場読みできないDJ用写真

トップ10: 場読みできないDJ特有の優先順位

10位 超エゴイストは俺様のプレイを黙って聴けくらいの勢いで、話をしている人達に向かって口に指をあて「シーッ。」と自ら言ってしまうコト。ここは図書館ケ?キモい音楽の先生気取りだが、そもそも良い曲をかけていたなら、通常聴いている側が自然に聴き入ったり、タイトルを知りたがったり、ダンスフロアへ出ていくだろう。場積みの経験も無いクセに頭デッカチなので、自分の選曲中なのにフロアで誰も踊らず会話中で聴いてもいなというシビアな現実を受け止める事が出来ない。自身のDJとしての在り方に自問自答するような厳しさは持ち合わせていない。なのでセレクターとしての成長もない。

9位 ピーク時でもないのに、ひとの話し声が聞こえると突如音量を上げ嫌がらせをするコト。始まったばかりのパーティー会場へ入って来た人をプレイする曲であたたかく出迎えるよりも「帰ってくれ。」と言わんばかりの野蛮な操作を平気でする。なら何故にわざわざ人一倍取り扱いに気を使うような高級な機材やスピーカーまで使ってプレイしているのかがまったく意味不明。

8位 放置プレイ突入2時間以上が経っていても尚、ダンスフロアを空のままにしてしまえる危機感がゼロなコト。自称「音の旅の舵を取るパイロット」からは、脅迫するような音量を筆頭に、耳も心も奪う魅力ある曲も一向に出てこない。となればダンサー達のカラダは勿論反応してこない。口先では何とでも美しく語れる操縦士気取りだが、先導する気なんて元から更々ない。なぜなら傲慢がたたり居直ってしまい逆ギレる無気力には方向性など最初から存在しない。

7位 行き先ナシで暴走し始め、今さっき迄ノッテいた踊り子を、フロアで一気に迷子にする。そんな理不尽な流れを作ってしまうコト。場が盛り上がってくると本人だけがスグのぼせ上がるので、際立つセンスの悪い一曲で十分に盛り下げる。「オブスキュア」とジャンルで言い逃れできない程。アゲもしなければ、サゲさえもしない。そんなダンサブルなチューンに針を落としてしまう無効化な典型。

6位 イタい独りよがりで結果ばかりを追い求め、プロセス自体を大切にしないコト。残された時間にアセる気持ちならば、このオバンが百も承知している。ギグやりたいンなら、まず音楽聴けヤ。レコード買えないンなら、せめて自分磨け。再び盛り上がってきた場面で、フロアのイイ反応につけ込み、連続5曲のアフロビート曲が良くてもはキツい。はなから「自分無しプレイ」をのべつ幕なしにやってのけ、悲しいかなダンサー達がとっくに飽きているのにさえも気づかない。

5位 パーティーから帰り始める人が出てくると、毎回お決まりのー曲で引き留める確率が98パーセント以上に達しているコト。同じ曲をプレイするタイミングがこうも恐ろしくパターン化している状態を恋愛に置き換えてみる。しつこく付きまとい、うだつが上がらない相手に「置き去りにしないでくれ〜。」とせがまれている風にしかやがて聴こえなくなった。そしてその曲が出てくる前に早退してしまおうとか、この日だけは遊びに行かないでおこうとか。早かれ遅かれ人はもうそれに気づいているだろう。お金を払って踊りにきている側へ「痛み」を強要する無神経さ。

4位 5位の同曲を挙げ句の果てに、ピーク時にもかけてしまう、いわゆる「ネタ切れ」が長期に及んでしまっているコト。残念ながらまず本人自体に上昇思考が見当たらない。音に敏感でない扱いやすい、じぶんが楽できる連中を相手にしてしまう傾向がある。他人の寛容さに甘んじ、自らの努力の跡が一切見えてこない。度重なる打算が招いた負の連鎖がノンストッップ。誰かのまねごとで盗み学ぶ以前の問題、「自分はイケてる」という大勘違いが機能するのは、沢山の音楽を聴いてその素晴らしさを自らの力で発掘できた場合。そうやって様々なシチュエーションで柔軟に対応できる。具体的に例えれば、「音楽から与えられたモノ」の強烈さが自分の身に染みていれば、必然的に「音への強い信念」は生まれる。残念ながらそんなことなどは感じ取れない。どんなよろいをかぶっていても、頭でしか考えていない「精神」の空洞化は、本人が踊っているときに発しているエネルギーで一目瞭然となっている。

3位 高揚感を与えるようなポジティブなメッセージを発信し、その時間と空間をハッピーにするよう常に心掛けた恩師の教えを丸無視しているコト。わだかまる曲の歌詞であるローリング・ストーンズの『You Can't Always Get What You Want』を好んでかけているのが顕著な一例。音楽への探究心を掘り下げず、開き直って慰める歌。自身の飽和状態の上にあぐらをかく代名詞。パーティーへ遊びに来てくれる人たちへの心からの感謝や敬意も表面的で嘘くさい。職権乱用が過剰進行中、DJである以前にヒトとして致命的。

2位 パーティー終わりがけに目まぐるしい展開をし始め、パーティー開始から最初の3時間目を彷彿させる速さの曲をプレイ。お次はバラード調で「自分は変わったんだ」とか「いちゃついたあの頃が懐かしい」とか「世の中とはそういうものなのさ」とのリリックが飛び交う。分かった口調で一方的な本人の気持ちを羅列。そして自己完結し、場を興醒めにしてしまうコト。長時間踊り続けている疲れ切った体で終わりがけにはゆっくりじっくり感動させてくれる音をあえて欲しながら〆モードに入っている踊り手の脳。ピーク時に多少起こった感動や自分への注目や評価に味を占めた「根本の問題が終焉してない」人とは、この場に及んでも「オレ様」的エゴが結局は抑えきれず、再び選曲がしつこ苦。ウザい。まるで縛り損ねて乱雑に飛び交っている風船のようなセレクション。

1位 自らの野望を満たす為に人を洗脳する道具として音楽を利用しているコト。まさに音楽が好きでない人がやりそうな事を実践中。パーティーでの最後の曲の音色は聴かせず、歌われるメッセージ性でとどめ刺す。上げ過ぎたボリュームで割れてしまった「キミに必要なのは愛だけ」の音は、余計なお説教と耳につく。その瞬時に「押しつけがましい愛」へと科学反応が起こる。挙げ句の果てに「もう要らないから勘弁して。」と聴いている側に拒否反応を起こさせる。せっかくの音楽を台無しする始末。非常に悲しいオレ様南無阿弥陀。


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キバちゃん
40代後半から人生再スタートしました。日常生活のアウトプットを、ポエトリーやDJという方法で表現しています。残された時間、後悔ないよう、トライ&エラーしながら多動中です。応援の方よろしくお願いいたします。