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【ブラウブリッツ秋田】関東民日帰り弾丸アウェイ遠征記 2024/10/6【ベガルタ仙台戦】

ブラウブリッツ秋田の応援で日帰り仙台遠征したので、興奮冷めやらぬうちに備忘録としてnoteに公開しておきます。仙台アウェイ遠征(特に関東から)の参考になれば幸いです。
筆者は生まれも育ちも秋田で18歳まで住んでいたのですが、仙台に行くのは今回が人生2度目。その気になれば簡単に行けるのに、なぜか毎回帰省時に新幹線で通過するだけなんですよね。

ちなみに1回目は小学校の修学旅行で八木山ベニーランドとか松島に行きました。松島では伊達政宗モデルの木刀のお土産も買って(今思ったら伊達政宗モデルの木刀って何だよ)、現在も実家で現役バリバリの護身具として活躍しているはずです。
あとあの時薄っすら笹かまぼこの店にも行った記憶があるけど、あれ何だったんだろう。全員行動で行ったはずなんだけど、正直小学生が楽しむような場所じゃないし、もしかして先生達が行きたかっただけ…?

何はともあれ実質完全プライベートで仙台に行くのは初めてということになります。
というか修学旅行の時も仙台市内はあまり回らなかった気がしますし、そもそもあの頃から15年以上経っていますから完全に未知の街です。ワクワク。
応援するチームがあると新しい土地に足を運ぶきっかけになって良いですよね。地域創生&密着を掲げるJリーグならではだと思います。

そして今回の遠征は嫁も同行。まだ今季は嫁が現地観戦した試合は勝ち無し&ゴール無し(山形(H)、横浜(A)、栃木(A)の3試合)。しかも毎回雨。なんなら雨は今回の仙台でも降りました。本人的には仙台で美味しいものが食べられたら満足なのかもしれませんが、せっかくなら試合が一番の思い出になれば…。こればっかりは祈るしかありませんが。


移動

旅のスタートは新宿駅から東京駅まで中央線で。前日にクラブハウス建設のクラファンの返礼品であるベースボールシャツが届いたので、それを着ていきました。一応本来は9月中の発送予定だったのが遅延していたので多分今回は間に合わないかなぁ、なんて思っていたのですが滑り込みセーフ。
日曜朝9時の中央線の乗客たちは(秋田一体…?しかもプラス…?なにを…?秋田一体とはいったい…?)となっていたことでしょう。

今回は東京駅から新幹線で仙台まで移動。所要時間は約1時間半。近い。金額を考慮しないのであれば、関東圏の栃木や群馬遠征よりも楽かもしれない。こまちとやまびこのチューも見れました。

朝からイチャイチャ

ランチ

仙台駅の新幹線改札を抜けると、すぐそこにはレストラン街。休日お昼時の到着というのもあって、どの店も行列ができ始めていました。
ずんだ、寿司、牛タンと仙台に来たら絶対食べたい3つが同じエリアにコンパクトにまとまっているのが便利。ただそのぶん尋常じゃなく混んでいて、この後のスタジアムに行く時間も考慮して、ここはひとまずパス。ひととおり見て回って、最終的に伊達政宗公の騎馬像と写真だけ撮って退散。

Jリーグキングと化した嫁。

伊達の牛タン本舗(エスパル店)

お昼ごはんは駅併設の商業施設、『S-PAL』内のこちらの牛タン屋さんに決定。牛タン通り店はかなり混んでいましたが、こちらは先に3、4組が待っていただけで、だいたい10分くらいで店内に入れました。
多分一番オーソドックスな3枚6切れの定食を注文し、せっかくだから追加で極芯タンも2枚頼みました。定食の牛タンの味付けは塩か味噌、あるいはミックスを選べるのですが、今回はミックスにしました。
牛タンって普段あまり食べる機会がないので他店との比較はできませんが、めちゃくちゃ美味しかったです。塩味はもちろんなんですが、味噌が絶品でびっくりしました。後で知りましたが、仙台ってどうやら味噌が有名みたいなんですね。
極芯タンは柔らかくて、普通の牛タンとはまた違った歯応え。頼んでみて良かった。
漬物とテールスープも美味しくて大満足。お会計はふたりで6250円とかだったかな。ジャンケンで負けた嫁が払いました。ごちそうさま。

とろろっていつ入れるのが正解なの…?

ユアテックスタジアム仙台

スタジアムまでは地下鉄で移動。行きは南北線を使って泉中央駅まで行きました。仙台駅からだいたい15分くらい。ベガルタ仙台サポーターが多く、かなりの人数が終点の泉中央駅まで乗っていました。

駅からは何となく人の流れに乗ってスタジアムに向かい、途中でいい感じの公園を楽しんだりしました。アウェイ側の南ゲートまで徒歩15分くらいかな。多分最短距離でスタスタ歩く&北ゲート側だったら5分くらいで到着するのでは。アクセス抜群。

ちょっとヨーロッパっぽい雰囲気な七北田公園

スタジアムに入ってトイレやらスタグルの下見やらをしてから席へ。今回はビジター指定席にしたのでのんびり。ユアスタはゴール裏でも観やすくて最高ですね。秋田にも早くフットボール専用スタジアムができてほしいと多くのサポーターが改めて思ったのではないでしょうか。
あとスタンドから喫煙所までが激近なのでタバコを吸うサポもニッコリ。分煙もできていて非喫煙者サポもニッコリ。

着席したらちょうど青葉区の消防団の方たちの技の披露が始まった。すごい!

スタグルに関してはまあ…普通かな…笑
そこまで力入れてないのかもしれませんが、とりあえずお酒が売っていたのでオッケーです。ビジター側のコンコース内には1店だけでしたが、メインスタンド側にも行けたので特に困りませんでした。そっちには黒ビールとかも売っていたのでアルコール調達はもっぱらメインスタンド側で。ビジターエリアとメインスタンドを繋ぐコンコースには一応仕切りがあるのですが、警備員さんが普通に通してくれました。秋田のグッズを着用してメインスタンド側のコンコースに行っても特に殺伐とした感じはしませんでした。このへんは試合や対戦相手によって変わるのかもしれませんが。
スタンドに関しては階段の段差がなかなか急だったり、シートがカチカチなのは気になる人は気になるかも。クッションを持参している方もいましたが、個人的にはまあ許容範囲。階段だってそんなに何度も登り降りするわけでもないし。ただ席にドリンクホルダーが無いのは結構大変でした。

あと突然轟音とともに自衛隊のヘリコプターが飛来してきてマッチボールを投下するというワイルドなイベントがあったのですが、しっかりセンターサークル内に着弾しててビビりました。すごい精度。秋田もこんなシュートがバンバン撃てるようになればきっと今頃自動昇格してい(以下略)。

そんなことを考えていたら選手ウォーミングアップ開始にあわせてチャントスタート(注※↑動画はキックオフ前です)。ユアスタは屋根に音が反響していい具合に声が拡がります。隣の席の人とも声を張らないと会話できないくらいの大迫力の応援スタート。

秋田県民は感覚が麻痺していますが、シャバ駄馬男ってとんでもない芸名ですよね。初めて紹介した時に神奈川出身の嫁が笑っていました。一応知らない方のために説明すると、秋田密着型のタレント(芸人)さんです。秋田のホームゲームの際はスタジアムDJもしてくれます。依頼すれば結婚披露宴の司会とかもしてくれます。ぷあぷあ金星という(ちょっと水曜どうでしょう感のある)ローカル番組のレギュラーも担当してます。ちなみにその番組にはもうひとりレギュラーの方がいて、名前はバリトン伊藤さんです。

青に染まったビジターエリアは壮観。炎は青いほうが熱い!!
来年以降はもうひとブロックでもいいからビジターエリアが拡がるといいな。そのためにはコア層だけでなく、ホームなら観戦に行く中間層を今後どれだけ取り込めるかになりそう。
賛否両論あるかもしれないけど、僕は仙台なら秋田に近いし本当に小旅行がてらの参戦でも良いと思います。
ユアスタに来て、熱い試合を観ることができたら一定数間違いなくハマるはずですし。熱量はもちろん大事ですが、今はまだライト層の母数を増やすことが最優先な段階なのかな、と。


試合総評

前半

スタメンは前節と一緒。ほぼ完勝と言ってもいい徳島戦の勢いそのままに仙台に殴り込む。前節の時点ではターンオーバーなのかレンタル勢を含む来季の選手構想を見据えてなのかわかりませんでしたが、2試合連続同じということはおそらくこれがコンディションなども考慮した現在のベストメンバーか。
試合の入りはまあまあこんなもんでしょうと思っていたら……

梶谷のゴール!
左サイドの小松のクロスに秋田名物8番畑、ハタ!!のドンピシャヘディングシュート
からのこぼれ球を梶谷がこれまたヘディングで押し込む。なんかヌルっとゴールが決まったから一瞬わからなかったけど、二人連続で相手のマークの前に出てヘディングできているのは秋田らしいのではないでしょうか。
公式記録では7分のゴールですが、実質6分になってすぐのゴールということで驚きました。え、もう!?早い!!
狂喜乱舞の秋田ゴール裏とは裏腹に微妙な空気になるユアスタ。とりあえず隣の席の方とハイタッチからのビール爆飲で一旦落ち着く。あーびっくりした。

ただ守りに入るにはさすがに早すぎる時間の得点という難しさもあり、ここから残りの80分強どこに重心を置くのかという感じでしたが、基本的にはブロックを敷いて相手をサイドに誘導作戦に。多分これはスコアレスのままでも同じだったとは思うけど。焦れて中に差し込む仙台側のパスはほぼほぼ跳ね返されていました。いつものようにボール支配率上は相手が優勢そうに見えて、実際は持たされているという状況を作ることに成功。

攻撃面はサイドで奪ってそのままシンプルにクロスかロングスロー。あるいはロングボールからのセカンドを拾ってそこからショートパスを交えてジリジリと押し上げor梶谷が単騎突撃でファウルをもらうかが主でした。この日の梶谷は神がかっていて、複数人相手にドリブルを仕掛け敵陣深くまで侵入、ファウル獲得。相手にイエローカードを出させる場面もあり圧巻。嬉しさ反面、これ来季どっかに引き抜かれちゃうんじゃないか…という不安も募る歪んだファン心理も発動してしまい、なんか複雑な気持ちで拍手を送りました。J2沼は人格形成に影響を与える可能性があります。

そんなこんなで途中結構危ないシュートを撃たれる場面もありましたが、ボールはことごとく枠外。仙台からしたらせめて枠に持っていきたかったところでした。秋田としては助かった形ですが少しずつスライドのズレが出てきたのは事実。このままだと後半怖いなーってところでハーフタイム。


後半

メンバー変更はなし。
ハーフタイムでどんな指示が出たのかはわからないが、守備は基本的に前半と同じような形。442で綺麗にスリーラインを形成からの、相手の組み立てにあわせてツートップが縦関係になることもありました。運動量が落ちてきたら多分これ開き直ってワントップにして、その分余った1枚をディフェンスの選手に交代だろうな、といった感じ。この形は似たような展開だった岡山戦でもありました。秋田からしたら得意のゲームプランということもあり、やはり前半に1点取れたのは大きかったですね。

ともかく行けるところまでは根性で頑張る作戦の秋田はある程度決まった時間に交代することになっているであろう選手が猛烈に走る。どこまで試合前に伝えられているのかはわかりませんが、これ絶対90分続けるのは無理だよなという開き直った運動量。実際に消耗の激しいサイドハーフとツートップの一角を早い時間にそれぞれ1枚ずつ交代&少し動きの重そうだった藤山を諸岡とチェンジし、インテンシティを落とさないようにする。吉田監督も仙台相手にはわずかな綻びも命取りと意識していたのか、早めの3枚替えでした。

攻撃に関しては押し込む時間も多少はあったものの、70分に右サイドでオフェンス面で優位性のあった畑に替えて河村慶人を投入。このあたりからは明確に守り切ろうという意思表示が感じられ、ラスト10分では梶谷に替えて喜岡を入れて5バックに。攻撃はクリアしたボールを吉田伊吹が収めて時間を作る場面はあったものの、それも徐々に単発のものとなり、最後はパワープレー気味な仙台の圧力を耐え凌ぐことに。相手の大応援団の目の前でブーイングを受けながらも堂々と時間を稼ぐ才藤は心臓に毛が生えていました笑。

後半ATにはゴールネットを揺らされますがこれはオフサイド。こういう展開だと終了間際に決壊するパターンがサッカーではめちゃくちゃ多いですが、ここは一命を取り留める。
後でDAZNで確認すると、しっかりラインを押し上げていたことで相手をオフサイドポジションにしていました。あの時間帯、あの消耗具合なのにすごい。ラッキーではない。常に前向きの守備。チーム全体に徹底が徹底されていました。
仙台はボールを受けたのが大外の選手で、ラインを確認しながらポジション取りできただけにもったいなかったですね。点を取らないといけない状況で少し気持ちが前のめりになりすぎたか。

そして最後は、もうね、感情のジェットコースターですよ。さっきのオフサイドでゴール取り消しの時点でもうキャパオーバーだったのが、すぐさまPK献上ということで…。その判定の是非にはここでは触れませんが(DAZNのハイライトでは当該のプレーがバッサリカットされてて笑った)、とにかく止めないとドローの勝ち点1止まりで今季は事実上終戦となるラストワンプレー。山田頼む!!!

止めた!!!
こっちの角度からだと直接ポストに当たったのかと思いましたが、実際は山田がしっかり弾いていました!!渾身のガッツポーズもキマり、やばいこれ山田も来季引き抜(以下略)。
そのボールを河村が前に蹴り出したところで試合終了。どっちが勝ったのかわからないくらい一斉に倒れ込む両チームの選手たち。劇的なラスト数分の攻防はブラウブリッツのみならず、今季のJ2屈指の名場面だったのではないでしょうか。アウェイ千葉戦も含め、今年はドラマが多すぎる。

それからはなんかもう揺さぶられすぎた情緒がおかしくなって呆然と頭を抱えているうちに、県民歌&秋田オレオレスタート。歌うというより叫びながらふと横を見ると、隣で感動して泣いている嫁。そんなにファンだったっけ!?と戸惑う僕。まあこの試合見たらそりゃ沼るよな。そしてこの試合を現地観戦できる引きの強さ。「J2って熱いね!」と感激する嫁。わかる。
最後に梶谷、山田両選手への喝采と佐藤大樹(あれはさすがにPKじゃないと思うよ)の謝罪を見届け、選手が引き上げたところでこちらも退場。

帰りは八乙女駅方面に帰ったのですが、振り返って眺めるスタジアムが水面に反射していてめちゃくちゃ綺麗でした。松島かと思った。

ユアスタや、ああユアスタや、ユアスタや

夕飯

仙臺ラーメンみそ壱

仙台駅に戻ると雨も強まり肌寒くなってきたので、夕飯はラーメン。事前にリサーチしていたお店だったのですが、なかなか見つからず。商業ビル1階のパチンコ屋にめり込むような感じの店構えで、土地勘の無い人が初見ですんなり探し当てるのはなかなか難しい。
ラーメンは味噌が優しくまろやか。ネギの辛さに合う。
都内にあったら通うだろうなってお店。池袋か新宿辺りに出店したら流行りそう。

ずんだ茶寮&喜久水庵

ラーメン後も新幹線まで少し時間があったのでデザートがてらのずんだシェイク。飲み比べてみたけど…まあ、違うような気もする。
ずんだ茶寮の方はオーソドックスなずんだの感じで、喜久水庵の方は甘み&ずんだ強め。
ラーメンからの追加糖分摂取でこの後めちゃくちゃ眠くなりました。

左が喜久水庵、右がずんだ茶寮

柴田パン本店

写真を撮り忘れましたが帰宅してからの夜食用に柴田パン本店の極あんバターこっぺも買いました。
これ、めちゃくちゃ美味しい。
バターがなめらかで、あんこも甘すぎず上品な味わい。めちゃくちゃくどそうな味を予想していましたが、普通にペロリでした。おそらくカロリーは普通に高いでしょうから調子に乗っての食べ過ぎは禁物ですが。
来年も仙台に行く機会があれば絶対にまた買う。

帰宅

帰りの新幹線でXを巡回しながらいいねの絨毯爆撃をかましていたら猛烈な眠気。目を閉じたら一瞬で東京に着きました。
体感時間1分くらいで帰京できて得した気分。日曜夜ということで乗車時の車内はほぼ満席でした(東京に着く頃には半分以上減ってたけど)。

総括

試合に勝ったというのはもちろんですけど、仙台、いい街でした。
ご飯も美味しいし、利便性も◎。スタジアムの立地も最高だし、普段遠征しないサポーターにもおすすめできるのでは。特に秋田在住の秋田サポからしたら公共交通機関も含め、一番行きやすいアウェイなのではないでしょうか。関東民も多く来たでしょうし、アウェイでの秋田史上動員数過去一だったのも納得。
ただ、これもリーグ戦最終盤までPO進出への望みを繋いでいるチームがあってこそ。完全な消化試合になっていたらここまでの動員、少なくとも熱狂的な雰囲気にはなっていなかったのではないでしょうか。

次節は長崎戦。相手も完成したばかりの新スタジアムでプレーオフ2試合を戦いたいという明確なモチベーションもあるでしょうし、秋田に負けないくらいの気迫、勢いでぶつかってくるはずです。
ホームとはいえ厳しい展開が予想されますが、今季の秋田はこれまで通算未勝利だった相手を次々と撃破するなど、どこかドラマ性のあるシーズンを戦っており、ここからのPO進出というミラクルを起こす雰囲気は充分漂っています。
どちらにせよここからは1戦1戦が勝利を求められる背水の陣を敷いた戦い。ラスト4試合、僕も腹くくって応援します。


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