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ザ・ロフト50周年記念パーティーを終えて
アメリカの卒業式などお祝いごとに用いられる典型色であるムラサキと金色に敷き詰められた無数の風船が頭上へと落ちてきた瞬間、もしあなたがその場に居た600人以上のひとりであったならば、一体どんなことを感じていただろうか。
デヴィットという人だったらどう思っただろうと、エリースにさりげなく呟いてみた。
我が人生より2年長く続いているパーティーがニューヨークに今もなお存在していると捉えれば圧巻であり、創始者のデヴィット・マンキューソは、ウチの母と同じ年齢の申年と置き換えれば、個人的には知らなかった私にでさえ親近感が湧いてくる。それに増す彼の偉大な功績とは、あの場へ出席し、実際に携わっている人達によって確実に体現されている奇跡。この存続自体が奇跡でなかったら他の何になり得るだろうか。
そして時代も変わった今日に、この記念すべき半世紀に渡るパーティー会場を見渡せば、既に圧倒的少数派となってしまったマイ・ダンス恩師でもある、オリジナル会員達のフロアでの『きっと10代から変わらないスピリット』がほとばしるエネルギーを横目にしながら、社交も構わないのだが、まずは踊らないとはじまらない私としては、相変わらず忙しなく自分のスペースを確保しようとしていた。
下の階に設けられていた食事を取れる部屋から、更に数段足を滑らせれば、見たことも無い隠れ部屋が開放されていた。誰かのリビングルームに訪れたような薄暗い照明に照らし出されたその壁際に置かれたコートチェックやバーカウンター、並べられた椅子の辺り一面に敷き詰められた美しい板張りの床、そこにはもうひとつのダンスフロアが静かに息を潜めながら私を待っていた。一番純粋に『ハウス・パーティー』を感じられることができる最高のスポットを見つけて、デヴィッドの祭壇前を中心にして毎に舞った気持ちヨカッタ。
そんな中で、52年前に初めてデヴィットのパーティーへ遊びに行っていたティナや、48年間の私の人生という時の長さをロフトへ捧げてきたダフネや、10年前にデヴィットへ感謝の意を込めて渡した手作りコラージュが、今回、飾られていたのを目の当たりにし嬉し泣きをしていたロザリンともいつも通りココで再会し、彼女達から魔法の言葉をもらいお告げのような時を越えた時間を共有する事ができた。これもその奇跡だ。
ひとえにデヴィットのカタチがそこに見えなくとも、彼女達を通し私が感じているバイブレーションである彼がこの人々へと惜しみなく与え、伝え続けた「音楽=愛」の賜物であるのを疑う余地など無い。
それと同時に、もうすぐ日本は桜吹雪舞う季節の到来、暖かく心地よい風に吹かれながら、私は、今、ようやく校門をくぐり抜けて外の空気を吸いに出たところ。この気分、なんとも満開爽快感。
これからもずっと続いていく
ラブ・セイブス・ザ・デイ
本当におめでとう!
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