ふきと日本人
●フキと日本人
ふきは、日本人にとって、数多い野菜の中で、最も古い『たべもの』の一つです。
そして、日本列島の至る所に野生している最強の『野の菜』である。
だから日本人は、太古から「食養草」として活用していたものです。
この歴史と背景を無視し、現代の栄養学を当てはめてみると、
ふきは、水分が95%ぐらいで、葉柄に多少のカルシウムがある程度で、カロリーも少なく、栄養価値はそんなに無い。
ということになる。
そんなにアホな!という話です。
そんなたべものが、現代まで残っているわけが無いのです。
ふきの存在意義というのは、早春から初夏の頃。まさに今。
人間の生理機能に季節のリズムを発動させ、身体に新鮮な喜びを与え、感じさせることにあるのです。
春の気候変化は、気管支の粘膜に大きな影響を与えます。
炎症が起ったり、そのために、粘液の分泌も多くなる。
タンが絡む。咳も出る。
花粉症なんてまさに春の症状。
この時ふきは、痰切り、咳止めの薬効があるわけです。
だからふきは、呼吸器が弱いひとにとって、好適なたべものになっています。
また、春先というのは、皮膚の新陳代謝が高まる時。
そんな時に便秘をすると、肌荒れし、免疫力低下、当然美容に障害を起こす。
それには、ふきの硬い繊維が腸の動きを活性、活発にさせ、便通を促す。これはてきめん効果を実感することでしょう。
しかもふきは、ノーカロリーに近いたべのもなので、たくさん食べれば食べるほど、その力を発揮するものです。
『美容食』には最高の食べ物です。
ふきは、とりわけ気温の変化に極めて敏感な植物です。
同じ土地柄に育つふきと人間。
そこには、共に生きる生き物としての『共通の生理』がある。
それが、ふきだけではなく、野菜の効能であり、野菜を食べる本質なのです。
つまり、『旬』を食べるということです。
ふきは、我々日本人にとって、春から夏に向かう身体を、強く、健やかにする、太古から食べられてきた『生きるために食べるたべもの』なのです。
まもなく、中川吉右衛門のふきも収穫ができそうです。
我が家のふきは、『里のふき』で、古くはこの辺りの在来ふきで有名な「夏刈ふき」が転化した「つくりぶき」です。
ほかにどこにも無い、唯一のふきとなっています。
大きさといい、食感、歯触り、味わい。
どれをとっても、猛烈に美味しいです。
ぜひ!自粛で家にいることが多い今だからこそ、ご自宅で、ふきをお料理して食べてみてください。
身体に新鮮な喜びと、夏を迎える身体へのスイッチを、しっかり押してくれると思います。
食べて見てください。
中川吉右衛門
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●中川吉右衛門の在来ふき
http://shop.kichiemon14th.net/?pid=137461431
・500g 1000円
・1キロ 2000円
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※ご注文の留意点
収穫は5月上旬〜下旬までとなります。