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「違和感を感じる」という表現はおかしく無いし重言でも無いという話

世の中では、「違和感を感じる」という表現は重言と言われ、避けた方がいい表現として扱われます。

重言(じゅうげん、じゅうごん)は、「馬から落馬する」「頭痛が痛い」のように、同じ意味の語を重ねる日本語表現である。

Wikipediaから引用

例えば「馬から落馬する」という表現は「落馬」という単体の語で「馬から落ちる」という意味になるため、「馬から落馬する」は重言と言えるでしょう。

しかし「違和感を感じる」という表現は重言ではありません。上記の通り重言とは同じ意味の語を重ねることを言います。「違和感を感じる」は同じ意味の語が重なっているでしょうか。

確かに「感」という字は二つ重なっています。しかし意味は重なっていません。
「違和感」単体の語で「違和感を感じる」という意味はありません。

「違和感」とはその名の通り感覚の名称に過ぎません。「違和感を感じる」という動詞ではないのです。名詞なのです。

「違和感」単体では単に感覚の名称を言っているだけで「違和感を感じる」という動作を表す意味にはなりません。
「違和感」に「を感じる」を加えて初めて本来のその意味が成立するのです。

結局、「違和感を感じる」は同じ漢字が重なっているという事実しかありません。「違和感を感じる」が重言であるなら「着物を着る」「和食を食べる」も重言になってしまいます。

【結論】いい加減「違和感を感じる」という表現をドヤ顔で訂正してくるのはやめろ!

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