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その8 神様ってどこにいるの?という素朴な疑問について
こんにちは。橘吉次です。
「神道ってよくわからない」という初心者にむけたシリーズ記事も早八話となりました。
今回は、神という存在について考えてみたいと思います。
神様は人か?自然か?
神はどこにいるのか?
そりゃ、神社でしょう…と即答するのはちょっと待ってね。
そう断言することはできない。
なぜなら、その時代によって色々な解釈があるから。
そもそも神社というものは、仏教が伝わってきてから建てられたもの。
5世紀に仏教という外来宗教がやってきて、
当時の朝廷の役人はびっくりした。
「なんだこりゃ?神が人の姿をしている…」
仏像のことですね。
「へっ?だから神様が暮らす御殿がいるんだ…」
お寺のことですね。
「んじゃあ、僕らの神様のお城も建てにゃならん!」
ということで神社が建てられた。
そもそも原始の神道には、神社という建物はなかったのです。
仏教がやってきて、
「じゃあ、日本の神様も人の姿にしよう!」というムーブメントもありました。
平安初期ぐらいに。
それが神像です。
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神功皇后です。
ところが、このムーブメント定着しなかった。
なんで定着しなかったのか?
それは、太古縄文の頃から自然が神だという思想があるからなのね。
だから、わざわざ像をつくらなくても神を拝むことはできたのです。
この自然神の思想と、
これまた縄文の頃からある、祖先が神(氏神)だという思想が入り混じって、神話ができたんだろうね…。
神はどこにいるのか?
神…。
現代人の私たちには実感できないことですが、
ちょっと前まで、いたるところに神々はいたのです。
ちょっと前って江戸時代ね。
山にも河にも田んぼにも神は存在した。
もちろん海にもいた。
第一次産業の土地だけじゃなくて、江戸の町にも神は存在した。
「おいてけ掘り」とか「立石様」とか「落葉なしの椎」とか…
大江戸七不思議みたいな、都市伝説に妖怪や怪しい生物はたくさん登場する。
河童や鬼は、落魄した、かつての神々です。
もうちょっと前は、
(もうちょっと前って、4世紀ぐらいね)
海そのものが神であり、
山そもののが神だった。
巨石も神だった=この巨石を磐座といいます
熊も山犬も神だった。
ヘビも神だった。
丁寧に言えば、世界全てが神の顕現だった。
世界全て、生命全てが神のあらわれ、神のはたらきだったんですね。
だから、神を呼び寄せる依り代が必要だったのですよ。
それは植物だったり、石だったり、人だったりした。
依り代となった人が、古代の巫女(シャーマン)です。
神の意志を言葉にして、人々に伝えたんだね。
神を降臨させるための植物を神籬といいます。
最初、依り代は自然物だけだっただろうけど、
時代が進んで依り代が人工加工物になった。
それが、鏡や剣で、今の神社の御神体になっているのね。
神社には神様がいるのではなくて、
正確には<神の依り代となる御神体があるので、神が降り立っている>
ということになる。
えーっ、じゃあ神社って神様がいないときもあるんだ…。
いや、その判断は違うだろう。
神とは、神が存在すると信じて祈る人間がいて、初めて顕現するのだ。
ん?どーゆーことですか?
つまり愛とか友情とか、目に見えない存在と一緒です。
「愛はある」と信じる人間がいて、はじめて愛ある関係って生まれるでしょ?
「愛なんて偽善だ」と思っている人の周りには、ホントの愛は生まれないよね。
なるほど…
だから、「神様がいらっしゃる」と信じて奉仕する神職や巫女がいたり、
「神様がいらっしゃる」と信じて祈る参拝者が一人でもいるかぎり、神は神社に鎮まっているのですよ。
じゃあ、誰も参拝しない神社には神様はいないってことですね。
そうです。
でも、あなたが祈れば神は降り立ちますよ。
あなたの中の神に共鳴して、神は神座ります。
神はあなたの中に降臨している
つまり、日本の神々って日本国土そのものであり、
この国土で生まれた命そのものなのね。
だから、私もあなたも神なのです。
(驚いた?)
正確に言うと、私もあなたも神のあらわれで、
神の命が、私やあなたを生きているのです。
伝わるかな?
吉次が生きている → これは間違いじゃないけど正確じゃない
神の命が吉次という名前の私を生きている → これが正解
…なんか哲学みたいになっちゃってごめんね。
でも、ホントにそうなんよ。
わかるかなぁ…
わかんねーだろうなぁ…
わかって欲しいなぁ…
なんとか伝わるように頑張って書くからね。
是非、このマガジン読み続けてくださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
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では、さようなら