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令和4年4月の朝礼

 全国の地方公務員のみなさん、おはようございます。今日から令和4年度が始まりました。新型コロナウイルスについても先月21日にまん延防止等重点措置はすべて解除され、大きな圧力のない年度初めとなりましたが、第7波ではないかという兆候も報告されておりますので、予断を許さないようにしてください。

 また、先月は8日の能登地方での震度4から始まり、16日の福島県沖の震度6強と震度4、18日の岩手県沖の震度5強、23日の能登地方、25日の福島県沖、27日の十勝地方、30日の岩手県沖、そして昨日の千葉県と京都の震度4と、1月は2回、2月には1回だった震度4以上の地震が、10回も起きています。特に16日の福島県沖地震の影響はまだ残っており、東日本大震災の被災地に何度も大きな余震のあることがつらい気持ちになります。台湾でも22日に震度6弱の地震がありましたが、第一列島線は地震と無関係に生活することはできませんので、いつ、何が起きても対応できるように、準備に怠りないようにしてほしいと思います。

 さて、民法改正に伴い今日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。すでに選挙権は18歳に引き下げられていましたが、法律上の成年が18歳となると契約の対象者になりますので、詐欺や多重債務などに対する支援が必要になります。そうやって法的に責任が負わされる一方、その家庭環境から若くして日常的に家族の世話をせざるを得ないヤングケアラーも多くなってきています。また、家計が苦しいために十分な教育を受けられず学力に差が付くようなことがあってもいけません。若い世代が押しつぶされないように、自治体の最前線では細やかな配慮がつながるように職員のみなさんには力添えをお願いします。

 しかし、政府は夏の参議院選挙が気になるのか、年金生活者に5000円を配るという選挙買収まがいの政策を打ち出しました。若い世代からは強い反発があり、年金生活者からはこの程度かと呆れられ、見直しに追い込まれました。コロナ禍で財政規律が破綻してしまい、お金をばらまくことが政治であるというような誤解があるようですが、ばらまくのであれば税金で集める必要もないでしょう。本当に困った人に制度として手を差し伸べられるようにするのが良い政治であり、良い行政であると思いますので、現場において制度設計を行う場合には気を付けてほしいと思います。

 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は来週が最終週となる大詰めを迎えており、オープニングのクレジットにも(回想)とか(写真)とか伏線の回収に忙しそうですが、今週最後となる今日の「カムカム」では、雪衣が過去の安子に対する仕打ちについてるいに謝りました。そのとき、るいはこう言います。「雪衣さん、もう自分を責めんといてください。みんな、間違うんです。みんな」と。

 そう、みんな間違うんです。みんな間違うということを前提に社会もフェイルセーフを作らないといけません。そして、みんな間違うんですから、過ちを改むるに憚ることなかれということであり、そういう職場風土を作ってほしいとお願いして、今月の朝礼を終わります。

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