(継続)インフレ税 米欧4.5兆ドル
米欧ではインフレ税が2年で4.5兆円に達したそうです。
欧米の2年間の名目GDPの約6%に相当する金額です。
今日は勉強の為、資料をまとめてみます。
過去に米国でインフレ税が注目されたのは、第2次世界大戦の時です。
当時、巨額の戦費で政府債務が膨らみ、名目GDP比の債務残高が1946年に119%と5年で3倍になっています。
その後、FRBと協力し、金利抑制に動いた結果、インフレ率が14%まで上昇し、債務が実質的に圧縮されたそうです。
当時は、金利を上げるだけでなく、通貨発行やIMFの誕生、為替固定など、多くの事が起きていますので、複合的な要素が絡んでいると思われます。このあたりは少しずつ勉強していきたいと思います。
なお、日本では、欧米ほどのインフレ税にはなっておらず、物価上昇率は2%程度で、公的債務の目減りは2年で2000億ドルと欧米の20分の1の規模にとどまるようです。
欧米政府が、将来の利払い負担を緩和する為に債務削減を意識するのに対して、低金利が続く日本では財政健全化の機運も高まりにくい、との声が出ています。