企業姿勢を伝える

【地方企業のためのPR・広報戦略】課題解決と企業出版 その8

あなたの会社には、その会社の姿を記録するもの、何がありますか?

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企業出版は、本をつくることが目的ではありません。つくる過程で、社内の共通認識、意識の共有をはかる、そして、それを「文字」にし「記録」することがたいせつです。

これまで『岡山ガス100周年記念誌』『下津井電鉄100年のあゆみ』など、100年以上の歴史を誇る企業の社史を編纂してきました。

こうした企業は、その会社だけの歴史ではなく、地域の産業史でもあることを感じます。

企業出版とは、出版社ではない企業が「出版」をすることと、以前書きました。

大きな枠組みでいえば、

社史
自伝・回想録(聞き書き/オーラルヒストリー)
伝記・追悼集
企業(ビジネス書)出版
業務関係出版

――などがあります。

独立して出版社で本を作るようになって、お金をいただいて出版物を刊行することがあります。

企業が自社のPR活動の一環として出版する場合です。いわゆる企業出版ですね。

企業の歴史をまとめることで、従業員や取引先により企業活動の理解を深めてもらおうという場合、取り組んでいるサービスや事業を、事例などを挙げて詳しく説明し、営業活動に結びつけたいという場合など目的は様々です。

この場合も基本的には、著者である企業に取材をして、原稿をまとめる際に読者の事を考えながら一冊の本に仕上げていきます。書店が買った本が、読んでみるとなんだか企業の宣伝ばっかりだったというのでは、かえってその企業の信頼性を失うことになりかねない。

たまにそういった本がありますが……。

基本は、その企業や会社が誠実に、真剣に業務を行い、社会のなかで位置づけられていることが大切で、そこのとこを編集者、出版社がどう伝えていくかではないでしょうか。

ペイドパブリッシングは、企業の広報戦略、ブランディング、リクルート、営業促進など幅広く活用可能な、「メディア」ともいえるでしょう。特に地方の場合、出版そのものの基盤がないので、地方企業はこれまで出版による経験がほとんどありません。これはとても残念なことです。

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