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REALITYで作った物語セリフ>侍異世界迷走記4

『うむ…それでここに来た目的なんじゃがな…』

[それは…本当なのですか…時空の歪みの予測…そんな事が…
申し訳ございません。我々も分かりません…]

『いや、謝らなくとも良い、そもそもそんな情報が入っておれば既に報告されておったじゃろ…
念の為来ただけじゃ』

[そうですか…それと…これは関係ない話だと思うのですが、一応九様にお伝えしておきます
帝国の勇者がこの街に来ております]

『うむ…勇者か…既に会っておる』

[既に会っているのですか…さすがですね…
勇者は今もこの街に滞在しております]

『そうか…まあ勇者も色々あって帰りずらいのじゃろうな…』

[そうなのですか…その勇者なんですが、九様に絡んできた奴らと接触していました…奴等は帝国の間者だったようです]

『何…それは本当か…奴等だから素行が悪かったのじゃな…
そうなると、儂を最強候補と知って絡んできたのか…
いやそんな頭はないな…妖狐族が珍しかいから捕まえて奴隷にしようとでも思ったんじゃろうな…』

[そうですね…ただの偶然だと思われます…
九様…奴等が帝国の間者と気づけず申し訳ございません
行動が馬鹿すぎて、ただの素行の悪い冒険者と認識しておりました]

『謝らなくてもよい…儂もそう思っておったしな…
しかし、ちと面倒じゃな…勇者め…何もなければよいが…
さて儂らはもう行こう…』

[おきをつけて…]

『認識疎外の魔法を使ったから、もう話しても大丈夫じゃ
勇者の目的は儂らじゃろうな…』

そうでござるか…

『関わらない事が1番じゃな…さてこれからどうするかのう…
お主は儂と会う前はどうする気だったのじゃ』

拙者は…修行でござる…

『具体的には考えてなかったんじゃな…どれ儂がみてやろうかのう』

かたじけない。助かるでござる

『うむ…この辺りなら人も来まい…結界を張るかのう…』

【おい!結界なんか張って何やってるんだ!俺も混ぜろよ!】

『勇者…結界を感知してきたのか…』

そんな事できるでござるか

『結界は張った事も分からぬようにはなっておるが、それが逆に不自然になって分かる者には分かるんじゃ…
まあ、中の事は絶対に分からぬからそこは安心せい』

そうでござるか…やはり勇者の狙いは拙者達でござったか…

『そうじゃな…さてどうするかな…このまま放置じゃと何する分からんからな…』

【おい!何してる!早く俺も中に入れろ!逃げても無駄だぞお前らの泊まってる宿は分かってる!
ああそうだ、俺もその宿屋に泊まろうかな…
安ぽい所は嫌なんだが、娘は可愛かったから娘と遊びながらお前等を待つのもいいか】

なに…娘さんを…

『おい!安ぽっい挑発にのるでない』

しかし、奴は挑発だとしても実際にやるでござろう…

『ううむ…奴ならやりかねんが、娘も諜報員じゃ何とかするじゃろ…』

相手は最強候補でござるよ…何とかできるでござるか

『それは…』

勇者の狙いは拙者達…拙者が相手をするでござる

『おい!大丈夫か…元々実力差があるのじゃ、冷静さを欠いたら勝てぬぞ…』

大丈夫でござる怒りと冷静さは別でござる。むしろより集中できるでござる

『分かった…』

【おお…入れた。さっさと入れればよかったんだよ。まったく面倒臭い奴等だな…
お前ら帝国の奴等の剣も切ったんだって、ホント迷惑な奴等だよ
お前らの情報聞いた時に言ってたぜ】

あれは…奴等が悪い…自業自得でござる…
それより、拙者が目的なんでござろう。もう宿に泊まる必要はないでござろう

【そうだな…これで安宿に泊まる必要なくなったな
良かったぜ俺には高級宿があってる】

安宿でござるか…

『おい!落ちつくのじゃ…儂が話すお主は黙っておれ…
勇者よ聖剣はどうした?もう帝国に帰って怒られてきたのか?』

【ふん…聖剣の事は伝える気はないし帰ってもいない…
そもそも聖剣は壊れていない…俺に合わせて二振りの双剣になったんだよ】

『何…勇者よ…壊れた事をそんな言い訳で通すつもりか…』

【うるさい!お前等のせいだろ!それに見ろ!嘘じゃないだろ聖剣は二振りの双剣になった】

『加工したのか…確かに見た目はそうじゃが、聖剣として使えるのか?』

【ふふ、当たり前だろ!二振り共聖剣の能力があるんだよ】

『何…二振り共じゃと…』

【そうだ!一振りずつ使っても能力は使える!凄いだろ流石は聖剣だ!
まあ、二振り一緒に使っても効果が倍になるとかはないんだがな…】

『そうか…それでも凄いな…』

【そうだろ…だが、俺以外は聖剣使えないから意味ないんだよ…】

『まあ、そんなに甘くないって事じゃ』

【とにかくお前等に聖剣壊されて、かなり焦ったぜ、すぐに鍛冶屋に持っていって直せないか聞いたがダメだった…
どちらにも能力があるって聞いて助かったぜ、直せないが加工はできるって言うから双剣にしてもらったんだよ】

『そうか…わざわざそれを報告しに来たのか?』

【そんなわけないだろ。お前等を倒すために決まってるだろ】

『こりない奴じゃな。まだやられたりんのか』

【ふん!言ってろ。もう俺は負けん!何が実力差だ!侍のスキルだろ!鍛冶屋が言ってたぞ!
聖剣を壊せるものなんてない。あるとすればスキルくらいだってな…
どんなスキルか分からんが、刀に触れなければ大丈夫だろ
遠距離から攻撃させてもらうぜ】

『不味いぞ…実力は勇者の方が上じゃ…スキルが使えないなら戦うのをやめた方がよい…』

いや、やるでござる…

『勝てる見込みはあるのか?』

勝てないから戦わないじゃないでござる
実力差があろうとも戦うからには勝つでござる

『ううむ…そうか…分かった…』

拙者はいつでもいいでござる

【そうか…ならいくぞ!神…】

斬!!…光

【えっ…聖剣が…何をした…】

何を?ただ速く切っただけでござる

『聖剣が切れておる…儂にも見えなかったぞ…』

続けるでござるか?

【くそ!やめるわけ無いだろ!
ああ!どうすんだよこれ!聖剣が3分割されちまったよ…一振りは無事だが…
これは持ち手だけ…刀身がなくても能力あるんだな…刀身をつけてもらうか…
問題はこれ…ぱっと見長方形の板だぞ…盾にでもしてもらうかな…小手型ならいいか…】

戦闘中でござるよ…もうやめるでござるか?

【ふざけるな!やめないって言ってるだろ!
くそ…今のもスキルなのか…分からん…
まあ、いい…今のも不意打ちだから決まったんだ…もう通用しない!
もっと離れさせて貰うぜ!この距離ならさっきのは使えないだろ…】

斬空!

【く!斬撃がここまで届くのかよ…
ふぅ…聖剣でふせげたぜ…
直接刀に触れなければ大丈夫みたいだな
今度はこっちからいくぜ!神雷】

来ると分かっていれば切れるでござる

【そうだったな…魔法も切れるんだった…
それも刀に触れればの話だろ?
なら数でいく雷雨!】

くっ!まだまだ!

【おお…やるな…雷の雨を全部切ったか…だが、限界は近いみたいだな。もっと数を増やすぜ…雷嵐!】

ぬぅ!!

【全部は切れなかったみたいだな…まあ頑張ったな侍…お前は強いよ…
だが、それよりも俺が強かったって事だ】

くっ…まだやれる

【ふぅ…そうか…】

『まて!確かにお主は儂が思っておったよりも遥かに強かった…が、もうやめておけ…もう手立ては何もないんじゃろ…』

確かに…無い…だが、無ければ作ればいい!

【何言ってやがる…そんな事できるわけ無いだろ…】

『作るじゃと…』

さっきの技…斬空はスキルを使ってない…
スキルを使えば…どんなに離れていても距離なんか関係ない…
我が剣は風も空間も全てが切り裂く刃なり…
我が刃は全てを切り裂く剣なり…
無限剣…

【何…聖剣が切れた…】

『なんじゃと…これは…切り裂いた空間ごと巨大な刀身になっておるのか…』

【くそ!いい加減にしろ!聖剣が4分割かよ…短すぎて剣にならないだろ!どうすんだよ!】

もう終いか…

【くそが!終わらない!雷嵐!】

足りぬな…

【何だと…全部切られた…】

『いくら数が多くとも、巨大な刀身と同じ事だから、触れた事になるのか…』

【くそ!雷嵐!暴風!豪雨!爆炎!】

無限剣…これで終いか…

【マジかよ…この数…全部切るのかよ…
こんなの無理だろ…何やっても切られるだろ…】

『何と…凄い…が、やりすぎじゃ!結界も切れておるぞ、もう終いじゃ!バレるぞ』

う…すまぬ…

【ヤバい!今回は引き分けだからな…】

む…

『何言っておるのじゃ、どう見ても勇者の負けじゃぞ』

【うるさい!俺は降参してない!結界壊れたし、もう戦えないから引き分けだ!】

引き分けで結構!いつでも相手になるでござる…ん?

『何じゃ…地震か…』

【おい…なんかやばいぞこれ…空が…】

〖見つけた…やっと見つけたぞ…〗

何…声?誰でござる…

『これは…空が明滅しておる』

〖全てを切り裂くスキル…ようやく現れたか…長かった何度も、何度も繰り返してようやく見つけた…
スキルはその人間の性質で決まる…私が勝手に決めて与えられないからな…〗

何を言ってるでござる

『スキルを与える…じゃと…』

〖勇者よ…よくやった…お前を勇者にして正解だったな〗

【俺を勇者にした…何言ってるんだ…】

『勇者にした…スキルを与えた…神なのか…』

〖そうだな…そう言われているな…〗

【神だって!マジで言ってるのかよ…】

〖信じられないか…聖剣を出せ〗

【何?】

〖直してやろう…聖剣は神が人間に与えたもの…それを直す。それで証明にならないか?〗

【直す…マジかよ…4分割の聖剣…出したぞ…何!】

眩しいでござる…

『直っておる…本当に神か…』

【おお!やった!ありがとう神様!】

〖これで信じて貰えたな…さて話をしよう異世界の人間よ〗

拙者でござるか…

【異世界…おい!やっぱり侍は迷い人だったのかよ!何が従者だよ!】

〖勇者…少し黙っていなさい…大事な話の最中だ〗

【ゔ…】

〖侍だったかな。単刀直入に言おう。そのスキルで私を切れ!私を神というしがらみから切り離してくれ〗

どういう事でござるか…

〖私は神をやめる…そしてこの世界を去る…別の世界に行くのだ…〗

『神をやめる…ほかの世界に行く…神がいなくなった世界はどうなるんじゃ』

〖さあな…私も分からない〗

『ううむ…じゃあ…なぜ他の世界に行きたいんじゃ…』

〖私は神になどなりたくなかった…私は別の世界で人間…英雄王だった…
反逆者に私の恋人が殺され…私も死んだ…が生前の行いで私はこの世界の神になった…
もう二度と恋人と会えない…同じ世界にいれば転生して会う事も出来たのに…
私は帰りたいのだ…この世界を捨ててでも…〗

うむ…何と…それは…

〖お前たちには迷惑をかけたな…私のせいで…時空の歪みと言ったか…その影響で被害も出た…
その影響を少しでも減らせればと情報を流したがあまり意味はなかったな…〗

『時空の歪みは神様が原因…情報も神様が…ううむ…
同情はするが、この世界をないがしろにされては困る…
ましてや捨てるなどと…そんな事…許容できん…
どうにかならないのか…』

〖うむ…そうだな…妖狐…お前が神になればいい〗

『何!何を言っておる』

〖言っただろ。生前の行いで神になると…お前は神格化するだろ。既に半分神みたいなものだ
お前は死んだら神になるのが決まっている
だから、この世界の神になればいい。それくらいの変更なら私にもできる〗

『何を言うか…儂は神になどならんぞ』

〖私もそうだった…なりたくなかった〗

『ぐぅ…それは…』

〖お前が我を通そうとするように私も我を通そう
神になれ!私がお前を殺してこの世界の神として定着させてやろう〗

『なんじゃと…』

やめるでござる!殺すとか神様が言わないでほしいでござる
拙者は神様を切らない…

〖何…分かった時間をやろう…今まで待ったんだ…もう少し待つくらいなら、そう変わらない〗

いや、拙者は神様を切らない…

〖何故だ…〗

神様が時空の歪みを引き起こしていたのでござろう…
拙者をこの世界に連れてきた…

〖そうか…分かった…全てが終わった時、お前が元の世界に戻れるように変更しよう〗

拙者を元の世界に戻せる…拙者思ったでござるが…恋人を召喚できないでござるか?世界も分かっているのでござろう

〖何…召喚…確かに世界は分かるが…特定できるのか…〗

ずっと待ってたのでござろう。出来るまでやればいい

〖試してみるのも一興か…そうだな…妖狐が死ぬまでの間やってみてもいいか…
分かった…今は保留にしておこう…私は戻る〗

『助かったのか…』

良かったでござるな

『お前は…本当に私の想像を超えてくる…すごい奴じゃな…』

【おっ喋れる!神が帰ったからか。良かった…このままずっと喋れないんじゃないかと思ったぜ】

『なんじゃ勇者いたのか…静かだと思ったら神に黙らされていたのか』

【うるさい…俺はもう帰るぜ、聖剣も直ったしな
時空の歪みも解決したって事だろ?】

『うむ…そうじゃな…従者…お主は本当に凄いな…大手柄じゃぞ!英雄じゃ!
儂の国に戻ったら帝に報告して式典をしてもらおうかのう』

英雄…式典…結構でござる…拙者は修行中の身…この街で…娘さんのいる宿で…修行するでござる

『うむ…そうか…分かった。儂は1度国に戻って報告せねばならぬ…また会おう』

【たっく侍…今回はお前の勝ちでいい。また聖剣を壊されたら、たまったもんじゃないからな。じゃあな】

うむ。主殿も勇者殿もまた会おうでござる…
さて拙者も帰るか…娘さんのいる宿に…