”完璧を目指すこと”は弱点だと思う
最近はどのメディアを見ても「コロナコロナ…」とうんざりするほどの報道がなされている。感染者の数、死者の数、海外の様子、政府の対応やそれに対する批判など様々だ。感染者の数が少なければ、検査数が少ないだの本当の数をごまかしているだの批判が起こり、政府が何か策を出す度に、さも欠陥しかないかのような報道がされる。誰かが誰かを責めている様子ばかりが目についてしまい、違和感を覚える毎日だ。なぜこのようなことが起きるのだろうか。
最近僕は会社の研修に参加し、複数人で事業の考案を行っている。自分はアイデアは出せる方だと思うが、すぐに欠点を見つけてしまうという性質がある。いい案を思いついても、進めていくうちに見えてくる欠陥がどうしても気になってしまい、なかなか前に進まなくなってしまう。こうした性格のためか、今まで何かに挑戦する度に、途中で諦めてしまうことが多かった。現在同じチームにはうまく案をまとめて話を進めてくれる人がいる。いわゆるリーダーであり、彼にはとても助けられている。僕が出した案を称賛し取り入れてくれる上に、欠点も許容できる根拠を示してくれたり、その部分に関する代替案を出してくれる。もちろんそれらも完璧なものではないが、話を前に進めるための努力をしてくれているように感じる。とりあえず形になってきたものに微調整を加えるという具合で進めていき、そこそこのものが完成した。
『完璧を目指すよりまず終わらせろ』という言葉があるが、僕はこれに"完璧を目指すことは弱点だ"と付け加えたい。欠点がないものなどない。そこに囚われすぎて何も残らないということが、結果としては最も問題であろう。許容できる欠点かどうかを見極め、とにかく前に進める気迫が重要だと思う。
何か問題が起きると、すぐに誰かが誰かを批判しすぐに人同士の争いに発展する。今回もそうなってしまいつつある。事態を収束させようと努力している人たちの足を引っ張り、ボランティア精神溢れる人々の行為に対し重箱の隅をつつくような批判をしている人も見受けられる。こんな事ばかりが繰り返されれば、きっとこの国は終わってしまう。もちろんリーダーが大きな間違いを犯しそうなときは、皆の力で止めなければならない。しかし完璧を目指すことに囚われて、前に進めようとしている人の行為の全てを批判してしまうのは大きな間違いだと思う。
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