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人生を愉しむ!初体験「お茶事」

こんにちは。橘吉次たちばなきちじです。
昨日、人生で初めて本格お茶事を体験しました!
ところで皆さまは「茶道」を「さどう」と読みますか?「ちゃどう」と読みますか?
調べたら…どっちも正解!どっちもでOK!とか、
表千家と裏千家で呼び方が違うのだ!とか、
色々でてくるのですが…。
お茶事の後に桜を愛でながら…「さ」の神を思いだして…。
やっぱ「茶道さどう」と読むのがいいんじゃないの?
などと考えたことを記事にしてみましたよー!


そもそも「お茶事」ってなにさ?


茶道を習っている人は存外多い。
住宅街を歩いていると「茶道教室」の看板ってわりと目につくし、吉次の叔母も茶道の先生だった。

千利休と秀吉のドラマは日本人ならみんな知っている。
ちょっと有名な庭園などに行けば、お茶を振舞ってくれるところもある。
だから、何となく知っている。

吉次だって、
正式な作法は存じませんし、お茶をてることはできないけれど…。
でも知っていると思っていた…。

ところがだ…。
これが全然違ったのだ…。

お茶ってさ、茶道ってさ、作法にのっとってお菓子を頂いて薄茶を頂くことだと思ってない?
思ってるよねー、そーだと思ってるでしょ?
違うのよ―これが―!!

どう違うのか?
ナントまず署名からスタートするのだ!

和紙に小筆で名前を書く…
もちろん墨汁なんかじゃないよ、墨すってだよ(ってあったけど…)

次にナント手水てみずをとって清めるのだ!
「むむむーっ!神道祭祀と同じじゃないか!」

そして、床の間の掛け軸を拝見して、本日の茶事に招いてくださった亭主ていしゅ意図いと意趣いしゅおもんばかるのよ。

亭主はホスト。
お茶事って上流階級の社交の場なんだねー。

だからお食事もお酒もいただくの。
はい、頂きましたよー、四つ碗よつわんで!

四つ碗の茶懐石

四つ碗よつわんって、蓋つきの飯碗めしわん汁椀しるわんのことなんだけど、これが合理的なんだよねー。

器の中には食べられるものしか入っていない…当たり前のことみたいだけど、食べられない飾りとか、器を汚すだけの無駄なソースや粉みたいなものが一切ない!
食事の最後は、お茶と沢庵たくわんで器と箸をキレイに洗うのが作法なの。
だから、最後はこーなる。

ごちそうさまでした

もちろん、この間に「白魚の真薯しんじょう」とかあわびとか、もうご馳走をタップリ頂きました。

「そーいえば、昔の日本人は食事の最後はタクワンでお茶碗を洗っていたよねー」
と、庶民にまで広がっていた美しく合理的な日本の食事の作法を思いだしたのでした。

そしてモチロンお酒がでる!
おおっ!待ってましたー!
亭主は客に酒をいで、そして客からの返杯を受ける。
招いた客を2周まわるのが作法とか…。

むむむむーっつ!これは直会なおらいの作法じゃないか~っ!!

直会なおらいとは、神道祭祀の後に、神様に捧げた御神饌ごしんせんを参列者全員で頂く宴会のこと。
御神饌ごしんせんって食べ物のことね)

神道の作法とホントよく似ている茶道…。
根本の思想が一緒だから、当たり前なんだけど、宗教と伝統文化に分けちゃっている僕らはそれに気づけなくなっているんだよねー。


魯山人の器で頂く濃茶


食事とお酒の後のデザート。
これが「お菓子とお茶」なんですね。

まず濃茶を頂く。
ナント!茶器は魯山人作!

魯山人の茶器を持って緊張している吉次

この濃茶。
本来は、一度に人数分タップリてて、一つの茶器を客全員で廻し飲みすることが作法らしい。

これは、同じものを同じ器でいただくことで、一つ心になることを意味する。
あーっ、ここに日本の心があるよねー。

共同体を賢くスムーズに運営するための智慧!
共同体の全員が心穏やかに、安心して生きられる場づくりの智慧!
ホントに、人間が協力して幸せに生きる智慧が神道にも茶道にも残っているんだよね。

その智慧が宗教になったり、芸術になったり、文化になったりしてるだけ。

もう茶器の一つひとつが、目が飛び出るほど高価な芸術作品なんだけど、それを桐箱に入れて後生大事にしまっておくのではなく、使用する。

これが究極の贅沢。
いやはや、お茶事は究極の道楽ですね…。


桜は「さ」の「磐座いわくら


お茶事の後は、女四人で桜を愛でる春の夕暮れ散策。
ハラハラと舞い散る桜は風情がある。
古くから伝わる日本の伝統的な思想に思いをはせながら、フラフラと桜並木を歩きました。

桜の「さ」って、とっても深い意味がある古語なのだ。
「さ」って、とても神聖な霊的なものを差す言葉なのね。

くら(桜)
おとめ(早乙女)
なえ(早苗)
かき(榊)
か(坂)
かい(境)
け(酒)

どれも、霊的な力を秘めたものを表す言葉なんだよね。
これを語りだすと、とーっても長くなるから止めるけど、桜ってそーゆー神聖な意味がある樹木なのだ。

茶道は「ちゃどう」じゃなくて、「さ・どう」だろうと思ったのはそーゆー訳なのだよ。

そして桜並木の最後にたどり着いたのが…
ナント「高天原橋」!

たかまがはらはし

ちょっと出来過ぎなんじゃないの?と思うほど、色々タップリ経験した春の一日でした。

んでね、心から思ったことがある。

なんとなく知っていること。
わかったつもりになっていること。
知識だけあって、体験していないこと。
そーゆーことって多くない?

それじゃ、やっぱりダメなんだよね。
体験しないと。
ダメっていうか、人生を愉しむには知識だけじゃ不足なんだよ。

だから、ちょっと興味があるなーってことはドンドン体験するべし!
人生のお愉しみは、まだまだ沢山ある!
さあ、人生を愉しもう!

では、また


最後までお読みいただきありがとうございました。

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