娘に届け損ねた童話を、ChatGPTと一緒に仕上げたその方法について
ある家族でのドライブの日。娘を助手席に乗せて走っていると、突然「ムーシャムーシャとおいしいごはん」という絵本のタイトルみたいな言葉が頭に浮かんだ。あまりにもスルッと思いついたのでふとつぶやいてみると、娘が食いついてきた。
*****
なにそれ、おはなし?
そう、おとうさんが今考えたおはなし。
どんなおはなし?
そうだなあー。。パクパク村に住むムーシャムーシャは朝早く起きて、市場に向かいました。ご飯を食べに出かけたのです。
それで?
市場についたムーシャムーシャはお財布を忘れたことに気づきます。でも目の前にはおにぎり屋さん。ムーシャムーシャはお腹がペコペコです。
うんうん。
ムーシャムーシャはおにぎり屋さんに言いました。「おにぎり屋さん、おいらにおにぎりをわけておくれ。おいら、ご飯を美味しそうに食べるのが得意なんだ」。ムーシャムーシャは…
ムーシャムーシャは?
ムーシャムーシャは…
うん
ムーシャムーシャはお星様になりました。
ブホッ(あんまりな幕切れに後部座席に座っていた妻が噴いた音)
なーにーそーれー!!ひーどーいーー!!
*****
交差点の右折を見計っているタイミングで突然話を考えるのがめんどくさくなって、ムーシャムーシャを屠ってしまったのだった。東八道路の、三鷹市役所近くでの出来事だった。
*****
自分で勝手に作り出した架空のキャラクターとはいえ、あまりにもあっさり殺してしまったせいか、その後しばらく皮膜のようにメンタルを覆うタイプの罪悪感に襲われた。そこで娘が習い事でヒマなタイミングを見計って、このモチーフからどうにかいっちょお話を完成させて、娘に読ませてみようと考えた。
当然ながら、僕には物語を完成させるためのパートナー、つまり編集者はついていない。2023年現在、編集者がついていない人間の強い味方といえば、そう、ChatGPTだ。ここでようやく前段が終わり、本題に入っていく。ちなみに今回はGPT-4を使っている。
何を作ったのか
以下の記事を作成した。全てをChatGPTが作ったわけではないが、大体をChatGPTが作った。
日曜の夜のタイムラインに突如ぶち込まれた童話があまりにも異彩を放っていたせいか、一晩スキがつかなかった。こんなことは初めてだった。
どうやって作ったのか
ようやくこの文章のメインディッシュだ。僕の役回りは文豪で、出入りの編集者(ここではChatGPT)を手足のように使い自分のおぼろげなイメージをどんどん具体化していく。そして、大体完成したものの細部を修正して、作品に魂を注入する。
簡単なプロットだけ用意して、早速ChatGPTに指示を出す。俺様の珠玉のモチーフをおまえの方でなんとかせーや、ポチッとな。
対して、編集者は以下の回答を返す。
このプロットは現代のビジネスモデルとソーシャルメディアの影響を童話の形で表現している魅力的なものです。
ストーリーテリングの観点から、以下の展開上のアドバイスを提供します。
キャラクターの深化:
ムーシャムーシャのバックグラウンドについてもう少し情報を与えることで、キャラクターに感情的な深みを加えましょう。例えば、彼が無一文になった理由や、彼がyoutuberになった動機などです。
おにぎり屋さんの動機も重要です。
なぜおにぎり屋さんは最初にムーシャムーシャにおにぎりを与えることに消極的だったのか?
彼のビジネスの背景や個人的な信念に触れると良いでしょう。
プロットの複雑化:
単におにぎりを求めるだけではなく、ムーシャムーシャが何か特別なおにぎりを探している
(例:伝説の味や幻の食材を使用したものなど)というエレメントを追加することで物語に奥行きを持たせましょう。
おにぎり屋さんがムーシャムーシャに挑戦や試練を与えることで、物語に緊張感を生み出すことができます。
例えば、ある種のクエストをクリアすることでおにぎりがもらえるなどです。
経済的・教育的側面の統合:
童話を通じて、経済の基本原則(取引、価値の交換)を子供たちに教えることができます。
ムーシャムーシャがおにぎり屋さんに提供する価値を明確にし、
それがビジネス成果にどのように結びつくのかを示しましょう。
ムーシャムーシャのYouTubeチャンネルのKPI(視聴回数、フォロワー数、エンゲージメント率など)を
簡単な形で説明することで、子供たちにメディアリテラシーやデジタルマーケティングの基本を教えることができます。
モラル・メッセージの強化:
物語には、共感や協力の精神を育むようなメッセージを込めると良いでしょう。
ムーシャムーシャが最終的に得るものはおにぎりだけではなく、
コミュニティとのつながりや信頼など、より深い価値であることを強調します。
ビジュアル要素の活用:
童話にはイラストレーションが重要です。ムーシャムーシャやおにぎり屋さん、
さらにはおにぎりの美味しそうなビジュアルを用いて、読者の興味を引きつけましょう。
動画がバズるシーンでは、実際に子供たちがYouTubeを見る際のユーザーザーインターフェースや
動画のサムネイルの様子をイラストで示すことで、ストーリーに現実感をもたらし、
子供たちが身近に感じられるようにすることが重要です。
ストーリーの構成要素の最適化:
経済学の原則を用いて、キャラクター間の取引の動機を「貨幣のない交換」として描きます。
ムーシャムーシャがもたらす「幸せにする能力」という非物質的資産が、おにぎり屋さんの物質的商品である
おにぎりとどのように交換されるのか、そのプロセスを子供たちにも理解できる形で描くことができます。
物語に登場する経済活動を通じて、子供たちに「価値提供」と「相互利益」という概念を教えることができます。
ムーシャムーシャのYouTube活動と、それがおにぎり屋さんの売上げにどのように貢献するのか、
その連鎖を示しましょう。
エンディングの拡張:
物語の終わりに、ムーシャムーシャとおにぎり屋さんがどのようにして継続的なパートナーシップを構築するのかを
示すことで、ビジネス関係だけでなく、持続可能なコミュニティ関係の重要性を伝えます。
バズった動画がどのようにムーシャムーシャとおにぎり屋さんに影響を与え続けるのか
(例えば、定期的なコラボ企画、ムーシャムーシャ特製の新メニュー開発など)を追加し、
読者に創造性とイノベーションの重要性を示します。
感情的なコネクションの強化:
ムーシャムーシャがおにぎりを食べるときの感動的な描写を加え、
読者が食べ物を通じた幸せや満足感を共有できるようにします。
おにぎり屋さんとムーシャムーシャの間に発展する友情や、互いへの感謝の気持ちを描くことで、
経済的な交流だけでなく、人間関係の豊かさを物語に織り交ぜます。
このようなアドバイスは、童話を単なるエンターテインメントから教育的なコンテンツへと昇華させることができます。
同時に、子供たちにとって魅力的で、かつ彼らの成長に寄与する物語の要素を豊かにしていくことができるでしょう。
編集者自身の「童話かくあるべき像」に引っ張られて若干綺麗にまとめようとしすぎている気もするが、優等生はこんなもんだろう。文豪の視点で光る部分もあったので、続けて指示を飛ばす。
プロットが更新される。
もちろんです。物語に追加された要素を踏まえて、改訂されたプロットを以下の箇条書きで提示します:
1. **ムーシャムーシャのバックグラウンド紹介:**
- ムーシャムーシャがなぜ無一文になったのか、彼の過去と動機を描写。
- 彼がYoutuberとしてのキャリアを選んだ理由を明らかにする。
2. **おにぎり屋さんのキャラクター設定:**
- おにぎり屋さんのビジネスと個人的信念を紹介。
- 彼が当初なぜムーシャムーシャに対して慎重だったのかを掘り下げる。
3. **ムーシャムーシャのクエスト:**
- 特別なおにぎりを求めるムーシャムーシャの旅を展開。
- おにぎり屋さんがムーシャムーシャに提示する試練や挑戦。
4. **経済学の原則の導入:**
- ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの間で価値の交換がどのように行われるのかを説明。
- ムーシャムーシャがどのようにしておにぎり屋さんに価値を提供するのかを描く。
5. **KPIとメディアリテラシー:**
- ムーシャムーシャが彼のYouTubeチャンネルのKPIをおにぎり屋さんに説明。
- 実際のデジタルマーケティングの概念を簡略化して紹介。
6. **集客とバズの描写:**
- ムーシャムーシャの話術と人が集まる様子を詳細に描写。
- バズった動画によっておにぎり屋さんが人気店になる様子を表現。
7. **持続可能な関係の構築:**
- 物語の終盤で、ムーシャムーシャとおにぎり屋さんがどのようにして長期的な関係を築くのかを示す。
- 新しいコラボ企画やメニュー開発を通じてイノベーションの様子を描く。
8. **感情的な絆の深化:**
- ムーシャムーシャがおにぎりを食べる喜び、おにぎり屋さんとの友情の発展を描く。
- 互いの成功を祝福するコミュニティの描写を追加。
これらの要素を物語に組み込むことで、より深みのある、教育的な価値を伝えつつ楽しめる童話が完成します。
ここで、文豪としてのこだわりを伝える。
プロットがまた更新される。
ムーシャムーシャのバックグラウンドについて、ご提案された内容を基にして、プロットの詳細を深掘りしましょう。
以下は、物語の導入部に加えるべきポイントです:
1. **物語の導入:**
- ムーシャムーシャがいつものようにパクパク村から市場へと出かける場面から始まる。
- ふと気づくと、お財布を持ってくるのを忘れたが、すでに家を出てからしばらく経っていた。
2. **発見と発想:**
- 出かけている途中、ムーシャムーシャは、無一文でも何か食べられるかを試すことで、 「無一文グルメ」という新しい企画を思いつく。
- これは読者に、ミスをしてもそれをポジティブな方向に変える発想力の大切さを示す教訓となる。
3. **キャラクターの魅力と謎:**
- YouTuberとしてのムーシャムーシャの過去や動機は語られず、その神秘性が彼の魅力の一部として描かれる。
- 物語の中でムーシャムーシャのYouTube活動は突如として登場し、その唐突さがコミカルな要素を加える。
このプロットは、読者に対して次のような教訓や価値を提供することができます:
- **創造性と適応性:** 物事が計画通りに進まないときに、新しいアイディアを考え出し、状況に適応する力。
- **謎の保持:** 物語のキャラクターに全ての情報を与えず、読者に想像の余地を残すことで、キャラクターに対する興味を引き続き持たせる。
- **ギャップの魅力:** 日常と非日常の交錯がもたらす面白さと、予期せぬ展開に対する楽しみを提供する。
こうしたアプローチは、特に子供たちにとって、課題に直面した際のポジティブな考え方や、
物語の中に隠された意味を発見する楽しみを教える貴重な手段となります。また、教育的な要素とエンターテインメントのバランスを取りながら、子供たちの好奇心を刺激する物語の展開となるでしょう。
神秘性?隠された意味?ちょっとそういう編集者の趣味が隠し切れないのはやめて欲しいなと思いつつも、このへんで文章を形作ってみたかったので、次に進む。
編集者は導入部をつらつらと書いてくれる。たまに漫画家より漫画を描くのが上手い編集者がいるという話を聞くが、その時の漫画家はきっとこんな気分なのだろう。
もちろんです。以下に、物語の導入部の文章をご提供します。
---
むかしむかし、パクパク村という小さな村がありました。
そこにムーシャムーシャという元気な少年が住んでいました。
ある晴れた朝、ムーシャムーシャは村の賑やかな市場へと出かけました。
彼は村のみんなが愛する、いつもニコニコ笑っている少年でした。
しかし、今日は少し事情が違いました。
普段ならポケットに忍ばせているはずの小さなお財布を、
家に置いてくるのをすっかり忘れてしまったのです。
道を歩きながら、ふと空腹を感じ始めたムーシャムーシャは、
ふと一つのアイディアが浮かびました。
「無一文でもおいしいごはんを食べられるのかな?」
彼はこう考えると、それがおもしろい冒険になりそうだとわくわくしました。
そんなムーシャムーシャには、村の人も知らない秘密がありました。
それは、彼が人気のYouTuberであるということ。
ただし、なぜYouTuberになったのか、どんな動画を撮っているのかについては、誰も知りません。
彼の周りにはいつも笑いと楽しい話があふれていましたが、
ムーシャムーシャ自身については、謎に包まれていたのです。
そして今日、無一文の彼は、おにぎり屋さんの前に立ちました。
そこには、村で一番美味しいと評判のおにぎりが山のように並んでいるのが見えます。
彼のお腹はグウと鳴り、心はドキドキしていました。
さて、ムーシャムーシャはどうやってこのチャレンジをクリアし、
おにぎりを手に入れることができるのでしょうか?
---
この導入部では、童話らしい優しい語り口で
ムーシャムーシャの日常と非日常が混ざり合った世界を描き出し、
読者に彼の次の行動に対する期待感を抱かせつつ、彼の魅力的な謎についても興味を持たせています。
ムーシャムーシャの冒険譚にするつもりはなく、どちらかというと密室劇のように会話だけで展開していくようなものが作りたかったので、文豪は次の一連の指令を出す。
了解しました。クエストの要素を取り除き、ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの対話を通じて心情の変化に焦点を当てた物語に修正します。以下はその修正版の文章です。
---
ムーシャムーシャは空腹を感じながらも、おにぎり屋さんに明るく声をかけました。「おはようございます! 美味しそうなおにぎりですね。こんなにおいしい匂いがするおにぎりを作るなんて、どんな秘密があるんでしょう?」
おにぎり屋さんはほほ笑みな
編集者が張り切って書き始めたところ、文豪はもう一つ気になった点を思い出して新たな指令を出し、作業に強引に介入する。
物語のプロットを再構成します。以下は改めて整理したプロットの箇条書きです。
1. ムーシャムーシャはパクパク村の市場へ出かけます。
- 彼はお金を持ってくるのを忘れ、無一文であることに気づきます。
2. 市場で食べ物を探す中、ムーシャムーシャはおにぎり屋さんを見つけます。
- おにぎり屋さんは品質の高いおにぎりを提供していることで知られています。
3. ムーシャムーシャはおにぎり屋さんに近づき、無一文であることを正直に伝えます。
- 彼はYouTuberとしての自分の影響力を使って、おにぎり屋さんを宣伝する提案をします。
4. 最初は懐疑的なおにぎり屋さんは、ムーシャムーシャの提案に対して具体的なKPIを求めます。
- ムーシャムーシャは自身のチャンネルの統計データを示し、どのように彼の活動が地域社会にポジティブな影響を与えているかを説明します。
5. ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの会話を聞いた市場の人々が集まり始めます。
- 興味を持った人々が自然とおにぎり屋さんの店に注目し、おにぎりを購入し始めます。
6. 人々の興味とムーシャムーシャの誠実な提案に心動かされたおにぎり屋さんは、彼におにぎりを分けることを決心します。
- ムーシャムーシャはそのおにぎりを味わい、その様子を撮影して動画にします。
7. ムーシャムーシャの動画がバズり、おにぎり屋さんは人気店へと変わります。
- 以後、おにぎり屋さんは毎日行列のできる人気店となり、ムーシャムーシャの影響力と地域社会への貢献が証明されます。
このプロットは、具体的な事実とリアルな人々の心情の変化を中心に据えています。物語にはクエストや神秘的要素を加えず、リアリズムと人間関係のダイナミクスを強調しています。
それ自体を編集者のインプットとし、導入部を書き直させる。
もちろんです。ここに物語の導入部の文章をご提案します。
---
ムーシャムーシャはその朝、いつものように太陽の光を浴びながら目を覚ました。
空腹を満たそうと、パクパク村の賑やかな市場へと足を運んだ。
彼のポケットにはコインが一つもなかったが、これは単なる偶然の忘れ物に過ぎなかった。
市場の中心にあるおにぎり屋さんの前で、彼は立ち止まり、ふと思いついた。
もしもこの"無一文"が、彼の新しい動画の企画になればどうだろう?
「こんにちは!」ムーシャムーシャはおにぎり屋さんに声をかけた。
彼の声には明るさがこもっていた。
「実はちょっとした提案があります。僕はYouTuberでして、
今日はお財布を忘れちゃったんですが、それを活かした動画を撮りたいんです。
あなたのおにぎりを宣伝させてもらえれば、僕のフォロワーもここを訪れるようになるかもしれませんよ。」
おにぎり屋さんは、客の顔を一瞥し、思案の跡を浮かべた。
「それは確かに興味深いけれど、本当にあなたの動画でお客さんが増えるのかしら?」
彼女は尋ねた。彼女の声には疑念が混じっていたが、それはビジネスをする者として当然の慎重さだった。
ムーシャムーシャは頷きながら、スマートフォンを取り出し、
自身のYouTubeチャンネルの統計データを見せた。
「こちら、僕のチャンネルの視聴者数やいいねの数です。
そしてこれが最近の活動で地域のレストランにもたらした影響です。
ご覧の通り、地元の小さなお店でも、注目を集めることができているんですよ。」
おにぎり屋さんは画面をじっくりと眺めた後、小さくうなずいた。
「分かったわ、ではあなたの提案に乗ってみましょう。」
市場の人々が興味深げに二人のやりとりを見守る中、
ムーシャムーシャはおにぎりを一つ手に取り、カメラに向かって大げさに表情を作った。
「さあ、この絶品おにぎりを味わう時が来ました!」
彼の声が市場に響き渡り、周りの人々もおにぎり屋さんに注目し始めたのだった。
---
この導入部は、ムーシャムーシャの日常と市場での出会い、
そして彼とおにぎり屋さんの初めての対話を通じて、
物語における人間関係とビジネスのリアリティを描いています。
導入部だけを書けと言ったにも関わらず、この野郎全部書きやがった。カチンときた文豪は、もう一度プロットを唱えさせる。
了解しました。以下に、あなたのフィードバックに基づいた物語のプロットを箇条書きで示します。
1. ムーシャムーシャがパクパク村の市場へ出かける。
- 市場へ向かう途中でお金を持ってくるのを忘れていたことに気づく。
2. 無一文であることを機に、食べ物を入手する新しい動画の企画を思いつく。
3. おにぎり屋さんに声をかけ、おにぎりと交換に自身のYouTubeチャンネルでの宣伝を提案する。
- おにぎり屋さんは提案に興味を持ちつつも、ムーシャムーシャの影響力に疑問を持つ。
4. ムーシャムーシャは自身のYouTubeチャンネルの統計データを提示し、地元のビジネスに対する実際の影響例を示す。
5. おにぎり屋さんは提案を受け入れ、ムーシャムーシャにおにぎりを提供する。
6. ムーシャムーシャはおにぎりを試食し、その様子を撮影してYouTubeにアップロードする。
7. 動画が視聴者の間で話題となり、おにぎり屋さんの知名度が上がる。
- その結果、おにぎり屋さんは人気店となり、行列が絶えなくなる。
このプロットは、現実的なビジネスのメリットとムーシャムーシャのYouTubeという現代的な要素を組み合わせ、おにぎり屋さんの心情の変化とビジネスの成功を描いています。
プロットはちゃんと覚えられているようだったので、ここから1,2の要素だけを使って導入部を書くように命令する。さっきは「導入部」の定義をちゃんと伝えていない文豪が悪かったのだ。
ムーシャムーシャは朝の光を浴びて目覚めた。伸びを一つして、彼は今日も新しい一日が始まったことに感謝した。
空腹を満たすために、彼はのんびりとした足取りでパクパク村の賑わう市場へと向かった。
色とりどりの店が立ち並ぶ中、食べ物の香りが空気を満たし、賑やかな声があちこちから聞こえてきた。
しかし、野菜や果物、焼き魚を売る露店を眺めているうちに、ムーシャムーシャはあることに気づいた。
ポケットがいつもより軽い。彼はお金を家に忘れてきてしまったのだ。
「さてと」とムーシャムーシャはつぶやいた。
無一文で市場に来てしまったことを不運に思う代わりに、彼はこれをチャンスと考えた。
彼はいつも何か新しいことを模索しており、
今回の忘れ物は次の動画の素晴らしい企画になるかもしれないと思ったのだ。
彼はいつもカメラを持ち歩いており、その日も例外ではなかった。
カメラのレンズを通じて、彼は世界を異なる角度から見ることができた。
そして今、彼はそのレンズを通じて、無一文からどのようにしてお腹を満たすかという物語を描く準備ができていた。
朝の光を浴びて目覚めると、新たな一日の始まりに感謝する少年がいるだろうか。想定外のトラブルに「さてと」で対応できる少年がいるだろうか。いやいない。それはある程度の人生経験を積んでからこその態度だ。つまりはおじさんの態度だ。文体の固さもおじさん感を増幅させている。
でもここまで、確かにムーシャムーシャが少年であるとは指定していない。これもキャラクター像を伝えていなかったこちらが悪い。ついでに文章のタッチも直してもらう。
ある朝、パクパク村に住む10歳の少年、ムーシャムーシャはベッドから飛び起きました。
小さな窓から差し込む朝日が、彼の部屋をやさしく照らしていました。
お腹は「おいしいごはんを食べに行こう!」というメロディを奏で始めています。
「今日は何を食べようかな?」とムーシャムーシャは思いながら、元気に着替えました。
青いズボンと赤いシャツが、今日も彼を冒険に導く装いです。
しかし、いつものようにポケットに手を入れると、いつも聞こえるはずのコインの音がしません。
お金を入れる小さな袋がないのです。
部屋の隅々を探しましたが、昨日の冒険でどこかに置き忘れてしまったようです。
でも、ムーシャムーシャは決してあきらめることを知らない少年です。
小さな顔をあげて、明るい笑顔を見せ、「これも一つの大冒険だ!」と自分に言い聞かせました。
お金がなくても、美味しいご馳走を探す冒険をするんだ、と心に決めたのです。
カメラを手に取り、パクパク村の賑やかな市場へと足を運びます。
ムーシャムーシャには特別な才能がありました。
それは、食べ物を美味しく食べることで、周りの人々を幸せにすること。
彼のこの才能は、自然と人々を惹きつけ、幸せな気持ちにさせるのです。
市場でどんなご馳走に出会うか、ムーシャムーシャの新たな冒険が始まるのでした。
導入としてはなかなか悪くない。というか結構いい。一旦これを「導入部」として、文豪は調子に乗って、さっきのプロットに沿って続きを書くように促す。
もちろんです。ムーシャムーシャが市場に立ち入るシーンから始まる物語の続きを以下に示します。
---
朝の光が市場を染め上げる中、ムーシャムーシャはわくわくした気持ちで賑やかな通りを歩いていました。
彼は人々の間をすり抜け、香り高い食べ物の匂いに心を躍らせながら、おにぎり屋さんの前に立ち止まりました。
「こんにちは、おにぎり屋さん!」ムーシャムーシャは明るく声をかけました。
おにぎり屋さんは忙しなくおにぎりを握りながら、にこやかに応じます。
「あら、ムーシャ君じゃない。どれ、今日はどんなおいしいものを探しにきたの?」
ムーシャムーシャはちょっと照れくさそうに笑い、
「実はね、今日はお金を持ってくるのを忘れちゃって。
でも、おいしいおにぎりを食べる姿を動画に撮って、みんなに楽しんでもらおうと思ってるんだ!」と話し始めました。
おにぎり屋さんの眉が少し上がります。
「へえ、でも私にはそのメリットがいまいちわからないわね。
なぜ、私がおにぎりを無料であげなくちゃいけないの?」と問いかけました。
ムーシャムーシャは、カメラを持った手を堂々と掲げ、
「私にはね、食べるもの全てをおいしく見せる特技があるんだ。
それで、おにぎり屋さんのおにぎりがどれだけ素晴らしいかを、私のフォロワーにも伝えられると思って。
私の動画はたくさんの人が見てくれていて、みんなが笑顔になれるんだよ!」と力強く語りました。
興味を持ったおにぎり屋さんは、手を止めてムーシャムーシャの目をじっと見ました。
「それで、具体的な数字はどうなの?本当にたくさんの人が見てるの?」と尋ねました。
ムーシャムーシャは準備していたデータを取り出し、
「はい、ここにフォロワー数や動画の再生回数、そして人々のコメントがあるんだ。
この数字が示しているのは、私がどれだけ多くの人たちに影響を与えているかってことなんだよ」
と自信に満ちた声で説明しました。
おにぎり屋さんは納得がいったようにうなずき、ムーシャムーシャの提案に興味を持ち始めたのでした。
そして、その場の人々もこの少年の話に耳を傾け、
ムーシャムーシャとおにぎり屋さんのやり取りに引き込まれていきます。
これが、おにぎり屋さんとムーシャムーシャの新しい冒険の始まりでした。
---
「これが、その後の日本サッカー界を大きく成長させていくことになる、二人の出会いだった」みたいな結びとなっているが、悪くない。なんとなくおにぎり屋さんはおじさんの想定だったが、編集者はなんの断りもなく女性キャラクターとして立ててきた。まあでも、それも悪くない。というか、いい。めちゃくちゃいい。ここで文豪がそのキャラクターを掘り出す。
かしこまりました。おにぎり屋さんのバックグラウンドに新たな設定を加えた物語の文章を以下に示します。
---
初めての光がパクパク村の市場に柔らかく降り注ぐ中、
ムーシャムーシャはわくわくした心持ちで賑やかな道を進んでいました。
彼が目指すは、小さながらもいつも行列ができる「コメコメおにぎり屋」です。
店の前に立ち、彼は期待に胸を膨らませながら、持ち前の明るさで声をかけます。
「こんにちは、おにぎり屋さん!」ムーシャムーシャの声に、おにぎり屋さんは上機嫌で応えました。
「おや、ムーシャ君じゃない。今日はどんなご馳走を探しに来たのかね?」
ここで立ち止まったムーシャムーシャは、はにかみながら自らの状況を打ち明けました。
「えっとね、今日はちょっとお金を忘れちゃって。だけど、おいしいおにぎりを食べる姿を動画で撮って、
世界中の人に喜んでもらいたいんだ。」
おにぎり屋さん、その正体はかつてWebマーケターとして著名なIT企業で働き、
データと数字で物事を判断する習慣が身についていた女性です。
彼女は一瞬、過去の自分を思い出しました。
そして、ムーシャムーシャの言葉に隠された可能性を直感的に感じ取りながらも、
慎重さを失わずに質問を投げかけました。
「面白いことを考える子だね。でも、無料でおにぎりを提供するメリットは何なのかな?
どんな利益が私の店にもたらされるのかしら?」と彼女は尋ねました。
ムーシャムーシャは、いつもの動画撮影用のカメラをしっかりと手に持ちながら、確信に満ちた表情で応えました。
「私はね、食べ物をおいしく見せる才能があるんだよ。おにぎり屋さんのおにぎりがどれほど素晴らしいかを、
私のフォロワーたちにも教えてあげたいんだ。みんなの笑顔が私の動画を通じて広がるって、素敵なことだと思わない?」
おにぎり屋さんは、自分の前職で学んだ分析の目でムーシャムーシャを見つめ、詳細を求めました。
「ふむ、具体的な数字はどうかしら? 再生回数やフォロワー数、そういった実績はあるの?」と問いかけました。
ムーシャムーシャはすぐにスマートフォンを取り出し、統計データとコメントのリストを見せながら説明しました。
「はい、これが私のチャンネルの現状だよ。これを見てもらえれば、
私がどれだけ多くの人々に影響を与えているかがわかるはずだよ。」
数値に目を通したおにぎり屋さんは、その可能性に心を動かされ、ムーシャムーシャの提案に興味を抱き始めました。
そして、ムーシャムーシャの情熱的な話し方に引き込まれた周囲の人々も、
二人のやり取りに注目し始めます。これが、おにぎり屋さんとムーシャムーシャの新たな物語の始まりでした。
---
なぜかおねえさんが気になって仕方ない文豪は、さらに注文を重ねる。一方でムーシャムーシャの振る舞いにもテコ入れをする。
もちろんです。おにぎり屋さんのかつてのキャリアと彼女の内面をより詳しく描写した文章に修正いたします。
---
朝露がきらめくパクパク村の市場は、今日も活気で溢れていました
そんな中、10歳のムーシャムーシャが、心躍らせて「コメコメおにぎり屋」へと足を運びます。
彼はその場に立ち、深く一呼吸した後、晴れやかな声でおにぎり屋さんに話しかけました。
「こんにちは、おにぎり屋さん!」
おにぎり屋さんの店主は32歳の女性で、かつては都会のスクラップビルで
数々のデジタルキャンペーンを操るWebマーケターでした。
SEOやSEMの最適化、クリックスルーレートの分析など、彼女が駆使したデータドリブンの戦略は、
いつも業績を急上昇させるものでした。
しかし、心機一転、彼女は自然豊かなこの村で、手作りのおにぎりを通じて
人々の心を温めるシンプルな幸せを追求する生活を選んだのです。
「おはよう、ムーシャ君。今日もおにぎりを食べに来たの?」
彼女の声は、かつてのビジネスウーマンの鋭さを感じさせつつも、温かみがありました。
ムーシャムーシャは小さな足を踏み固めながら、少しばかり恥じらいを含みつつも正直に事情を話し始めます。
「あのね、今日はお家にお金を忘れてきちゃって…。でも、おにぎりを食べる幸せを動画に撮って、
みんなに喜びを届けたいんだ!」
おにぎり屋さんは、かつて自分が実践していたマーケティングの知識が脳裏をよぎります。
彼女は彼の目を見つめながら、計算高く尋ねました。
「それで、ムーシャ君。私がおにぎりを無料であげたら、私たちの店にどんなメリットがあると思う?
素敵なおにぎりの写真や動画が、どうやって私たちのブランド価値を高めるのかしら?」
意気揚々とムーシャムーシャは、幼さの中にもプロフェッショナルさをのぞかせ、
スマートフォンを手際よく操作しながらデータを提示しました。
「ほら、このグラフを見て! 僕の動画のエンゲージメント率は、なんと業界平均を3倍も上回ってるんだ。
視聴者は平均で2分以上もビデオを見続けてて、リテンション率は凄い高いんだよ。
そしてね、コメントには「次に何を食べるの?」ってコメントがいっぱいで、
フォロワー数も毎月20%ずつ伸びているんだ。
動画は共有されまくってるから、あなたのお店のおにぎりがもっと有名になること間違いなし!」
と彼は、数字と情熱を織り交ぜて説明しました。
その場に居合わせた村人たちは、この意外なやりとりに興味津々で耳を傾けていました。
そして、ムーシャムーシャの提案が、おにぎり屋さんのマーケティングの視点と見事にリンクすると、
新たな可能性に心躍らせるのでした。
この意外な出会いが、おにぎり屋さんとムーシャムーシャの物語の始まりとなり、
そしてパクパク村の小さなおにぎり屋は、ゆっくりと世界へとその名を広めていくのです。
上の命令から2,3回細かいところを直すやりとりをした結果、かなり想定に近い文章を上げてくれた。「スクラップビル」という謎の固有名詞を出してくれたのもいいし、エンゲージメント率を力説する10歳の男の子の描写もいい。これを「展開部」とする。「導入部」・「展開部」それぞれを一旦編集者にインプットする。RPGのセーブのイメージだ。
そして「展開部」と同じようにプロットに沿って文章を書かせる。
了解しました。以下にプロットの8, 9, 10, 11を元にした「展開部」に続く文章を示します。
---
ムーシャムーシャの説得力のある説明とその明るい表情に、おにぎり屋さんは心を動かされました。
おにぎり屋さんは、この若いYouTuberがどれほどの影響力を持っているかを理解し、
彼の提案に興味を持ち始めました。彼女は納得して頷き、「それじゃあ、一つ試してみましょうか」と言い、
おにぎりを一つムーシャムーシャに手渡しました。
ムーシャムーシャがおにぎりを受け取ると、周囲の人々がその様子に注目し始めました。
彼らはムーシャムーシャの自信と情熱、そして彼が持っている影響力に興味を引かれ、
少年とおにぎり屋さんの交渉を好奇心深く見守っていました。
一枚のおにぎりを手に、ムーシャムーシャはカメラをセットし、
自然で温かみのある笑顔を浮かべながら食べ始めました。
彼の食べる姿は、見る人すべてに幸福感を与え、
そしてその動画はたちまちインターネット上で共有されるようになりました。
動画がバズると、ムーシャムーシャが紹介したおにぎり屋さんはたちまち話題の中心に。
彼の動画を見た人々が、実際にそのおにぎりを味わいたいと店を訪れるようになりました。
翌日、お店の前には、これまでにない長い行列ができていました。
村の人々だけでなく、他の地域からも多くの人がその評判を聞きつけてやって来たのです。
おにぎり屋さんは感謝の気持ちでいっぱいでした。ムーシャムーシャの一つの提案が、
お店を地域で最も人気のあるスポットに変えたのです。彼女のおにぎりはもちろん、彼女の温かい心も、
もっと多くの人々に知られるようになりました。
ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの物語は、単なる出会いを超えて、
コラボレーションと相互の信頼によって成長しました。そして、彼らの物語は、才能を共有し、
それを通じて他人の幸せに貢献する価値があることを、パクパク村の人々全員に教えてくれたのでした。
Bien(スペイン語で「いいね」)。これを「収束部」として定義して「導入部」・「展開部」と同じように覚えさせる。
ここまでで用意したプロットが終わってしまったが、話としてはなんだか寸足らずだ。ここからどうすればいいかを編集者に尋ねてみる。
ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの今後のコラボレーションとして考えられる可能性は以下の通りです:
1. **定期的な特集動画の制作**:
- ムーシャムーシャがおにぎり屋さんのさまざまなおにぎりを定期的に紹介するシリーズ動画を作ります。
それぞれのおにぎりの素材の由来や、おにぎり屋さんの特別な作り方を取り上げ、
ファンにとって見逃せないコンテンツを作ることができます。
2. **共同イベントの開催**:
- ムーシャムーシャとおにぎり屋さんがコラボして、
市場や村のイベントで、実際にファンと交流できるおにぎり作りのワークショップを開催します。
参加者は自分でおにぎりを作り、ムーシャムーシャと一緒に食べる体験を楽しめます。
3. **限定商品の開発**:
- ムーシャムーシャのアイデアやファンからのリクエストを基に、
おにぎり屋さんが特別なおにぎりを開発します。
これら限定商品はムーシャムーシャが動画で紹介し、ファンはお店でそのおにぎりを購入できます。
4. **SNSでの連動キャンペーン**:
- おにぎり屋さんのおにぎりを購入し、ムーシャムーシャのハッシュタグを使ってSNSに投稿する顧客には、
割引や次回の特典を提供するキャンペーンを行います。
これにより、おにぎり屋さんの認知度の向上と、ムーシャムーシャのフォロワーの参加を促進できます。
5. **コラボレーションメニューの常設**:
- ムーシャムーシャがおにぎり屋さんで「ムーシャムーシャセット」として
自分のお気に入りの組み合わせを提案します。
お店に来たお客さんがこのセットを注文すると、ムーシャムーシャのサイン入りの
特製グッズがもらえるなどの特典をつけることができます。
これらのコラボレーションは、ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの双方にとって価値をもたらし、
お互いのブランドを強化し、さらなるファンを獲得する機会を提供します。
おにぎり屋さんの経営方針の設定をエッセンスとして加えて、案を選定してもらう。
おにぎり屋さんが地元密着型でビジネスを望んでおり、大規模な拡大を避けたいということであれば、
以下の施策が最も望ましいと思われます:
**定期的な特集動画の制作**:
ムーシャムーシャによるおにぎり屋さんの特別なおにぎりの紹介は、地域の文化や産物を前面に出すことができ、
地元の顧客との関係を強化することに役立ちます。
動画はおにぎりの原材料がどのように地元の農家から調達されているか、
おにぎり屋さんの日々の業務やおにぎりに込める思いなど、
地域コミュニティにフォーカスした内容にすることができます。
これにより、地元の顧客との絆を深め、お店の地域への貢献をアピールできます。
この施策は、大規模な宣伝や集客を目的としていないため、
おにぎり屋さんの望む地域密着型のビジネスの価値観を尊重することができます。
また、地元の人々に向けたメッセージは、地域コミュニティ内での口コミを促し、
新しい顧客を自然な形でお店に引きつけることができるでしょう。
完璧な回答だ。では、それを元に文案を出してくれたまえ、と指示する。
了解しました。「収束部」に続く「エンディング」を以下に示します。
---
日々の営みの中で、おにぎり屋さんはムーシャムーシャとのコラボレーションを心地よいリズムで続けていました。
ムーシャムーシャが制作する特集動画は、おにぎり屋さんの温かみのあるお店の魅力と、
地域の素晴らしさを伝える内容になっていました。
春には桜の下で食べるピクニック向けのおにぎり、夏には海辺で楽しめる冷やしおにぎり、
秋には収穫祭りで味わう新米のおにぎり、冬にはほっと温まるおでんとセットのおにぎり。
季節ごとの動画は、地元の産品を使ったおにぎり屋さんのこだわりを、
ムーシャムーシャの楽しい解説と共に伝えていました。
この動画シリーズは、村の人々に大変愛され、地域のイベントや季節の変わり目には、
特に待ち望まれる存在となりました。おにぎり屋さんの店前では、
動画で紹介されたおにぎりを楽しみに訪れる常連客の顔が増え、
新しい来客はゆっくりとですが着実に増えていきました。
おにぎり屋さんは、村の小さな名所として、また地元の食材を使った美味しさの発信基地として、
その地位を確固たるものにしていきました。ムーシャムーシャとのコラボレーションは、ただのビジネスを超え、
地域社会に根差した文化的な交流へと発展していったのです。
「ムーシャムーシャ、あなたのおかげで、私たちのお店は村の小さな宝物となったわ。これからも、この村のため、
みんなのために、一緒に美味しいおにぎりを作り続けましょう」とおにぎり屋さんは、
夕暮れ時の店先で、ほほえみながらつぶやいたのでした。
最後、夕暮れ時の店のシーンで微笑みながらおねえさんがムーシャムーシャに話しかける描写がかなりイケてる。が、これの想定読者は小学校1年生の娘。「コラボレーションを心地よいリズムで続けて」とか「文化的な交流」とかはちょっと固い。娘に少し背伸びしてもらうことを想定して、難易度を調整する。
わかりました。「エンディング」を小学校3年生が理解しやすいように書き直します。
---
おにぎり屋さんとムーシャムーシャくんは、一緒にとても楽しい動画を作っていました。
春には桜の木の下でお弁当として食べるおにぎり、夏には涼しい海辺で食べる冷たいおにぎり、
秋には新米で作ったおいしいおにぎり、冬には体があたたまるおでんといっしょに食べるおにぎり。
ムーシャムーシャくんが、これらのおにぎりを動画で紹介してくれるんです。
村のみんなは、ムーシャムーシャくんの動画がだいすきで、季節が変わるたびに新しい動画を楽しみにしていました。
おにぎり屋さんの店には、いつものお客さんが増えてきて、
新しいお友達も少しずつ訪ねてきてくれるようになりました。
おにぎり屋さんは、村でとても大切なお店になりました。ムーシャムーシャくんと一緒に作ったおにぎりは、
みんなのおなかを満たすだけでなく、心もほっこりさせる宝物になったんです。
夕方、お店をしめるとき、おにぎり屋さんは嬉しそうに言いました。
「ムーシャムーシャ、君と一緒にお店を盛り上げられて、本当にうれしいよ。これからも、
私たちの村のみんなが喜ぶおにぎりを作ろうね。」夕日がきれいにさしているなか、
おにぎり屋さんはにっこり笑って、そう言ったのでした。
ちょっと表現が鼻につくが、ここまできたらもう手ずから直してしまえばいい。「導入部」〜「収束部」に至るここまでの文章にも同じ調整を加えた。
ただよく見たら、「エンディング」には文豪肝入りの設定である「お姉さんが過度の事業規模の拡大を望んでいないこと」が書かれていない。ここだけは書き直させた上で、「エンディング」としてインプットしてもらうこととした。
さらに、タイトルを直したい気分となってきたので、ここも意見を求める。
「ムーシャムーシャと○○」のフォーマットに基づいたタイトルの候補を以下に示します。
1. ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの冒険
2. ムーシャムーシャと四季のおにぎり
3. ムーシャムーシャと村の宝物
4. ムーシャムーシャと幸せのレシピ
5. ムーシャムーシャとおにぎりの絆
6. ムーシャムーシャとハッピーなおにぎり
7. ムーシャムーシャと美味探しの旅
8. ムーシャムーシャとおにぎりの物語
9. ムーシャムーシャと笑顔の食卓
10. ムーシャムーシャと地域の味わい
これらのタイトルは、ムーシャムーシャとおにぎり屋さんの物語の温かさや、
地域社会との繋がり、季節感、美味しさなど、物語の様々な要素を表現しています。
この中だったらぶっちぎりで「6. ムーシャムーシャとハッピーなおにぎり」が世界観に合っている。タイトルはこれで決まり!
そして、さっきインプットさせた「導入部」〜「エンディング」を吐き出させ、noteにコピペして、細かい表現を直して、ルビを振ったのがこちらの記事だ。
最初の方に書いた通り、そして、この顛末の通り、ほとんどを編集者ことChatGPTが書いた。そして画竜点睛たる仕事として、文豪ことこの僕が最後の仕上げをしたのだった。最初にGPTに命令を投入してから仕上がりまでの所要時間は2時間くらい。かなり集中して遊んだいい休日だった。
結局文豪は何をしたのか?
この文章はおそらく、一つの童話をまとめた手法の解説(!)ということになるので、ここで僕がやったことをまとめておく。
大まかなプロットの提示
話の方向性だけは最初に示してあげないと、編集者も動きにくく、僕の好みに沿った話は書けないらしい。GPTに全部を出させる、つまりはサイコロを転がすように話を作っていくこともできる(実際にそういうプロンプトがある)のだけど、そこまでいくとさすがに何かを作っている感はかなり薄れる。
大きな流れの整理
文章全体を「導入部」「展開部」「収束部」「エンディング」の4つのパーツに分けて、それぞれをプロットに沿って作り込んだ上で、最後に連結して細部を整えるという大きな流れは文豪で整理していた。
全部一気に書かせるのは現状のGPTには無理なので、モジュールごとに作り込んで連結、という方法をとった。
ダメ出しと設定の盛り込み
GPTがおにぎり屋さんを女性として立ててきたのはクリーンヒットだった。どんどん追加設定を盛り込んで、そこを基準に文章を何回も書き直させることで文章が磨かれたように思う。
GPTのいいところは、何回書き直させても良心が一切傷まないことだ。どんどん大掛かりなブラッシュアップができるので、大胆な思考実験ができるのが楽しかった。
逆にいうと、これまで現実世界で「こういうこと」をしていたずらに周囲のリソースを浪費させてきた人の存在意義は急速に薄れていくのだろう。それはそれで、生成AIが民主化したことで人類が得られた特典だと思う。
文章のタッチの指示
上では触れなかったが、途中、文体がハードボイルド小説のような質感になってしまった局面が何回かあった。たぶん、スクラップビルで眼光鋭く働く妙齢の女性のせいだ。そうなってしまう都度、これは童話だよーと連れ戻しに行っていた。
一つの要素のせいで結果が大きく変わってしまうのはなんかハッシュ値みたいだな、と思いつつ、GPTのクセみたいなものが見えてきて少し可愛かった。
ルビ振り
小学生1年生の娘に読ませるので、ルビを振った。最近いろんな漫画を読みまくっているので、ルビがあればすんなり漢字が入っている文章も読めるようだ。そのためあえて難しい漢字も残してある。
思えば、ルビ振りなんてまさにGPTに任せるべき作業だった気がする。こんくらいあいつやってくれんだろ。よっぽどルビにエッジの効いたこだわり(不運と踊っちまった、みたいなやつ)を持たない限り、ルビを振る文豪なんていないだろう。
トップ画像を作った
童話なので、世界観を示すトップ画像が必要だった。子どもは何かと表紙の絵で読む本を選びがちだ。僕もそうだったし、娘もそうだ。ムーシャムーシャとおにぎり屋のおねえさんが親しみやすい形で描かれている絵が欲しかった。
これもChatGPT、の兄弟分である画像生成AI、DALL·E 3に作ってもらった。
便利。絵が描けない僕にとって本当にいい時代になった。。
まとめ:実際に一つ作ってみて何を思ったか
この「おはなし」を作ったのは日曜日だった。
実はその前週、GPTを使って文章を仕上げる方の超絶技巧に触れて、自分も何かやってみたいなと思っていた。そこにふと転がってきたのが、先日あっさり屠ってしまったムーシャムーシャだった。ムーシャムーシャに命を吹き込むついでに、GPTを使ったものづくりが体験できて素直に嬉しい。
童話、もしくは小学生向けのライトノベルとしてはかなり稚拙だとは思うが、やはり一本書き切ると見える世界が変わる。プロットの重要性だったり、設定の作り込みがいかに物語に奥行きを出すかだったり、魅力的なキャラクターには何が必要かだったり、自分がどういう志向性・嗜好性を持っているのかだったり、世界のある一側面に対する理解が確実に深まったことを実感している。
また、noteで知り合ったお友達を含め、実際に人に読ませて反響を得るに至っているすべてのクリエイターをより深く尊敬せざるを得ない。みんな本当にすごいことやってるよ。一回作り上げてから世に出すまでに、どれだけ磨いてるんだろう。総じて、これは2023年11月にやっておいて良かったと思っている。
*****
ところで、娘に実際に出来上がった童話を読ませようとしたときのこと。
*****
ムーシャムーシャのおはなし書いてみたんだけど、読む?
んー、TSUTAYAであたらしく借りてきたワンピースよんでるからむりー
・・・。
*****
まあ、こんなもんだろう。そのうち興味が湧いたら読ませよう。
この記事が参加している募集
より長く走るための原資か、娘のおやつ代として使わせていただきます。