸引き納豆は関西人は食べないのかと思いきや
そうでもないみたいですね。
食べ物のルーツをたどるのも結構好きです。