ま ど

ここでは「公開された備忘録」をスタンスとしています。

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マガジン

  • WESTERフリーきっぷ旅

  • 弾丸九州旅行記

    「水平線を境に、上は水色、下は藍色。そんな単調なキャンバスに、たなびく雲、船が作り出した波の轍、ファンネルから排出された黒い煙が描き足される。」

  • 西へ700km旅行記

  • 近鉄フリーきっぷの旅

    「途中、警笛を鳴らして速度を落とすので何事かと思ったら、鹿とすれ違った。どうやら鹿が線路に立ち入ったようだ。そういうところなのである。」

  • C99の旅2021冬

    「椅子や机が運ばれていく様子は終わったことを感じさせたが、出口までの道のりでは、名残惜しいとかではなく、次回の構成などについて話していたと思う」

最近の記事

再訪して気づくこと(WESTERフリーきっぷ旅 1日目 その2)

この旅のシリーズはこちら 富山駅に到着後、観光案内所で購入した一日乗車券を手に入れる。それを片手に市内電車に乗り、西町という停留所で下車する。目的地のガラス美術館は、そこからすぐ着く。 ここは以前富山に来た時も訪れ、面白いな〜と思った。しかし、展示内容はもう忘れてしまった。だから、もう一度訪れることにした。 それらの中で最も印象に残った作品は、本のオブジェが3つ積み重なったものだ。それは、木・金属・ガラスの3つで作られている。周りを見渡せば、様々な物質に囲まれていること

    • 北陸のロマン(WESTERフリーきっぷ旅 1日目 その1)

      WETSERフリーきっぷの第一走者に、サンダーバード1号を選んだ。これは大阪駅を6時30分に出発する、北陸方面へ向かう一番列車だ。もう少し遅い便でも問題はないが、早い列車ほど空いているだろうと考え、これを選んだ。 とはいえ、ホームの端に行けば、鉄ちゃんがいくらか待機している。私もそれに混じり、列車が入線するのを迎える。 列車は定刻に大阪駅を発車する。京都線内を颯爽と走り、あっという間に京都府に入る。山科駅を出たのち、逢坂山トンネルを抜けると、右手に琵琶湖が見える。いつもなら

      • 何のための旅行か(WESTERフリーきっぷ旅 0日目)

        JR西日本が「WESTERポイント全線フリーきっぷ」という企画乗車券を出してきた。これはJR西日本の路線が特急・新幹線含め、3日間乗り放題というものだ。 同社は以前も「どこでもドアきっぷ」という名前で似たようなものを出している。当時大学生だった私は、後輩を誘ってこれで旅行している(旅行記も残している)。当時はコロナ禍明けの、なんとしてでも旅行需要を回復させたいという時期だった。そして、今後こんな破格なもの出ないだろうと考えたのも、その時それを利用した理由の一つだった。 だから

        • 新しいカメラの試運転スナップ

          新しいカメラを迎えた。その名は「EOS M5」 今はオワコンとなったEF-Mマウントを備えたものだが、小ささや性能、見た目、中古価格などでこれを選んだ。 とりあえず、JPEG撮って出しで試運転スナップをしてきた。 まずは、フィルムカメラで使っていたレンズで。

        再訪して気づくこと(WESTERフリーきっぷ旅 1日目 その2)

        マガジン

        • WESTERフリーきっぷ旅
          3本
        • 弾丸九州旅行記
          3本
        • 西へ700km旅行記
          3本
        • 近鉄フリーきっぷの旅
          2本
        • C99の旅2021冬
          2本
        • どこでもきっぷ
          3本

        記事

          FUJIFILM400で非日常を記録する

          マップカメラのポイントがそろそろ有効期限を迎えるらしい。勿体無いから、手頃な値段で買えるフィルムを買うことにした。すると、「FUJIFILM 400」という聞き覚えのないものを見つけた。どうやら、廃盤になる「SUPERIA X-TRA」の代替らしい。せっかくなら使ったことのないものがいいだろうと思い、それを選んでみた。 夢洲ある日曜日、ふと車を運転したくなった。カーシェアでトヨタ・ヤリスを借り、ひたすら車を走らせる。せっかくなら車じゃないといけないところに行きたい。そこで、

          FUJIFILM400で非日常を記録する

          (西へ700km旅行記・その3)

          前回はこちら 猫2日目の朝。窓から外を覗くと、遠くない山には霧がかかっている。ああ自分は山間部にいるんだなと思わされる。 身支度を整え、朝食をとりに1階へ降りる。自分の他に、男性3人組の先客がいる。おそらく、土木関係の仕事で泊まっているだろう。 白米に生卵、納豆に豆腐に味噌汁。伝統的な落ち着く朝食(実家はパン派だったが)を食べていると、旅館で飼われている猫が寄ってくる。昨晩の時はそこまで寄ってこなかったのだが、今朝は積極的に自分の方へ寄ってくる。心を開いてくれたのかな。や

          (西へ700km旅行記・その3)

          ぷらっとふくい旅(後半)

          前回はこちら 圧巻の柱状節理を堪能した後は、そのまま「荒磯遊歩道」を南下。これは、左右が木々に覆われた、平坦な山道のような道だ。 ひたすら自然豊かな道が続く。時折、鳶のような鳥が群れをなして飛んでゆく。まるで、どこか遠くのジャングルを探検しているようだ。 しばらく歩くと国道に出る。そこからバスに乗車し、えちぜん鉄道の三国駅方面へ。その前に、温泉に立ち寄る。 ここはもともと行くつもりだったわけではない。道中、車内でマップに出てきて良さげやな〜と思い、立ち寄ろうと決めた。 で

          ぷらっとふくい旅(後半)

          ぷらっとふくい旅(前半)

          5月2日の朝。いつもと同じぐらいの時間に家を出て、電車に揺られる。いつもと違うのは、敦賀行きの新快速に乗車している、ということ。そう、これから日帰り小旅行をするのだ。 京都駅で後ろ8両を切り離しスッキリした4両の敦賀行きは、湖西線を北上する。暦上は平日でも、世間はGW。車内には旅行や帰省をすると思わしき人も、ちらほらとみられる。 右手の車窓からは、田んぼや木々の緑、そして琵琶湖や快晴な空の青色が見え、美しい景色が広がる。が、私はほぼ寝ていた。昨晩TwitterのFFに突如呼び

          ぷらっとふくい旅(前半)

          贅沢は、たまにするから贅沢なのだ

          先日、海の京都・丹後へ一人旅をしてきました。 23回目の誕生日に何かしらの予定を入れたかったからです。仕事に追われる日々の生活から逃避するためには、どこかへ旅をするのが最も自分に合っているのです。まあ、未到の地である丹後を訪れてみたかったというのも理由の一つです。 朝、難波から高速バスに乗って西舞鶴へ向かいます。平日だからか、乗客は少なく、10人もいません。あまり寝れていないため、高速道路に入ってからは仮眠をとります。その間、バスは三田や福知山を通り、気がづけばもう西舞鶴

          贅沢は、たまにするから贅沢なのだ

          鈍行旅行、白黒フィルムを携えて

           昨年末、C103に行ってきました。C99から知人が同人活動を始めて、その売り子として参加させてもらうことはや2年。気がつけば4回目の参加です。  いつものように東海道線をひたすら乗り継いで東へ向かいます。大阪を朝に出ると、浜松には昼頃につきます。せっかくだから、鰻重をいただきました。選んだ店は漁協直営ということもあり、これが美味しい!そういえば、浜松といえば餃子も有名ですが、まだそれを食べたことがありません。次はそれを食べてもいいかもしれない。  その後、ひたすらロングシ

          鈍行旅行、白黒フィルムを携えて

          個人的今年の一年(2/2)

          前回はこちらから 5月1ヶ月程度と聞かされていた内定者研修は、結局1ヶ月半ほどまで伸びた。おかげで、思っていたよりも長く、都会人的生活を送ることができた。 セコマへドライブ ある日曜日の夜、時刻は21時。カーシェアでセイコーマートへ行った。確か、Youtubeでセコマの動画を見ていたのがきっかけだった。 マップを開いて検索する。車で30分ほどで着くらしい。意外と近い。カーシェアのアプリを開く。ここは東京、空を食うようにびっしりビルが湧く街。車なんぞ、いっぱいある。 練

          個人的今年の一年(2/2)

          個人的今年の一年(1/2)

          はじめに今年は良くも悪くもいろんなことがあった。大学を卒業し、社会人になったのだから、いろんなことがあって当然だ。 だが、これらの経験を無駄にしてしまっては勿体無い。そこで、整理するために、ここにアウトプットする。 1月この月は12ヶ月の中でもイベントが多かった月だったと思う。卒論の脱稿、失恋、内定者研修、引越し先探し、ギター散財… 色々あるが、これらの中から2つほどピックアップする。 東京への内定者研修 この頃は毎月東京へ行っていた。内定先が東京で毎月行われる研修の交

          個人的今年の一年(1/2)

          5か月寝かしたフィルム(弾丸九州旅行記・その2)

          この旅の記事はこちらから 言い訳気づけば、あの旅から5か月が過ぎた。しかし、記事の更新は途中で止まっている。なぜなら、言語化することに面倒さを感じてしまったからだ。 下船後、ひたすら借りたチャリで走り、波止場で読書をした。 つまりは、何もしてないのだ。それを言語化して記事にすることに面倒さを感じ、更新を止めてしまった。 ただ、この旅は、個人的には、大いに有意義なものだった。慣れない社会人生活から離れてリフレッシュできたし、未踏の地である九州を肌で感じることができたからだ

          5か月寝かしたフィルム(弾丸九州旅行記・その2)

          山奥に集う修行僧たち(西へ700km旅行記・その2)

          このシリーズの記事はこちらから 1日目(つづき)新見駅からは、お待ちかねの芸備線に乗車する。 ホームには、そこらの電車より少々短い気動車が1両、停まっている。 発車する10分ほど前に、このワンマンカーに乗り込む。 そこで、自分が大きな誤算をしていることに気づく。それは、  平日 = 同業者が少ない という思い込みだ。 車内は立ち客がでるほど混雑している。 過疎路線は全国各地にあるが、それらは廃線論が浮上するたびに、鉄道ファンの注目を集める。そして、乗れるうちに乗っておこう

          山奥に集う修行僧たち(西へ700km旅行記・その2)

          手頃な田舎が好き(西へ700km旅行記・その1)

          前回はこちら 1日目いつもより少し早く起きて、6時過ぎの電車に乗る。朝早いが、すべての席は出社する人たちなどで埋まっている。そう、今日は金曜日、つまり平日なのだ。 サラリーマンたちとともに電車に揺られる。彼らは仕事をするために揺られている。私は旅をするために揺られている。私は一応、社会人の端くれだが、今日ばかりはカジュアルな服装にバックパックを背負うことで、トラベラーに「変身」しているのだ。 乗換したり寝たり車窓を眺めたり、なんやかんやしていると、時刻は9時半。あっという間

          手頃な田舎が好き(西へ700km旅行記・その1)

          旅の装備品はフィルムカメラ(西へ700km旅行記・0日目)

          はじめにいつものように、青春18きっぷを使った旅行をしてきた。 今回は、大阪からひたすら列車を乗り継ぎながら西へ向かうという2泊3日の旅である。 なぜ西へ向かうのか  未訪の地だからだ。大阪から東へつながる東海道線は鈍行で何度か移動したことはあるが、西へつながる山陽本線は、倉敷以西はほとんど乗ったことがない。以前、どこでもきっぷで旅行した時に、尾道に立ち寄ったことがあるぐらいだ。そこで、頭の中のマップにある、幹線でありながら未踏のその路線を埋めようと考えたのだ。  また、

          旅の装備品はフィルムカメラ(西へ700km旅行記・0日目)