自民党政局占い
菅野志桜里元代議士の「女性じゃなくてもいい、若者じゃなくてもいい、準備ができてる人でお願いします。」としたポスト(旧tweet)に反応した田中角榮の元金庫番・朝賀昭さんとの昨日のFacebookでのやり取りをまずは再掲します。
(朝賀)
元国会議員の方が投稿されていました。
日本の為に全く同感です。
(谷畑)
朝賀昭先生。
岸田総理が閣僚にも「総裁選に出たい人は気兼ねなく公務に支障ない範囲でやってもらいたい」とまで仰っています。まさに太っ腹な総理であり、かつてこれほど豪快な後継選出劇があっただろうかと驚いてもいます。
せっかくの岸田総裁の配慮なので、ついでに今回だけの特例として推薦人なしにすれば、候補者乱立で都知事選並みの政治のエンタメ化ができるでしょうし、総裁選をフェスにでもできるのではないかとも思います。
ただ、総裁公選規程第10条第1項では総裁の候補者の推薦人は20人と定められていますので、急な改正手続きが大変であれば、総裁公選実施細則第3条第2項の「総裁の候補者の推薦人は、同時に二人以上の候補者の推薦人になることはできない」を適用除外にすればよいかと思ったりもします。総裁選挙管理委員会の逢沢一郎委員長辺りが岸田総裁に進言しないでしょうか。
ただし、その場合は、ニッカ、サントリー、オールドパーにならないように、選管がしっかり監視しなければなりませんが。
(朝賀)
黄門様
そういう知恵を新しい政治の誕生に
役立てて欲しいです♪
極論ですが私はこの不祥事の責任を
所属議員全員で負うという意味で
決戦投票では 議員も党員も同じく1票にでもしたら 党員急増するのではないかなどと 出来ない夢でニヤニヤしてます
(谷畑)
朝賀昭先生、まさにその通りです。不祥事の責任を総裁ひとりに押し付けて知らぬ顔をする議員ばかりであれば、国民はしっかりと見透かします。裏金問題に対する不信は総裁を代えたところで拭いきれません。議員も党員も1票とすれば、まさに党員が直接総裁を選べるとなるので、今のように県連が何をしているかブラックボックスなのとは異なり、フィーバーすることは間違いありません。
しかし、総裁公選規程を改正するとなるとこれはまた大ごとでしょうから、上のコメントでは総裁権限で細則を改正すればいいのではないかと考えた次第です。
おそらく自民党にとっては最後のチャンスでしょうし、総裁選出馬の顔ぶれも変わらないとなると国民に飽きられるものと思われます。コバホークを出しても後ろで誰が糸を引いているかと詮索されるだけで、すぐにデキレースと見抜かれます。
自民党が生き残りをかけるのであれば小手先の弥縫策ではダメで、石丸効果の逆を張って、政治のエンタメ化に大きく舵を切る必要があるでしょう。大規模な党改革はエンタメ新生の後になるでしょうか。
お互いに「超いいね」を押し合いながらのやり取りとなりました。今の自民党は政治家が小粒になり過ぎて、ルールを所与のものとしか考えませんが、ここまでの党の危機的状況に際して、新機軸を打ち出そうとする党内エネルギーすらないのであれば、そのまま国民にお払い箱にされかねないでしょう。
今のところ何人かが出馬意欲を示していますが、やはり推薦人の確保について苦慮している様子です。石破茂、小林鷹之、河野太郎、茂木敏光、林芳正と推薦人確保の目処がついたとされる名前が上がってきていますが、まだまだ新鮮味には遠い感じがします。どんどん出馬できるようにすれば盛り上がるでしょうに。
石破茂元幹事長(67)は、「立候補に必要な推薦人20人に推してもらえる状況が整えば責任を果たしたい」と14日に訪問先の台湾で記者団に語りました。また、翌15日夜には「『よし、やろう』と言ってくれる人は目処はつきつつある。ようやく20人というのではなく、多くの国会議員の支持をもらわなければいけない」と推薦人確保の目処がついたことをBSテレビで明かしました。
15日の閣議後の懇談で岸田文雄内閣総理大臣が「閣僚の中には総裁選挙に名乗りを上げることを考えている方もいると思う。気兼ねなく、職務に支障のない範囲で堂々と論戦を行ってほしい」と総裁選自由化の号砲を鳴らすと動きが活発になりました。
高市早苗経済安全保障担当大臣(63)は終戦の日である15日の午前中に靖国神社へ参拝した後、記者団に対して「仲間たちと一緒に力を合わせて日本列島を強く豊かにし、次の世代に引き渡す使命を私たちは負っている」と述べ、自民党議員のグループである「保守団結の会」の議員などと会合を重ねています。西田昌司参議院議員は15日のユーチューブ番組で高市支持を打ち出しています。
小林鷹之前経済安全保障担当大臣(49)は15日には「今は政治家としての力を高めることに尽きる」と総裁選への意欲を隠していましたが、周辺は「『応援する』と言ってくれる人を含めると20人は優に超える」とすでに推薦人確保に目処がついたことを明らかにしており、総裁選の日程が20日に決定されることを踏まえ、他候補に先んじて19日に出馬表明をする案が出て調整しているといいます。甘利明前幹事長や福田達夫前総務会長、鈴木英敬衆議院議員らが支援しています。
加藤勝信元官房長官(68)は15日に国会内で萩生田光一前政調会長と協議を行ったうえで、16日夜には「総裁選に向けて具体的な動きをしていきたい」、「(政策に)共鳴してもらえる方」を中心に推薦人を幅広く募るとBSテレビで述べるとともに、「具体的に動いていきたい。これから推薦人の確保などに向けて、ひとつひとつお願いする作業に入っていく」と記者団に伝え、推薦人確保に向けて動き始めることを明らかにしました。加藤元官房長官は萩生田前政調会長、武田良太元総務大臣と定期的に会食しています。
所属する派閥領袖の茂木敏充幹事長(68)も同様に総裁選への出馬意欲を示していますが、加藤元官房長官は「(茂木派は)解散を決めている」と突き放し、事実上茂木派は分裂しました。推薦人の確保については「まだこれから」と述べるに止めています。
その茂木幹事長は、14日夜、都内赤坂のステーキ店で麻生太郎副総裁と2か月ぶりに2時間20分ほど会食しています。総裁選での支援をもとめたのでしょうが、その際、麻生副総裁は「麻生派として支持するのは難しい」「(出馬した場合には)河野太郎デジタル大臣(61)を支持するのが筋」と茂木幹事長に伝えました。麻生副総裁と麻生派の支援は受けられませんが、44人の茂木派は分裂したものの大部分が茂木幹事長を支援する方向です。
河野デジタル大臣は、9日夜に都内赤坂の日本料理店で所属派閥の会長である麻生副総裁と会食し、立候補の意欲を伝えています。河野デジタル大臣は16日夜にも麻生副総裁と会談し、立候補方針や選挙戦略を打ち合わせたということで、推薦人の確保も目処が立ちつつあるようです。麻生派は54人がまとまって行動できる強みがありますが、逆に守旧派の印象が強くなる恐れもあります。また、河野デジタル大臣はガバメントクラウドの失政で今後、地方自治体からの反発が大きくなりそうです。
岸田総理を支えた旧岸田派のナンバー2であった林芳正官房長官(63)は14日に旧岸田派幹部の小野寺五典元防衛大臣と会談、16日には「週末のうちに考えて近く発表したい」と総裁選への出馬意向を親しい議員たちに伝えました。「出続けることが大事」だともし、すでに岸田派を中心に推薦人の確保も目処が立ったとされています。
同じく岸田派の上川陽子外務大臣(71)も15日に「何をすべきか熟慮した上で決断し、行動に移す覚悟だ」と述べ、女性政策の議連メンバーらに応援を要請し、推薦人の確保に努めています。上川外務大臣から電話で要請を受けた議員は「『総裁選に出たい』と連絡があった」と明かしています。
齋藤健経済産業大臣(65)は、15日の岸田総理の号砲を受けた閣議後記者会見で、「昨日から今朝にかけて、私のところに『総裁選に出るべきだ、あなたしかいない』という連絡が数多く寄せられた。そうした声はいいかげんな気持ちではなく切実な思いのもとで発せられていると感じている。今はそういった声を真剣に聞かないといけないのかなと思う」と述べましたが、推薦人の確保には難渋している様子です。
青山繁晴参議院議員(72)は、8月3日に新潟市西区で開かれた細田健一衆院議員の国政報告会で講演し、総裁選への出馬意向を最も早く表明しています。立候補に必要な推薦人を集めたいとしましたが、高市経済安全保障担当大臣と支持母体が重なっています。
7月24日夜、都内のホテルで前回の総裁選の推薦人となった渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国会対策委員長と会食をした野田聖子元総務大臣(63)は、周辺によれば現在のところ推薦人の確保は「12~13人」(周辺)までとされています。前回は旧二階派などからの支援がありました。
そして、小泉進次郎元環境大臣(43)は、これまで総裁選は「50歳までは自重しろ」と言い続けてきた小泉純一郎元首相が、7月中旬に会食をした際に、森喜朗元首相、中川秀直元官房長官が総裁選は「進次郎がいい」と口を揃えたところ「本人がやると言ったら反対しない」と述べたと、同席した評論家の田原総一郎氏が8月2日に明らかにしました。小泉元環境大臣は「推薦人確保のめどがついた」として出馬への意欲を示しています。
以上が現在の状況です。
ざっと整理すると下記のとおりになります。
林 芳正 63 推薦人確保
河野太郎 61 推薦人確保
茂木敏光 68 推薦人確保
小林鷹之 49 推薦人確保
石破 茂 67 推薦人確保
小泉進次郎 43 推薦人確保
高市早苗 63 出馬意向・推薦人獲得活動
加藤勝信 68 出馬意向・推薦人獲得活動
上川陽子 71 出馬意向・推薦人獲得活動
野田聖子 63 出馬意向・推薦人獲得活動
青山繁晴 72 出馬意向・推薦人獲得活動
齋藤 健 65 未定
旧派閥は四分五裂となり、旧態依然の選挙ができなくなった自民党総裁選挙ですが、顔ぶれを見てもまだまだ生まれ変わったとまでは行かないようです。
しかし、選挙ライターの畠山理仁さんは裏金問題が未解決であり「岸田文雄首相の『総裁選不出馬』でリセットできるのものではないと思います」としますが、マスコミがこれから総裁選をお祭りに仕立て上げていくでしょうから、お祭り後はハネムーン期間とご祝儀相場と解散総選挙でリセットになるのでしょうね。