#5 金継ぎ 割れ② 欠け④ 道具④
今回は割れの第 2 回目、欠けの第 4 回目の作業と道具制作についてになります。
割れ②
割れたお皿は大きいサイズの磁器です。今回は麦漆の掃除と大きな割れ目に刻苧を埋めました。まずは漆でこんなにガッチリと接着できるとは、すごいと思いました。
マスキングテープをはずし細い彫刻刀ではみ出た麦漆をカリカリと削って掃除します。
写真のように深い傷には刻苧を埋めました。
終わったらエタノールできれいにします。
今回の作業で写真のようになりました。これで数週間待ちます。
欠け④
今回は錆研ぎと下塗りをしていきます。
砥石を水につけて大きな砥石で慣らします。
小さな砥石で錆研ぎをします。表面がなめらかになるように、また器の表面と同一になるように研ぎます。※ペーパーの場合は320番
下塗りの筆を準備します。脱脂するためにエタノールにつけて優しく扱きます。
呂瀬漆を準備します。呂色漆と生漆を 1:1 でまぜ濾紙で濾します。濾紙は繊維が横向きになるように、、またザラザラ面が内、サラサラ面が外になるように持ち絞ります。生漆の茶色がなくゴミもなく漆黒になれば準備完了です。
呂瀬漆を錆び研ぎの跡に塗ります。縁をとって中をたてたてよこよこと塗っていきます。気持ち厚めに塗ります。厚すぎるとちぢみになるので注意。
使い終えた筆はサラダ油等で洗います。黒が出なくなるまで優しくヘラで扱きます。終わったら油がついたまま蓋をします。蓋がなければサランラップで巻きましょう。
数週間待ちます。
道具④
今回使った道具は以下です。今回道具制作は時間の関係でスキップします。
彫刻刀
ヘラ
面相筆
呂瀬漆
濾紙
砥石
サラダ油
サランラップ
刻苧
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