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卵アレルギーと、ちょっとカオスなベビーカー親子

息子が二才の頃の話しです。


いつものようにベビーカーを押してテクテクと児童館へ遊びに行ったある日のこと、可愛らしいママさんがみんなにクッキーを配ってくれました。

お家でたくさん焼いてこられたそうで、ちゃんと小分けしてあって、きれいにラッピングまでされてる。

知らないママさんだったけれど、はじめましての我が親子にもくださる。ありがたい。

ただ我が子、卵アレルギーで。

心苦しさはありますが、聞かなくてはならんのです。卵が入っているかを。

そして聞いたら入っているとのことで。わけを話してクッキーはお返しして。可愛らしいママさん、とても申し訳なさそうにされてましたよね。

でふと息子を見ると、むむむとへの字口でこちらを見上げている。と思ったらうぇーんと泣き出した。

仕方ない。アレルギーをまだ理解できてない2才児、みんなが持ってるクッキー、自分も欲しいよね。ってことで、ここは退散するしかないと児童館を出ました。泣きやまない息子をベビーカーに乗せて。そして謝ってくださる可愛らしいママさんに「全然!大丈夫なんで!こちらこそすみません!でもありがとう!」とか言いながら。

帰り道

いつもより早めの帰宅となりましたが、ベビーカーを押して、来た道をテクテクと帰りました。

泣いていた息子は、持参していたお菓子でなんとなく誤魔化せたので、公園に寄ろうか~図書館にする~?なんて話しながら、テクテクと。

テクテク。

ぽろぽろ。

そしたらなんでかおかん涙がぽろぽろ落ちてきてしまう。止まらない。それに気づいた息子もびっくりしたのか涙ぽろぽろ。最終ふたりしてうぇーんという。

昼間の環七通り。ベビーカーを押す親子がふたりして泣きながら、なぜか早足でずんずん進んでいく様はたぶんちょっとしたカオス。すれ違う方びっくりしたでしょうね。

でも家の徒歩圏内の環七は空気こそ悪いけど歩道が広々としてて、ベビーカーも押しやすくて、親子で泣くにはぴったりでしたよ。

(なわけない)

打ちのめされた私

私がごりごりのアレルギー体質なので、遺伝よな…という申し訳なさと、はじめて経験した「集団の中のアレっ子」という状況にちょっと打ちのめされたというか、まあそんな感じだったのしょうか。

その後こういう状況をどんどん経験して、息子も私もへっちゃらになっていくんですけど。

クッキーをくれたママさんは後日会ったときに勉強になったと仰ってました。いいひと。ありがとう。

なんだか子育ってって未経験のことだらけで、誰も悪くないのに謝りあったり、ちょっとしたことで打ちのめされたり、そんなことの連続ですよね。こうして強くなっていくのかしら。

(そして強くなりすぎてnoteのネタにするという)

なお、息子のアレルギー自体は、除去食の期間を経て、医師のもと「経口免疫療法」を試してみたり、なんやかんやありながら、中2の今では生卵以外は普通に食べられるようになりました。加熱もの加工ものが食べられるので、もうそれってほとんどの料理が食べられる。

なので当時の自分に言ってあげたいです。タンパク質は他にもあるし除去期間あっても元気に育つよ〜と。

ということで、卵アレルギーと、それによってちょっとカオスなベビーカー親子になった日の、思い出話しでした。

また深夜の夜更かしnoteでございました。







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