【AI時代における受験の効能】
こんにちは。
チャットGPTが話題になっています。
佐藤ママの「12歳までは不要論」が炎上したりしていますが(僕はあながち間違ったことをおっしゃってるとは思いません)、
今後、整合性のない発言や情報までもがチャットGPTによって無秩序に拡散されるリスクを考えたりすると、世の中この先どうなってしまうのだろうなんて不安にもなります。
とはいえ、AIチャットは確かに便利で、
何かの会合で必要な挨拶文を一瞬で完璧に作ってくれたり、いろんな質問に瞬時に答えてくれたりもします。
例えば、掃除をしたくない時にやる気になる方法は?と聞くと
というような感じで返答をくれます。
3ミリぐらいは頑張って掃除しようかな、という気にもなるのですごいです。
他にも、映画「マトリックス4部作」を2000字以内で要約して欲しいと頼めば、すぐにやってくれたりもします。
きっと将来的に現在ある仕事の半分ぐらいがAIによって代替可能になってしまう、というのも間違いではないでしょう。
今までだったら、「この人は普段どんな仕事をしているのかよく分からないけど、何かいるだけでその場の雰囲気が盛り上がるからありかな」なんてのも、今後は少しずつ失くなっていくのでしょうね。
今の子供たちはますます大変になります。
一方で、それでも今の人口減少には歯止めがかからないだろうから、結局は労働力不足に変化はないという見方もあります。
前置きが長くなりましたが、
いずれにせよ、この先どんな世の中になろうとも、受験経験を経た子供は強く逞しく生きていけるというのが本日のテーマです。
それは希望の学校に合格しようがしまいが関係ありません。それよりもどんな受験をしたのか、過程の方が遥かに大切です。
受験で得られる最高の財産が以下のようなものです。
AIという巨大なライバルが立ちはだかった時、生き残れるのは「学べる人」です。知ってるか知らないかではどんどん差がつく。まさに「学んだもの勝ち」になるのです。
例えば、問題を発見する能力だとか、新しい分野に飛び込む能力だとか、人間にしか出来ないことがきっと明確になっていく筈です。
たとえ長生き出来ても、生きているのか死んでいるのかよく分からないような状態なら意味がありません。肝心なのは健康寿命であって、学ぶ姿勢さえ失わなければ健康寿命も自然に長くなるでしょう。
学び癖はまさに一生ものなのです。
そして、②の弱点を克服する力。
全ての教科が得意で苦手科目などない、という子はほとんどいません。長所と共にどこかに必ず短所もあります。そんな苦手を補う力。
眠たい時。やる気が出ない時。遊びたい時。自分の弱さを乗り越えて打ち勝つ力が受験には必要になります。負けパターンから目を背けず正面から向き合うことが出来る。その力は人生のあらゆる場面でも効果を発揮します。
自らの駄目な部分、情けない部分を小学生のうちに発見出来る。それだけでも受験には大きな意義があります。
③の英雄体験とは、困難を乗り越える経験という意味で②と似ています。
受験勉強のパターンは主に下の4つになります。
このうち、最も危険なのが3つ目です。僕自身がまさにそれで、なまじ大学受験にあっさり成功したものだから20代の頃に人生を舐めてかかり、大きな反動で長い間どん底の生活を味わいました。
そして将来的に最も有望なのが2つ目です。確かに受験には失敗したけれど、悔しさという最強の武器を手に入れられるからです。どこかで必ずやり返そうと猛烈に努力する筈です。
「男の子はどこかのタイミングで必ず変化します。それまで待ってあげなくてはいけません」
関西の最難関・東大寺学園の学園長の言葉ですが、これは男の子に限らず女の子でも同じだと思います。
楽な受験より苦しい受験の方がより価値があります。乗り超えた先に、自分の人生を自分で切り開ける人間になるのです。
是非そんな長期視点を持って、引き続きお子様の受験勉強に寄り添ってあげて下さい。
それではまた!