伏見天皇
伏見天皇(ふしみてんのう、1265年 – 1317年)は、鎌倉時代後期の日本の天皇で、在位期間は1287年から1298年まででした。伏見天皇は、持明院統の後深草天皇の第一皇子であり、後宇多天皇が退位したのちに即位しました。彼の即位は、両統迭立の制度に基づいて大覚寺統と持明院統が交互に皇位を継承する形となり、以後の皇位継承にも影響を与えることになります。
在位中の伏見天皇は、鎌倉幕府との関係においても慎重に行動し、幕府の意向を尊重しながら朝廷の安定を図りました。しかし、彼の時代もまた、持明院統と大覚寺統の対立が続く難しい状況でした。1298年に退位し、後宇多上皇の子である後伏見天皇に皇位を譲りました。
伏見天皇は、その後も上皇として朝廷における政治的な役割を果たし、後に出家して法皇となりました。また、歌人としても知られ、『新後撰和歌集』などの勅撰和歌集に多くの歌が収められています。
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