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実家の片づけ

1人暮らしをしていた夫の母が亡くなり、空き家になって4年半がたちました。最近2度目の空き家荒らしに遭い、夫は管理維持の限界を感じて、とうとう手放す決心をしました。

  夫の実家へは電車で約2時間、最寄駅で降り徒歩30分かかります。もうひとつ先の駅でタクシーに乗ることもできますが、片道の電車賃と同じくらいのタクシー代がかかるので、できるだけ徒歩で行くことにしています。
 30分の道のりには、所有者不明なのか、弦に覆われ、屋根に草が生えたり、今にも崩れそうな廃屋が何軒かあり、そのようにならないようにと、時間を見つけては通い、ひたすら片付け続け、ようやく目途がたって来たところでした。

 代々その土地に住んでいる人が殆どという土地柄で、不動産の動きも皆無に近く、親戚も不要とのことで、売るといっても買い手が見つかるまでに何年かかっても売れない可能性も大きいと覚悟しましたが、幸いその家を建ててくれ、その後もずっと修理等あるたびにお世話になっていた工務店さんが「自分が建てた家なので」と買い取りを申し出てくれました。
 その一言で、抱いていた売却・手放すことへの喪失感、罪悪感が薄れ、活かせるうちに、よく知っている人、活かしてくれる人に託せてよかったという気持ちになりました。
 それにしても夫の両親が自分たちが老後に住む家だから小さくて良いと建てた2Kの小さな家、7~8割は自宅に持ち帰ったり、分別して所定の袋に入れて廃棄した分に比べたら、業者依頼分は少ないはずですが、家具家電類が殆どそのままだったこともあるのか、いざ見積もりをとってもらうとなんと30万ちょっと。・・・4年半かかってこれだけ片付けてもまだ30万もかかるのかあ・・とちょっとがっくり。

ちょうど婦人之友社の季刊雑誌『明日の友』の特集が「空き家問題」・実家の片づけで、それをみるとやはりそれくらい費用がかかるようです。
 タイムリーにこの雑誌の特集に出会えて本当によかったです。実例の方や空き家活用に携わっておられる方の一語一語がリアルで身に沁みます。


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