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【Salesforce】フローで月按分の売上データを自動生成する方法-後編【定点データの作成】

今回は、Firm以上の場合、納品レコードから売上履歴オブジェクトにレコードを生成する方法をまとめます。

1.要件定義

商談のフェーズがFirm以上の場合、納品レコードから売上履歴オブジェクトにデータを生成する

キャプチャ

商談のフェーズがFirm以上の場合は、受注した商談となります。受注後は、商談に紐づく見積オブジェクトの配下にある納品オブジェクトに、契約開始日から契約終了日までの月ごとの売上が、納品オブジェクトへレコードとして生成されます。(あくまで弊社の場合です。別のアプリケーションやオブジェクトを使用している場合は置き換えていただければと思います)

フェーズがヒアリング~Commitまでの商談は、商談の受注予定日を起点に月数で見込金額を割った売上を月ごとに生成していたのですが、Firmでは売上データの参照先が異なります。

今回はとっても簡単です!
さっそく作成してみます!

2.フローの作成

①設定>フロー>新規フローを押下し、スケジュールトリガフローを選択>作成を押下します。

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②開始を押下し、スケジュールを設定します。
毎週月曜11:00にフローを起動させたいため、下記のスケジュールに設定しています。

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続いて、オブジェクトを選択します。

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Firm以上の場合は、納品オブジェクトのレコードを参照し、売上履歴オブジェクトにレコードを生成するため、「納品」オブジェクトを選択します。

条件は、Sales_recording_date__c(売上開始日)が2022/1/1以上を指定しました。特に必要ない場合は条件不要です。ここで条件をかけることで、不要なレコードに対しフローが回らないよう制御しています。

③【レコード取得要素を追加】+押下>レコードを割り当て>を押下します。

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表示ラベル・API参照名を入力し、商談オブジェクトを選択します。

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続いて変数を作成します。
※画像上は既に変数を作成し、入力した状態にしています。

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売上履歴レコードに必要な項目のレコード単一変数を作成してください。
※例:Amount

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変数Amountを作成し、入力したら値を入力します。
②で納品オブジェクトを選択していますよね。ここで選択したオブジェクトの項目は、すべてRecord変数の中にあります。そのため、Recordを選択し、Amount変数に対となる納品オブジェクト内の項目を選択すればOKです。

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売上履歴レコードに反映する他の項目も、変数を作成し対となる項目を選択します。納品オブジェクトだけでなく、それに関連するオブジェクトからも取得できます。

④【割り当て要素の追加】③で作成した割り当て要素の下にレコードを作成を追加します。

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表示ラベルとAPI参照名を入力します。
作成するレコードは、納品レコード1つに対して、売上履歴レコード1つです。そのため、作成するレコード数は「1」を選択します。
レコード項目の設定方法は、「個別のリソースおよびリテラル値を使用」を選択してください。

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レコードを作成するオブジェクトを選択します。売上履歴オブジェクトを選択します。
項目には、売上履歴レコードに反映する項目を設定します。
※例:Amount
売上履歴オブジェクトのAmount項目には、③で作成した変数Amountを値として入力します。
③で、変数Amountには納品オブジェクトの売上金額項目を格納しました。その変数Amountをここで売上履歴オブジェクトのAmount項目に反映するといった設定です。

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これで完成です!

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とっても簡単かつシンプルです。
フローを有効化する前に、デバックして問題ないか確認してみてください。問題なければ有効化し、レコードの作成状況を確認します。

3.さいごに

定点データを1つのオブジェクトの中に、別々の要件でレコードを生成する方法を前編と後編で紹介しました。

わたしはシス管レベル1の底辺なので、すごく頑張ったと自負しています…
そもそもフローなんて積み上げ集計以外でほぼ触ったことがなかったです。

Salesforceはエクセルやスプレッドシートと異なり、リアルタイムで情報を可視化できるアプリケーションです。そのため、その時点の売上データなどを残しておくことには向いていません。

もちろんスナップショットや、項目変更履歴などを使用する方法もあると思います。ですが、弊社には合わなかったのです…いろいろ壁にぶち当たりました。

「定点データ」を取得するメリットはたくさんあると思います。
次回、どのような感じで使用しているのかTableauCRMでご紹介できればと思います!

あくまで自己流のため、他に良い方法があるかもしれません!
その点、ご承知おきいただければと思います。