試論 体験的ハラスメント論
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この間の経験から、大企業とか上場企業に行ったらハラスメントがなくなったという話、こういうからくりではというのが見えてきた。
ハラスメントがどういう構造で露見することが多いかというと病的に加害することに執着するハラッサーか、ことさらに被害を叫ぶ自己正当化に長けた他責100%の人がいるときな気がしている。後者には口の悪い人に言わせれば真面目系クズと呼ばれるたぐいの人も含まれる。もしかしたら私も後者かもしれぬ。
こういう人を組織に入れなければハラスメントの件数は減る。だから大企業とか人気業界(たとえばIT業界)なんかだと学歴や生育歴なんかを書類選考でわかる範囲で調べて、更に幾度もの面接でそういう要素のある人を弾いていく。
人を選んでいられない組織やすでにそうした基準で弾かれた人が中心になりがちな組織ではそういう大企業や人気業界のようなハラスメント対策はできない。
弾かれた人たちの属性で多いのが次の属性だというのもことを難しくする。片や高学歴層の真面目系クズ、片や低学歴層のハラッサー。低学歴層の他責100%の倫理観のない人も少なくないだろう。さらに低学歴層ではあるものの学歴だけで弾かれた仕事のできる層もこうしたレイヤの組織にいたりする。
ハラッサーの害毒はは言うに及ばずだが、仕事のできる層の当たり前の指摘も他責100%の人は昨今の風潮もありハラスメントだとことさらに騒ぐだろう。
かくしてハラッサーがあちこちに害毒を撒き散らし、さらに他責100%の人と激突する。倫理観のない人や真面目系クズ、他責100%の人はハラスメントを武器化して好き放題に振る舞い、仕事のできる人が疲弊する地獄が現出するのではないかと。
このフレームワークで考えることでスタートアップとそのへんの中小企業を弁別できるのかも。ただ組織に55歳以上のメンバーが多い場合だと学歴を分析の視角に使うと実態を掴みそこねるとも思う。
大企業や人気業界が機関投資家に言われるがままの外形的な基準である程度のハラスメント対策が出来ているのはそういう要素を最初から弾いてるから、それだけだと思う。
追記。高学歴ハラッサーはこれまで観測したことがない。どこで観測できるのだろう。
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