【ゲーム業界就活】企業からのメッセージ
前回のnoteではゲーム業界の就活を俯瞰してみました。今回からは、就活のステップを具体的に解説していきます。
就活の三段階ステップ
就活のステップは
1.企業が求めている人材像を知る
2.自己分析して企業にアピールできる点を探す
3.アピールポイントを上手に表現する技術を磨く
という三段階に集約されます。自己分析を最初に行っても構いませんが、既にゲーム業界に興味があるのであれば、企業が求めている人材像のリサーチを先に行うことをお勧めします。
自己分析には時間がかかるので、1と2のステップを行きつ戻りつしながら考えを深めていくことが多いのですが、その際に比較的答えが固まりやすい1のステップから取り掛かる方が、2を行う際に考え方のヒントが多くなります。
新卒採用ページのメッセージ
志望している会社が求めている人物像を把握するためには、まずはその会社の新卒採用ページのコンテンツを読み込むところから始めます。代表者メッセージや先輩社員インタビューなども残らず読み込んで、整理してみましょう。
例として、セガの新卒採用ページを見てみましょう。(※2019.3.9時点の情報です)
https://recruit.sega.jp/
さすが、綺麗に作られていますね。新卒採用にも力を入れていることが伺えます。
さて、ここで最初に打ち出されているメッセージは「感動体験を創造し続ける」です。これが今、最も伝えたいメッセージなのでしょう。
また同じページ内に、セガグループのミッション映像もあるのでこちらも見てみましょう。社是である「創造は生命」に始まり、以下のようなメッセージが流れます。
感動体験の歴史
誰も見たことがないプロダクト
体験したことのないサービス
我々が本当に創造してきたのは
製品やサービスを通じた感動体験だ
唯一無二のアイディア
真似事ではないオンリーワンプロダクト
オンリーワンサービス
驚き
熱狂
喜び
世界が私たちに期待するもの
それが私たちのプライド
ゲームのルールを変えよう
力を結集しよう
革新者たれ
感動体験を創造し続けよう
これは例えば、「創造と貢献」を掲げるコーエーテクモとは対照的なメッセージです。創造だけでなく、創造を通じた貢献も大切にしているコーエーテクモに比べ、セガは「創造は生命」と言い切り、何よりもクリエイティブを重視しています。独創的で、誰にも真似ができない、唯一のクリエイティブによってプロダクトとサービスを差別化する。強烈な意思が、そこにはあります。
そして、革新者であり続け、感動体験を創造し続ける。つまり、「終わりない革新と創造に挑み続けられる人材」を求めていることが読み取れます。
トップメッセージ
続いて、トップメッセージも読み込んでみましょう。CEO/COO/CPO の3名のメッセージが掲載されています。抜粋と、その内容をどう読み取るかを併記していきます。
・「感動体験」とは、私たちが提供する製品やサービスが、人々の期待値を上回った時に初めて生まれるもの
→期待に応えるだけでは不十分。期待を超えるほどのクリエイティブを目指す
・新しいオフィスには、私の強い想いを込め、エンタテインメント企業グループならではの様々な仕掛けや、遊び心に富んだ工夫を織り込んでおります。
→仕事だけでなく、オフィスにも遊び心を。あらゆることに遊び心を大切にしている
・様々な価値観やバックグラウンドを持った仲間たちが交わり刺激し合うことで「新たなエンタテインメントが創出され、世の中を変える」
→自分とは違った価値観や経験、スキルをもった多様な仲間との協働で目標を達成する
・無限の可能性を秘める広大な事業領域において、革新的なコンテンツやサービスを作り続けて行くことで、世の中のライフスタイルを変えていく存在になること。
→狭い範囲ではなく、広い事業領域に挑戦する
・尊いコンテンツには何者にも似ていないという新規性、そしてひらめきだけではなく、人に受け入れられなければ意味がない、というクリエイターの執念が込められているものだと思います。
→新しく、かつ、受け入れられるものを目指す
・いかに受け入れられるかを強くしぶとく、求め続けていかなければならないと思います。
→根性が大事
・何故セガなのか、どんなゲームを作りたいのか、その理由はなんなのか、それを持っていて欲しい
→まず自分が目指すものがあり、それがセガでなら実現できる、という説明が必要
・情熱とこだわりを持って挑んできて欲しい
→困難を乗り越え、成功までたどりつくために必要なもの
求められる人物像
ここまで読み込んできたことで、セガで求められている人物像が見えてきたと思います。これらは、全職種共通に求められる内容です。
自分が志望する企業の新卒採用ページを読み込んで、自分に当てはまっているところがあるかどうか、これから自分がそういった人物になっていけるかどうか、じっくり考えてみるとよいでしょう。