おいしい定年
こんにちは。橘吉次(きちじ)です。
9月23日秋分の日を過ぎれば本格的な秋がやってきますね。
実りの秋
収穫の秋
春に芽生え、夏に成長した植物が実を結ぶ季節が「秋」です。
今回は、人の一生を1年間の季節に見立てて
「定年」という何となく暗いイメージのある言葉を、明るくおめでたい言葉に解釈し直してみましょう!
人生の時間をどうイメージするか?
突然ですが<自分が生まれてから死ぬまでの時間>を図にした場合、あなたはどんな図を描きますか?
多くの方は、左右に長い矢印を書きます。
生れてから、時間はどんどん過ぎていき、やがて死に至る直線の矢印です。
死は終点。
死んでおしまい。
平均寿命を想定して、
「ああ、俺も不惑になった…そろそろ人生後半戦だな」
などと、考えている(考えていた?)のではないでしょうか?
もしかしたら、この矢印を山形にして、
30代が人生ピークで、後はどんどん下り坂…というようにイメージしているかもしれません。
でも、多くの人がこのように自分の人生を直線(もしくは山カーブの曲線)とイメージするようになったのは、
つい最近のことのようです。
つい最近っていつよ?
様々なご意見があるようですが、戦後高度成長期に広まった考え方だとする意見にきちじは賛同します。
じゃあ、以前はどうだったの?
それは、右から左(もしくは左から右)の線ではなく、
一生を循環サイクルとして捉えていたようなのです。
人生を循環サイクルとして捉える
循環サイクルとして捉えるとどのようなイメージになるのか?
こんな感じです。
生と死は隣り合わせ。
というか、ほとんど同じ位置にあります。
人の一生をサイクルでとらえると
上の〇=乳幼児~子供時代の時間と、隠居老人時代の時間は同一の層
下の〇=青年時代と壮年時代は同一の層
と、いうことが見えてきます。
つまり、
「もー、自分のことだけ!自分のためだけに生きてるもんね」という時代と
「社会のために!皆のために!誰かのために!頑張るぞー」という時代に、
分けられるということです。
このようにとらえると、
上の〇=子供と老人の純粋な友情関係
下の〇=先輩と後輩、師匠と弟子など人生の上下関係
で、様々な物語や小説、ドラマが生まれていることが納得できます。
子供同士の上下関係とか、師匠と弟子のピュアな友情物語なんて
ありませんからね。
(もしかしたら、あるかもしれないけど…名作はないように思います)
と、いうことは、
社会からの引退である定年は、子供時代と同じ時間層に変わるという
非常に楽しみな人生の転換点と考えられるのです。
定年は収穫の秋を迎える祭
更にもうひとつ。
人生をサイクルだと捉える、自分の一生をめぐる季節に置き換えることができます。
春 =生まれてから大人になるまでの青の季節「青春」
夏 =熱い生命エネルギーに満ちた赤の季節「朱夏」
秋 =エネルギーが沈静化に切り替わる白の季節「白秋」
冬 =いのちが眠りにつく黒の季節「玄冬」
と、なります。
年齢を重ねると、確かに生命エネルギーは衰えます。
白髪になるし、シワは増えるし、体力もなくなる。
もう、朱夏の勢いはありません…。
秋風は淋しく、ちょっとセンチメンタルになったする…。
でもね。
秋は収穫の季節です。
春に芽生えた命が、夏にぐんぐん成長し花を咲かせる。
それが結実して実りとして回収できる季節が秋です。
人生でもっともおいしい季節が死ぬ前に与えられています。
だから、定年は秋の収穫祭なのです。
やったー!定年だ!
もうこれからは、自分のためだけに好きなように生きるぞー!
おめでとう定年!
ありがとう定年!
ハロウィーンも新嘗祭も、秋の収穫祭です。
「神様、今年も実りをありがとう!」
「この実りで冬を越して、また春から頑張ります!」
これが、収穫祭ですね。
だから…。
定年を迎える頃になったら、
「神様、今までの人生をありがとう!こんな立派な人間に育ちました」
「この人格で一回死んで、また春になったら生まれます」
ぐらいの気持ちで、
一度人生を振り返らなきゃならない。
まあ、自分のことを
「こんなに立派な人間に育ちました」とは言えないけれど、
まだ死ぬまでに時間はあるみたいだから、その時間でなるべく自分の魂を磨く生き方をしなきゃならない。
魂を磨くってどーゆーことだ?
そんなことを考え始めることこそが、人生の実りなのではないでしょうか?
冬の訪れを怯えていないで
人生の秋を愉しみましょう。
これが、きちじが提案する
「おいしい定年」です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
では、さようなら
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