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休職した教師が勤務先を変えた話

こんにちは。

今日は、過去に心身不調で休職していた教師である私が、この4月に勤務先を変えたことで感じた本音をお話しする徒然エッセイです。

転職や職場を変えることで悩んでいる方、これからのことが不安な教師の皆さんにも読んでもらえたら嬉しいです。

この記事を書いている人:
現職教員としてはたらく20代。教育改革や職場改革に奔走するも、心身不調により休職経験あり。教育についての自分の経験や科学的情報、心身安定に関する情報を発信しています。

1.自分と同じ教育観のある学校を選んで、とりあえず採用試験受けてみた

職場を変えようと考えた最大の理由は、前任校の教育観との不一致です。
特に、生徒を管理者マインドで「右向け右」する先生たちの雰囲気とか、先生同士のチームの雰囲気が、自分の目指したい形ではないと気づき決断したのでした。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

そこで、より先生たち自身が学びに前向きで、どんどんチャレンジしたり、生徒にチャレンジをOKしている教育観の学校を選んでお試しで採用試験を受けてみることにしました。とてもとても幸運なことに縁がありましてトントン拍子で採用まで漕ぎ着けたのでした。

たまたまかもしれません。それでも一歩前に踏み出したことで、自分の囚われていた環境から出ていくことができるということを実感した瞬間でした。

2.講師という生き方を選んで採用までに感じたこと

さて、実は職場を変える決断をしたもう一つの理由として、自分のメンタルヘルスを保つために働き方を変えてみようという点もありました。

過去に半年ほど休職をしていた経験があるのですが、その時に自分自身のことを見つめ直し、以下のことがわかっていきました。

「常に何かに追われている仕事」
「突発的業務」
「毎日たくさんの人から評価をうける状態」(保護者・生徒・キチンとさせていないと注意してくる先生方)

以上の条件が重なると、自分がキャパオーバーになってしまうのです。

今ままでは、それができない自分は甘えている・努力不足だと考えていたのですが、そうではなく環境を選ぶ生き方に変えてみたくなりました。

そこで、前任校ではクラス担任をしていましたが、その業務を削減できる「講師」の仕事を選んでみることにしました。

正直いうと専任から講師への転換は、金銭面でも大きな決断でしたが、当時の私はとにかくやってみよう、なんとかなるだろうと考えていました。


さて、いざ採用の段になり希望のコマ数や時間帯などを先方に伝えていくことになり、私は初めて気づきました。

今まで自分はどんな生活リズムでどんな働き方をしたいかという具体的なことを考えたことがなかったな、と。

今回の経験を通して、恥ずかしながらようやく誰かから言われた働き方ではなく、自分主体で考えることができたと思います。

このことだけでも大きな学びになりました。


3.いざ!新しい学校へ!授業へ!

さて、そんなこんなでいざ新しい学校で勤務スタートです。
とにかく慣れることを目標にやってきた4月でした。

授業準備は過去の蓄積もありそこまで大変ではありませんでした。


しかし、私は一つ重大なことに気づいてしまいました。

あれだけ自分が成したい教育の姿や授業に想いを寄せていたのに、全くその気持ちが湧かないのです。

せっかく時間的にも余裕が生まれ、周りには何やら生徒たちが活発に学んでいる授業がたくさんありそうな様子なのに、自分から見学する意欲も湧かない。

新しい環境に疲れていたりといった理由がありますが、一番は、生徒の目がこわく感じるという点です。

これには自分も参っています。前任校でもその感覚はあったのですが、なんだかその気持ちが強くなってしまったようです。


この授業を「ライフワーク」としてではなく、「経済的自由を獲得する手段」として捉えている自分の方が圧倒的に大きくなってしまいました。

そのこと自体は全然悪いことではないのですが、もし「稼ぐ手段」として授業をするのであるならば、自分にとってあまりにも我慢することが多く、苦しいです。


今は、今後の働き方、自分が苦しくない手段などを模索してます。

副業や転職なども視野に入れながら、またnoteに記していこうと思います。


お読みくださり、ありがとうございました!

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