【カニ記】病院嫌いの一族
祖母も母も私も病院に行くのを渋るフシがある。
祖母は自宅で骨を折るレベルの痛みを経験しても、救急車を呼ぶのを渋った。(しかも10年ぶり、2回も)
母はリンパの腫れをずっと自己治療していたら、その後大きめの病気だったことが発覚した。
身近な二人の姿を反面教師として、私くらいは不調の際にサッサと医者にかかればいいのだが、なかなか足が向かない。
そういう病院嫌いの遺伝子が受け継がれているのか?いや、そんなわけない。
私の理由としては「面倒くさい」、「予約しづらい」の二つがあげられる。
「面倒くさい」に関しては、注意欠陥傾向による先延ばしグセが理由だと感じている。やらなきゃ!と思ったことがあっても、すぐに違う、より面白そうなことに衝動的に飛びついてしまう。
「予約しづらい」について言うと、電話で人と話すのに極度の緊張と不安を感じる。先方に伝えることを決めて、メモして、練習しても、予期せぬ返事が返ってきてパニックになる。そのためネットで予約できるクリニックしか通えない。
この衝動性とか不安を診察してもらおうと、クリニックを探したことがある。大人を診察しているところの方が少ないかな〜、家から遠い総合病院とか行かなきゃいけないかな〜、と心配していたが、家チカでネット予約をしているところか見つかった。
これ幸いと予約の希望日をポチポチとウェブサイトのフォームに入力した。これでやっとなんらかの解決策が見いだせるかも!よかった!と安堵したまさにその時にメールの着信。
「その日時は受付できませんので、お電話でご予約ください」と返信メールが来た。
詰んだ。
結局、電話もしていないし、診察も受けていない。自分の困り感をどうにかしたくて行動を起こそうとしているのに、その困り感のせいでなかなか問題解決までたどり着けない…。