【内定直結!】をウリにする就活メディア会社に三角絞めを仕掛けたい
こんにちは、羽田です。社名を出さずに合説をやったり、企業の説明会を学生にレビューしてもらったり、学生ビジコンを主催しています。
学生や就活やキャリア界隈で仕事を始めて20年以上経ちました。参入障壁が低く、理想とビジョンを掲げやすい業界でもあるので、この20年、あらゆるプレイヤーが現れては消えていきました。
しかし実はこの業界は参入障壁は"一見"低いだけであり、理想とビジョンと現実のギャップに打ちのめされることにいつしかぶち当たり、ほとんどのサービスは死に体になります。なんだかんだ生き残ってるのって昔からあるサービスだけだったりします。当時のニューカマーで、2024年現在もある程度の規模感を持ちながら生き残ってるのってワンキャリアとオファーボックス位じゃないでしょうか。
多分この業界に参入してきたプレイヤーって、程度の差はあれ志がある人が多いと思うんですよね。「新卒就活」って、学生本人の人生は勿論、将来の経済の担い手という意味で日本社会にとって大きな問題。それなのに歪な構造をしている。そんな業界、変えてやるぜ!!みたいなノリで参入してくるわけです。
ところが、現実を目の当たりにするまでそんな時間はかかりません。顧客開拓は難しいのに加え、救いたかった筈の学生達はなかなか動いてくれない。学生が動いてくれないと、顧客に価値(母集団形成)が提供できず売上が上がらないー。
その結果、生まれるのがタイトルにもある「内定直結!」「早期内定!」「1週間で内定!」「タイパ就活」といった、とにかく内定取れる押しの採用イベント。
気持ちは痛いほど分かります。学生にとって、内定は喉から手が出るほど欲しいモノ。他の学生よりも早く欲しい。そんな欲望を突いて、「参加してサクッと内定ゲット!」みたいな就活イベントをする事で学生集客を図る。参画企業にはとりあえず内定出してもらって、そこからゴリっと囲い込んでください、と。
でも、これはマジでクソだと思っています。おい、最初の志はどうしたんだと。それがお前のやりたい事なのか、と。その学生のキャリアやクライアントのためになると本気で思ってるのか?とりあえず目先の困難を回避するための安易な逃避手段にしか見えません。
確かに効率はいいのかもしれません。タイパ重視とか言われる世代にはピッタリなのかもしれません。大して葛藤もせず、サクッと内定が取れる。いやぁ便利だ。でも、就活ってサクッと早く内定が取れればそれでいいんでしたっけ?
絶対違いますよね。
実際、こういうクソサービスが横行してるからか、最近の学生は就活を内定獲得レースみたいに捉えている傾向があります。早く内定を取って、就活レースを脱出する事が目的化してる節があります。学生にとって、早く内定をもらう事が優先事項になってしまう。
結果、自己分析や企業研究も大してせずに、上っ面のテクニック論に走る。僕、この業界に20年いますが、ここ最近の学生のこの傾向って最近特有のものな気がします。
弊社の26卒の長期インターンやってくれてる男の子がこんなことを言ってたんです。
なるほど、と思いました。でも、そういうふうに思わせちゃってるのは絶対大人ですからね。学生は仕方ないと思うんですよ。気持ちはわかる。企業もまだ分かります。
ただ、就活メディア会社、てめえはだめだ。お前ら何のプロとして飯食ってんだ。そんな浅はかな、低俗なコピーで業界を乱すんじゃねえ。そんな奴は三角絞めで締め落としてやるぞ。
寝技、できませんけど。