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金利上昇とドル高は、ボク達に何を教えてくれるのか…!?[Part 2]

投資家の皆さん、こんにちは!!!

仮想通貨研究家(仮)の仮想通貨ファンダマン(@kibun_runrun)です。

このnoteは、【金利上昇】と【ドル高】は何を織り込もうとしているか!をテーマに、最近の状況を整理・分析しました。最終章になります!!!

また、今後起こるだろう出来事と対処法を、私なりにまとめた内容となっております。

最近の状況整理については、Part1で解説してますので、
まだお読みでない方は、良かったらご覧になってみてください。

世の中にある暗記的解釈...例えば”金利上昇=ドル高”のような...についての誤解を取り去ることを、事例解説を基に試みてみました。

[Part 1]
1. 最近の相場といえば【金利上昇】と【ドル高】
2. 【金利上昇】と【ドル高】が騒がれる理由

今回の[Part 2]ではいよいよ、
・今後の起こるだろう出来事の分析
・出来事への対処法まとめ
をしていきたいと思います。

[Part 2]
3. いつのフレーズ(相場)で”韻を踏む”のか?
4. ボク達の想定するべきシナリオは何か?
5. ボク達の”緊急事態宣言”と”まん防”は何が教えてくれるか? ~米国10年債金利だけでは見誤る~
6.「うぅ~”まん防”」でさっさと逃げる!
7. 儲け損ねても「生き残れば」、また韻を見つければいい

また、このnoteは私の尊敬する大先輩の”自称底売りトレーダー”れあきゃら(@icetakashi2020)さんの提供でお送りします。

投資の戦略を考える上で、参考になることを書いていきたいと思いますので、是非ご覧ください。

それでは、早速いきましょう!!!


3. いつのフレーズ(相場)で”韻を踏む”のか?

この項目では、
「1. 最近の相場といえば【金利上昇】と【ドル高】」
「2. 【金利上昇】と【ドル高】が騒がれる理由」で整理した相場状況をヒントに、
過去に類似した事例と比較分析していきます。

その結果、相場がボク達に教えてくれるメッセージを受け取り、古き良き格言にある”相場は韻を踏む”の韻を読み解こうと思います。

ここでは、先に結論から申し上げたいと思います。

【金利上昇】と【ドル高】ですが、2013年5月の相場で”韻”を踏んでいます。

なぜ私たちがその結論に至ったか、part 1で記載した【金利上昇】と【ドル高】に沿ってみていきます。

①米国10年債の金利上昇幅が1%を越える

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以前、こういったツイートをれあきゃらさんがしました。

この段階で、

”韻”の選択肢は3つに絞ることができますよね。
・2013年5月~8月
・2016年7月~12月
・2017年9月~2018年5月

②ドルインデックスの上昇トレンド

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DXYトレンド

このうち、今回のようなドルインデックスの上昇トレンドとなった期間は、
・2013年5月~8月
・2016年7月~12月
この2つの選択肢に絞ることが出来ます。

そして、補足データを使い、更に絞り込んでいきたいと思います。

③米国不動産価格の上昇率ピーク

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ケースシラー


米国では資産価格の代表指標として見られている、不動産価格の年間上昇率です。

この指標は、FRB議長が資産価格の”説明できない上昇”をコメントする際に、度々引用されるものです。この指標が”2013年ぶり”の年間上昇率11.2%に達しています。

この動きを抑えるツールは、金融政策の枠組み変更です。2013年5月に起こった「バーナンキショック」の背景もこのロジックが働いています。

今回の【金利上昇】と【ドル高】のメッセージは、2013年5月~8月の”韻”読みに向かっている!と受け取ることが出来るわけです。

では、2013年5月とそれ以降に何が起こったか、おさらいしていきましょう。

【米国中央銀行(Fed)金融緩和から金融抑制移行の議論】
金融緩和ペースを縮小する、いわゆる”テーパリング”の具体的なスケジュールが議論され始めました。
それに連動して世の中は、金融緩和時代から金融正常化に向かう”出口戦略”の世界を想像し始めました。

実際のスケジュール
2013年6月FOMC ”テーパリング”のスケジュールを議論
2014年1月 ”テーパリング”債券購入額の減額開始
2015年12月 利上げ開始
2017年10月 中央銀行バランスシートの縮小オペレーション”出口”開始

【結論】
金融政策の枠組み変更を織り込んでいる。
ひょっとしたら金融正常化の”出口戦略”を想像しだしているかも...

4. ボク達の想定するべきシナリオは何か?


先に、注意事項を申し上げておきますが、この記事では”暴落煽り”をしたいわけではありません。

過去の値動きから、「取れるトコロで相場に載りましょう!」というスタンスです。

この項目では、これから起こりえるシナリオを検討したいと思います。

【起こりえるシナリオ】
〇市場の潤沢な資金が仕上げバブルを形成
〇資産価格のバブル的上昇が止まり、急激な逆回転が発生

では早速例として、われらが日経平均株価と東証マザーズ指数の値動きを見てみましょう。

①日経平均株価

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2013年4月から5月中旬にかけて、
”市場の潤沢な資金が仕上げバブルを形成”していますよね。

そして、2013年5月中旬から6月中旬にかけて、
”資産価格のバブル的上昇が止まり、急激な逆回転が発生”していますよね。

その幅、上に20%超、下に20%超!

②東証マザーズ指数

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こちらは、期間の前後が見られますが、
2013年4月から5月初旬にかけて、
”市場の潤沢な資金が仕上げバブルを形成”しています。

そして、2013年5月初旬から6月下旬にかけて、
”資産価格のバブル的上昇が止まり、急激な逆回転が発生”していますよね。

その幅はなんと、上に50%、下に45%!

この値幅の拡大は、金融緩和の変更局面で良く見られる動きです。

そして、今がまさにその時ですよね!!!結果的に下がるなら、「逆張りで売りから入れば良い」という安直な意見の恐ろしさ。皆さんもわかりましたよね????

相場が下がり始める前に、「ショート勢が引き裂かれる」場面を想定して取り組まないといけません。


5. ボク達の”緊急事態宣言”と”まん防”は何が教えてくれるか? ~米国10年債金利だけでは見誤る~

この項目では、
”市場の潤沢な資金が仕上げバブルを形成”から”資産価格のバブル的上昇が止まり、急激な逆回転が発生”へ移行するスイッチは、どこかにあるという仮説を基に、
そのスイッチを探していこうと思います。

つまり
”市場の潤沢な資金が仕上げバブルを形成” → ”資産価格のバブル的上昇が止まり、急激な逆回転が発生”
の「 → 」の部分ですね。

そこでよく引用されるのが、米国10年債の節目利回りです。
しかし、それでは不十分です!!!と思っています。
間違いではないですが、惜しいのです。

まず、米国債市場を引用される理由の1つに、米国債の巨大な市場規模が挙げられます。
リテールや中規模金融機関の取引では、微動だにしない市場規模です。

つまり、米国債市場のトレンドが形成されている時は、
それ即ち「超メガ級の機関投資家」同士が殴り合いを行っている状況証拠そのものと言えてしまうからです。

その中でも、米国債の〇年債で表現できる「殴り合いの理由」が変わってきます。

古き良き時代のおえらい方々は言います、

米国10年債金利 →殴り合いの理由は「成長率やインフレ率」の先読み
米国 2年債金利 →殴り合いの理由は「金融政策」の見通し

ここまで読まれた方なら、どちらが次の理由に使われる(見るべき)テーマか
もうわかりましたよね。

米国10年債金利からみていきましょう。

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先ほど、3. いつのフレーズ(相場)で”韻を踏む”のか?でも掲載した米国10年債の図です。
赤線に気付かれたでしょうか?
良く引用されるトリガーとして、米国10年債”2.0%”を赤線で表しています。
 ”2.0%”の根拠となっているのが、中央銀行のインフレターゲット2%です。

つぎに、米国 2年債金利をみていきましょう。

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見づらいかもしれませんが、赤線では米国2年債”0.25%”を表しています。
 ”0.25%”の根拠となっているのが、金融正常化”出口戦略”「ゼロ金利から0.25%への利上げ」です。

今回のシナリオでは、米国2年債”0.25%”の金利上抜けが、”緊急事態宣言”といえます。
”緊急事態宣言”が発令されましたら、
ただちにボク達は、損失「まん延防止等重点措置」”まん防”に向けて行動を起こさなければいけません。

念のため2013年だけ拡大してみましょう。

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綺麗に”0.25%”を上抜けしているのがわかりますね。

そして現在の拡大図です。

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もう少し余裕がありそうですね。(ひと安心笑)


6.「うぅ~”まん防”」でさっさと逃げる!

この項目では”まん防以前”と”まん防以降”で私なりの対処法を
まとめていきたいと思います。

【行動方針の結論】
〇長期トレンドの緩和状態は局所バブルを生む
〇局所バブルに片足だけノル
〇間違っても太刀打ちできないバブルの逆張りをしない
〇”まん防”を見たら、被害額に関係なく「まずは逃げ出す」こと


〇長期トレンドの緩和状態は局所バブルを生む
 長期トレンドの緩和的な状態が継続していると、局所的なバブルが次々と発生します。
特に終盤では、その勢いはさらに増していきます。
 前提条件として、長期トレンドの緩和的な状態かどうかを意識しなければなりませんが、これに載らない手はないですよね。

2013年に見られた局所バブルの例を見てみましょう。
当時盛り上がった事例として、ゲーム株【ガンホー】【コロプラ】を見ていきましょう。

【ガンホー】

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【コロプラ】

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どちらも終盤の短期間で、バブル的な動きとなっているのが、確認出来ると思います。

では、現代の2021年についていえば、”アルトコイン”バブルですよね。
図は、BTCドミナンス(スケール反転バージョン)です。

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BTCドミナンスは、仮想通貨市場の時価総額に占めるBTC時価総額の割合です。(単位は%)
スケールを反転してますので、上にいけばBTC時価総額の割合が減少し、それ以外のアルトコイン時価総額の割合が拡大していることになります。

さて、これにBTC価格の推移を足してみましょう。

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直近の動きは、BTC価格(オレンジ線)の上げ×アルトコインドミナンスの拡大
つまり、バブル的な”拡大”×”拡大”がここにあるのです!
これにノルしかない!!!と思っているのです。

「ちょっと待って!なんで仮想通貨とゲーム株の話しを混同できるの?」って思ってるあなた。

仮想通貨がデジタルゴールドというキャッチフレーズに騙されていませんか??

仮想通貨に参入してる現在の資金は、”ボラティリティが高い”を材料としたキャピタルゲイン目当ての資金です。逆に言えば、ボラティリティそのものが、資金の心拍数です。

つまり、流入してる動機を考えると、ゲーム株と同質化できると考えられるのです。

ですので、ゲーム株が先行事例として十分利用できるのです!!

〇局所バブルに片足だけノル
ここで重要なことですが、
「レバレッジを効かせた買い建てはほどほどに」
レバレッジがかかった上下の往復ビンタは、もっとも退場者を生む事例です。
”安全に過ごしていきましょう。

〇間違っても太刀打ちできないバブルの逆張りをしない
また、早々に売りポジションを作ってはいけません。
先ほども見た通り、「ショート勢が引き裂かれる」場面を想定して取り組まないといけません。特に局所バブルの逆張りは、まったくもって太刀打ちできないと思うべきです。
長期トレンドの緩和的な状態が継続している限りは、暴落煽りに安易にノッテはいけません。
”緊急事態宣言”が発令されましたら、大きな流れになることは先ほど見た通りです。
”売り”に乗るのは、それからでも遅くないのです。

〇”まん防”を見たら、被害額に関係なく「まずは逃げ出す」こと
米国2年債”0.25%”の金利上抜け”緊急事態宣言”が発令を想定しています。

その場合、起こることは長期トレンドの緩和的な状態からトレンドは転換し、米国債市場にある機関投資家の思惑と一致します。

急速度で逆回転がはじまることが予想できますね。
もっとも悪手は、”売らされる”ことです。

その必要条件は、ガチホ前提であることです。
したがって、ガチホ前提は絶対にやめましょう。

冷静なうちに速く撤退すること、
つまり大丈夫なうちに、自ら率先して逃げ出すことを徹底してください。
そうすれば、次にとれる選択肢が生れます。
〇追撃で売っていく
〇底だと思って買い直す
〇リバを確認して買い直す
などなど、選択肢がある状況を自分から作り出すことを徹底しましょう。

7. 儲け損ねても「生き残れば」、また韻を見つければいい

 この項目では、ここまで見てきたプロセスで投資戦略を考えることの優位性について、私が思っていることを記載します。別の言い方をすればあとがきです笑

 よくあるストーリーで、

 「ビットコインを〇〇万円でガチホしました。その結果、億トレになりました。」

皆さんが憧れますよね。
しかし、その後にこの人は幸せなお金の付き合い方が出来ると思いますか。

私は、
①プロセスで投資戦略を考えること
②投資戦略を基に相場と向き合う
③投資戦略のテーマ消化後に、相場の立ち回り反省会を行う

①~③をするのに、時間と手間がかかりますよね。
しかし、お金の付き合い方というステータスがあるとすれば、
その実力をつける唯一かつ確実な方法だと思っています。

「ここで儲かった!ここで儲からなかった!」と一喜一憂することなく、
常に冷静にプロセスを踏んで行くことが重要だと考えます。

相場は、繰り返し”韻”を踏んでくれます。
また、当てずっぽうのトレードがどれだけ怖いかわかったと思います。
「煽り屋にノル!?!?」「自動売買!?!?」orz
”やってはいけないリスト”と”やっていいことリスト”を手に入れ、搾取されないことを理解しただけで、あなた自身の優位性は上がっています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

最後に読んでいただいたみなさまに、もう一つ”韻”のテーマをプレゼント差し上げます。
是非、ご自分で投資戦略を考えてみてください。

”韻”のテーマ:日本の解散総選挙+アメリカの大規模長期インフラ投資
”韻”の候補:2017年10月~2017年12月

みなさまの相場人生に幸あれ。

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