仮想世界の灰かぶり姫
踊り疲れて円卓に突っ伏し、うたた寝から目覚めてみれば既に丑1刻。
馬車は南瓜に戻り、御者は狢に、そして舞踏会の花形であった美姫は私へと姿を変えていた。
夜風が身に沁みるが、目を遣った先にはお馴染みの硝子窓が、蝋燭の揺らめく灯火が見えている。
そう、其処が私の設えた居場所だ。
そして安住を求める魂の止まり木だ。
踊り疲れて円卓に突っ伏し、うたた寝から目覚めてみれば既に丑1刻。
馬車は南瓜に戻り、御者は狢に、そして舞踏会の花形であった美姫は私へと姿を変えていた。
夜風が身に沁みるが、目を遣った先にはお馴染みの硝子窓が、蝋燭の揺らめく灯火が見えている。
そう、其処が私の設えた居場所だ。
そして安住を求める魂の止まり木だ。