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おみくじのルーツを探しに:エピソード8

こんにちは、秋らしい日が多くなりましたが、いかがお過ごしですか?
前回は源頼朝もおみくじを引いていたということで、登場させましたが、この頃おみくじは本当に自分の興味本位で引く者ではなく、国家の大事を占うことに使われていたようです。
五、本能寺の変

「ミク!まだおみくじにまつわる話ってあるの?」良介が興味津々に尋ねた。「まだまだ、あるわよ。次は日本の歴史に残る大事件よ!」ミクは興奮を隠せない。「えっ!大事件?何があったの?」と良介が驚くと、ミクはにっこり笑って答えた。「織田信長が暗殺された『本能寺の変』よ。誰が信長を討ったかは知っているでしょう?」
歴史好きの良介はすぐに「明智光秀!」と叫んだ。「その通り!じゃあ、次はその明智光秀のところに行ってみましょう。また『吉むすび』を握って、念じてみてね。」ミクの合図で、三人は声を合わせて「オン・アロリキャ・ソワカ」と念じた。

三人は目を開けると、京都の左京区にある愛宕権現堂に来ていました。ここでは、明智光秀が親しい仲間と連歌会を開いています。この時、光秀は有名な歌「ときは今 あめが下なる 五月かな」を詠んでいたのです。

三人は権現堂の外からその様子を見ていると、突然、鋭い声が響きました。「お前たち、何者だ!怪しいやつらめ!」光秀の家来に見つかってしまったのです。
「私たちは怪しい者ではありません!おみくじのことで明智光秀様にお伺いしたくて参りました!」とミクが恐る恐る答えました。

ちょうどその時、明智光秀が現れました。「どうした、何事だ?」
海は一歩前に出て、「明智光秀様、おみくじについて調べておりまして、光秀様がこの度おみくじを引かれると聞き、ぜひお話を伺いたくて参りました」と説明しました。
光秀は驚いた顔で言いました。「なぜお主たちが、私がおみくじを引くことを知っているのだ。怪しい者ではないか?」三人は戸惑いましたが、その瞬間、良介は源頼朝の言葉を思い出しました。

「僕は源良介と言います。源頼朝将軍も大事な時におみくじを引いて、神意を確認していたんですよ。」良介が勇気を振り絞って言うと、光秀は少し驚いた様子で「何、頼朝公もおみくじを使っていたのか…それを知っているとは、面白い。源の名を持つお主ならば、大目に見てやろう。」と答えました。

明智光秀のおみくじ

「しかし、おみくじについて知りたいということだが、これは大切な儀式だ。全部は教えられぬが、頼朝公に免じて少しだけ教えてやろう。これから三枚のおみくじを引き、その運勢を占う。」
良介が驚いて尋ねます。「えっ!もう三枚も引くと決めているんですか?」
光秀はうなずきながら説明します。「そうだ。三枚引いたおみくじを部屋の三隅に置き、銭を一枚ずつ投げる。表裏が異なる一枚が、神意を示すのだ。」

そして、光秀は元三大師のおみくじを一枚目引きました。「やっ!」—三番、凶。険しい顔をします。次に、二枚目を引くと「これだ!」—三十九番、また凶。「何と!」さらに険しい顔に。そして最後の三枚目を引くと「やっ!」—一番、大吉。「ようやく…」光秀はようやく安心した表情を見せました。

「さて、この三枚のうち一枚が拙者の運勢だ。これ以上は教えられぬ。そなたらはここで退散せよ。」そう言い、光秀は部屋の戸を閉めました。中からは、銭を投げる音が聞こえます。「カタカタ、カタカタ…オーッ!」と光秀の叫びが響きました。

良介と海は結果が気になってたまりませんでしたが、ミクがそっと言いました。「さあ、行きましょう。この先、大変なことが起こるわ。危険よ。」三人は神社を後にしました。


補足:明智光秀とおみくじ

明智光秀が実際におみくじを引いていたかどうかは歴史的に不明ですが、彼の時代にはおみくじが重要な役割を果たしていたことは確かです。戦国時代の人々にとって、神意を問うことは決断を支える重要な行為だったのです。

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