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北陸のロマン(WESTERフリーきっぷ旅 1日目 その1)

WETSERフリーきっぷの第一走者に、サンダーバード1号を選んだ。これは大阪駅を6時30分に出発する、北陸方面へ向かう一番列車だ。もう少し遅い便でも問題はないが、早い列車ほど空いているだろうと考え、これを選んだ。
とはいえ、ホームの端に行けば、鉄ちゃんがいくらか待機している。私もそれに混じり、列車が入線するのを迎える。

列車は定刻に大阪駅を発車する。京都線内を颯爽と走り、あっという間に京都府に入る。山科駅を出たのち、逢坂山トンネルを抜けると、右手に琵琶湖が見える。いつもなら進行方向左手の席を選ぶのだが、この列車に乗る時だけは右手の席を選ぶようにしている。琵琶湖が見えるからだ。
とはいえ、この路線は全線高架化させているために単調で、それゆえいつも睡魔に襲われる。やはり、湖西線区間の大部分を寝ていた。そして気づけば近江塩津駅。終点の敦賀駅まではあと少しだ。

敦賀駅で乗り換える。スムーズに乗り換えられるように、自動改札機が多数設置されている。それでも滞りを起こさせないために、駅員が注意喚起のアナウンスを絶え間なく流している。

乗車したつるぎ号は富山駅に向けて敦賀駅を発つ。すぐに北陸トンネルに入る。以前ハピラインふくい線(旧北陸本線)に乗車した時も思ったが、このトンネルはとても長い。それでも新幹線だから、あっという間に抜ける。

そしてまたトンネル。今年新規開業した金沢〜敦賀区間には、いくつものトンネルが存在する。技術の進歩でトンネルが掘りやすくなったからだろうか。確かに、トンネルで山を突っ切ることで、それを迂回するよりも時間と距離を短縮することができる。
あるいは、雪対策のためかもしれない。以前小浜線沿線にある博物館に立ち寄った時、館員の方からそんなことを聞いた気がする。

そんなことを思案しているうちに、列車はいよいよ目的地の富山駅に到着する。

続く