多摩川の起点から河口までを走る【最終目②】
葛藤
前回、羽田の渡しまでをレポートした。物語は最終盤であるが、ここにきて最大の問題が発生した。河口まで行くという目的を達成するためには、羽田空港の滑走路に不法侵入するか、神奈川県側に渡るしかない。画にするとこんな感じである。
実は先ほど、サイクリングロードに表示された「0.0km」の表示を確認した。従って、多摩川サイクリングロードはすでに終了している。また、現在いる天空橋駅付近の多摩川は、自然のものではなく運河である。もう多摩川は終わったと言えなくもない。しかし、ここで終わりにしたら勇者ではない。
決意
私は元々、コロナ禍における過度な自粛には反対の立場である。なぜなら、コロナ蔓延以降、私たちの給料は減り続けていて、その結果日本が危ない状態になるかもしれないからである。国民や企業の儲けが減れば、納税額が減る。しかし国や都はコロナに関して多額の費用を惜しみなく費やしている。特に都は大盤振る舞いだ。このつけは近い将来国民・都民に回ってくる。コロナ禍が過ぎるや否や、そのつけを支払うことになると思っている。
いざ川崎
もう迷わない。レッツゴー川崎だ。橋を渡ると、川沿いに堤防道路があった。これはもう多摩川サイクリングロードではない、ただの堤防道路だ。この道路を行けるところまで行ってみよう。・・・と思ったら、1km余りであっさり堤防道路終了。
国道409号線をひた走る
堤防道路から国道409号にルートを移し、ひたすら南下する。道中は上に高速、下に一般道という都会のよくあるパターンの造りで、これが最後まで続いた。
そして(伝説へではなく)河口へ
つ、ついに着いた。河口の浮島公園だ。公園といっても、トイレも水道もない、ベンチがあるだけ。しかし、ここには河口がある。それで十分ではないか。
これが夢にまで見た多摩川の河口である。対岸に東京側の河口が見えた。下の写真のオレンジ丸部がそれである。高架の滑走路になってるようだ。もしあそこにたどり着ける者がいたら、それは本当の勇者だろう。
今日のランニングの結果は以下の通りである。距離は36.5km、時間は4時間5分(サイトシーングの時間も含めて)という長丁場だった。
3日間のトータル走行距離は96.8kmとなった。本来小河内ダムから多摩川河口までの距離は87kmだから、10km近くも遠回りしてしまった。しかし、遠回りしたことで見えた景色があった。いやー、頑張った頑張った。やり遂げた感があるねえ。この96.8kmで得た経験はプライスレスだと思う。皆さん、お読みいただき有難うございました。
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