ブラウブリッツ秋田(と同じくスタジアム問題に悩む全てのクラブ)のために収容人数5000~10000人くらいの良い感じなサッカースタジアムを紹介する
こんにちは。
サムネ画像は2014年、ブラウブリッツ秋田がJ3参入元年の時に使っていた『あきぎんスタジアム(現:ASPスタジアム)』メインスタンドからの景色です。のどかですね。
Jリーグファンならとっくに存じている話かもしれませんが、秋田は現在J1ライセンスの交付申請をし、結果待ち真っ只中です。今シーズンまでのJ1ライセンスは無事降りていますが、来シーズン分はどうなるかわかりません。毎年9月下旬は胃が痛いです。
こちらもご存知の方は多いでしょうが、秋田は現在、J1規格のホームスタジアムを持っていません。つまり本来ならJ1に参加する資格を持ち合わせていないということです。
それなのにJ1ライセンスが交付される(可能性がある)ってどういうこと? となるでしょうが、そこで肝になるのが『特例での』J1ライセンス交付という部分です。
これはつまり、今現在はJ1規格のスタジアムを持っていなくても、将来的に基準を満たした新スタジアムの建設を約束できるのならば特例でライセンス出すよ、といういわば救済措置というわけです。
先も触れた通り、現在ブラウブリッツ秋田にはJ1規格のスタジアムが無いため、その建設が求められています。すったもんだの末(詳細省略)、現在本拠地として使用しているソユースタジアムのある八橋運動公園内に新スタジアムを作る方針で話がまとまりつつあります。
度重なるルール変更の末、現在はホームタウンの規模や設備基準を満たしている場合に限り、5000人収容以上ならJ1規格のスタジアムとして認められることになっています。
ブラウブリッツ秋田と行政もこの5000人という収容人数をもとに、新スタジアム建設の計画をより具体的に広げて行くようです。
というわけで、今回はタイトルの通り、海外の5000人~10000人規模のなんかいい感じなスタジアムを5つ紹介してみます。
この記事では海外スタジアムと日本のJ1規格の違い(例えばトイレの数とか電光掲示板のサイズの基準とか)、事業主体や建設費などの地域差がある部分は完全度外視とさせていただきます。ついでに、そんなスタジアム、ブラウブリッツ秋田にはいらねえし作れねえよ、みたいな野暮な意見も度外視です。
ちなみに、筆者は紹介するスタジアムには一つも行ったことがないので、「実際に行ってみたらわかると思うけど、そこ本当はクソみたいなスタジアムだよ?」とか「いや、絶対こっちのスタジアムの方が良いから」みたいな反論もご勘弁を。
へー、世界にはそんなスタジアムがあるんだなぁ、くらいのゆるーい感じで読んでいただけると幸いです。
The Peninsula Stadium (5,108人)
5000人収容規模だとこんな感じ。
コンパクトでチームカラーの赤色が鮮やかな良いスタジアム。結局専スタって5000人くらいの規模が1番いいよね感すらある。
マンチェスター近郊の街、サルフォードを本拠地とするサルフォードシティFCのホームグラウンド。
このクラブもまた色々と話題が多くて面白いクラブなのですが、それは本筋から離れるので今回は置いておきます。
ピッチとも距離が近くて良いスタジアムですが、正直…観づらそうな感じもしますね。
イングランド伝統の箱型スタジアムで、座席の列数が少なく、角度があまりない。
臨場感はありますが逆サイドとかは一番上の列に座ってもよく見えなさそう。
あと、なんかトイレが汚そうだし雨漏りもしそう。
秋田でこの感じのスタジアムを作るなら、設備面は新築だから問題ないとして、観やすさ的にはスタンドを若干高めに設置するか、ピッチを掘り下げ式にして解決するしかなさそうです。
ただ、このサルフォードシティFCはイングランドのリーグ2(4部相当)に所属するチームなので、それでこの雰囲気の専スタがあるのは素直にうらやましい。
Linköping Arena Football Stadium (7,400人)
こちらはスウェーデンのスタジアム。キャパシティ的にも秋田にちょうどよさそう。
特徴的なのはスタジアムの四隅に併設されているアパート(おそらく)。最近はスタジアムシティ構想の一環でホテル併設は聞いたことありますけど、アパートって。
家賃とかどうなってるんだろ。無料で試合が見れる分、家賃に上乗せされて割高なのかな。
それとも騒音があるから格安になるのか。
スタジアム自体は2013年オープンとのことで新しく綺麗め。スタンドの高さもあって試合も見やすそう。
片方のゴール裏だけ屋根がかかっていないのが気になりますが、まあアウェイサポーターを押し込んでおけば問題無いでしょう。
26年シーズンからは秋春制に変わりますし、九州方面から来たサポーターが雪の中で震える姿が目に浮かびます。浦和サポーターならワンチャン熱気で雪を溶かしそうです。
造り的には山形が計画している新スタに似てるかな?
個人的には今回紹介するスタジアムの中で(アパートは別に要らないけど)一番好きかも。
Cherry Red Records Stadium (9,215人)
こちらもイングランド4部、AFCウィンブルドンのホームスタジアム。4部チームでこのスタジアムって、サッカーの母国恐るべし。
コンパクトな一層式スタンドで、個人的にはワンサイズ小さくしたユアスタって印象かな。なんだかんだこういうスタジアムが1番良いのよ。スタジアムの造り自体は正直シンプル過ぎて特筆すべきところはほぼ無いんだけど、建設費は現在のレートで65億円ほどということでキャパシティ的にも予算的にもこのくらいが今の秋田の作れるスタジアムの最大値って感じなのかなぁ。
希望も込めてリストに入れてみました。
Malšovická Aréna (9,300人)
こちらはチェコのスタジアム。2023年9月開場の出来立てホヤホヤ。当然綺麗。Wikipediaによると建設費は763 million CZK。「いやいや、それいくらだよ?」と思って日本円に換算してみると、現在のレートで約49億円。
え、本当に?
我々は予算90億円でどういうスタジアムを建てようか頭悩ませてるんですけど!?
約半分のお金でこんな立派なスタジアムを作れるんですか? 全体的に流線的なデザインとか、結構お金かかってるんじゃないの?
チェコの建築資材費と人件費どうなってんの!?
しかもちゃんと内部も立派。クラブミュージアムにグッズショップはもちろん。カフェ・バーやカンファレンスルームまで完備。多分一般利用も可能なのではなかろうか。チェコでのスタジアム建設においてその概念があるのかは不明だが、その気になれば防災物資だって備蓄できるだろう(すでにしているかもしれないが)。肝心の観戦環境はCherry Red Records Stadiumとほぼ同じ。何の問題もなく観戦できるコンパクトなスタジアム。でもこっちのほうが圧倒的に清潔で設備も良い。
AFCウィンブルドンファンには大変申し訳無いが、上位互換という印象を受けた。
Stockhorn Arena (10,000人)
こちらが大台10,000人収容スタジアム。
名前だけ見てストックホルムのスタジアムかと思ったら、スイスのスタジアムでした。奥に見える山脈も相まって牧歌的な雰囲気。
ちょっとイングランドっぽさがあるスタジアムですよね。無骨なボックス型。先述したキャパ9,200~9,300のスタジアムとあまり変わらない規模のはずなのに何となくこちらのほうが威圧感を覚えるのは、スタンドの傾斜が急だからでしょうか。ゴール裏とか見てみたら凄かったです。
ここまでくるとちょっと今の秋田にはオーバーキャパというか、もう少し小規模なスタジアムを作って、状況に応じて拡張の余地を残しておく感じにしたほうが良さそう。
でも10,000人収容の壁を超えたスタジアムを秋田で見てみたいし、いずれはそうなることを願ってます。
まとめ
何だかんだ、金沢ゴーゴーカレースタジアムみたいなのが一番良い気がする。
というか建設場所とか規模感とか含めて、結局一番参考になりそう。
スタジアム建設って難しい。
※追記
無事来年分のJ1ライセンスが交付されました。よかったよかった。
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