
【我が子に伝えてきたこと⑰】(現時点では)債券は不要
現時点においては、債券を新たに購入することはあまり得策ではなくて、その予算があるなら現金で保有しておいた方が無難だと思っています。その理由は3つ。
今回は債券について子どもたちと話した時のことを記録しておきます。
理由① 株式相場の大暴落時のリスクヘッジ機能がうすれている
投資の教科書的には、株式、コモディティー、債券の3つを組み合わせたポートフォリオが良しとされています。
これら3つの比率は年齢、資産規模、リスク許容度などに応じて人それぞれで、正解というものがありません。人によって7:2:1であったり、6:1:3であったり、4:2:4であったりするわけです。
いずれにしても「株式と逆相関の債券は必ず組み込みましょう」ということになっています。
しかしながら、ここ数年は株式が大暴落するときに、債券も暴落するケースが多くなっているように見受けられます。2020年のコロナショックの際も同様で、せっかく債券を持っていたのにリスクヘッジとしての役割は果たしてくれませんでした。
理由② 利回りが低下している
コロナ渦の影響で主要国の金利はこれ以上ないほど低下していて、その流れは新興国でも同様です。FRBは景気の下支えのために、当面ゼロ金利を維持することでしょう。そうなると必然的に債券全般の利回りも低下傾向になることが予想されます。
なので、利回りが低く、かつ株式相場下落時のリスクヘッジ機能も発揮できていない債券を持つより、その分を現金で持っていた方がベターであると考えています。現金は絶対に暴落しないからです。
将来的に債券は、昔のようなきれいな逆相関に戻るのかもしれません。利回りも今より高くなるでしょう。ですが、少なくとも現時点では、債券の代わりに現金を保有しておけば十分だと思っています。

上記は2021年の前半に子どもたちに話した内容です。その後FRBはインフレ退治のために金利を上げ続け、新規米国債利回りは上昇しました。2023年は天井に近づいていると思われるので、投資のチャンスかもしれませんね。
理由③ リスクヘッジ機能は金(ゴールド)に期待
これから投資を始めようとしている君たちは、現時点では株も債券も金(ゴールド)も持っていません。既に債券を持っている人は、それを売ってまで現金にする必要はサラサラないけど、これから債券を買うくらいなら、その予算は現金としてもっておいた方が良いというのが父のお勧めです。
株式相場の大暴落時のリスクヘッジとしては、コモディティーである金(ゴールド)が機能してくれるので、光り輝くゴールドに期待!
あくまで「現時点では」の話ですよ。
将来的に債券が本来の機能を取り戻したら、その時に再考しましょう😄
■ 現時点では債券は不要
■ 理由① 株式相場の大暴落時のリスクヘッジ機能がうすれている
■ 理由② 利回りが低下している
■ 理由③ リスクヘッジ機能は金(ゴールド)に期待