#49「心を燃やせ」4年 宇田卓功
長友佑都選手より前にブラボーを使い始めた関西学院大学体育会サッカー部4回生コンダクターの宇田卓功です。
この部員ブログを通して、自身の熱い思いが伝わったら最高に嬉しいです。
是非、最後までご一読ください。
1.Who am I?
プロサッカー選手になるために関学サッカー部に入部。
周りは全国大会出てました、元日本代表ですそんなやつばかりでレベルはもちろん高かったが、自分の夢を叶えたい、応援してくれている人達に恩返しをしたい、熱い思いを持って我武者羅にサッカーをしていた。
現実を見ると、2年間でカテゴリー昇格は1度もなく、1番下のカテゴリーだった。
関学サッカー部の独自の役割であるコンダクターを決めるタイミングになった。
コンダクターについての詳しい説明は下記から。
2回生の夏からコンダクターミーティングをし、自身の在り方、チームへの貢献方法を考え続けた。
3回生になり、あと2人のコンダクターが決まらず、ミーティングは行き詰っていた。
2023seasonが始まり、部員全員のベクトルを合わせるために行った2泊3日の泉南合宿。
毎日深夜までコンダクターミーティングを行った。
泉南合宿の最終日前日の深夜2時、晃也との1on1。
晃也「プロになるためには景司(当時2年でAチームの左SB/ガンバ大阪ユース)からスタメンを奪わないといけない。景司からスタメンを奪えるのか?」
口では「奪える」と言ったものの、心の底から「奪える」とは言えなかった。
他にも多くのことを話し、気づけば熱い口論になっていた。
本当にサッカー選手としてこのサッカー部に貢献できるのか、コンダクターの方がチームに貢献できるのではないか、夢をどこまで追い続けるのか、何度も自問自答した。
その日のMTで裕澄がコンダクターをやることを決断し、多くの同期が泣いていたのを覚えている。
合宿が終わり、家に帰り、何度も考え、同期ともたくさん話した。
合宿の数日後、決断した。
俺は本気でぶつかってくれて、本気でチームのことを良くしようとする同期がマジで好きだと、サッカー選手ではなく外的要因(怪我など)に左右されず、ピッチ内外で価値発揮できるコンダクターになって多くの人を助けたいと。
決断した後、同期のみんなに決断に至った経緯と思いを伝え、一緒に頑張ろうなと声を掛けてくれた同期、先輩のスタッフ、泣きながら引き留めてくれた同期、背中を押してくれた同期や先輩、今でも鮮明に覚えている。
両親にも電話で伝えた。
母「タクノリがする決断なら私達は全力で応援するよ」
小さいころからビデオを持って応援しに来てくれた両親。
本当は努力してきたことで結果を出して恩返しをしたかった。
とても悔しかった。
涙が止まらなかった。
だからこそ、「自分の選んだ道を正解にする」、「日本一の景色」を自分の目で見ると心に決めた。
2.ポンコツコンダクターの成長
3回生になり、Cチーム(約40人)のコンダクターを裕澄と務めた。
正直、多くの人を助けたいと思ってコンダクターを決断したが多くの人に助けられた1年だった。
ボール出しも下手くそ、気持ちが先行して伝えたいことが上手く伝えられない、自分のことで精一杯、マルチタスクができない、毎日壁にぶつかっていた。そして、自分の強みである熱量、元気な部分が消えていた。
そんなときにタカさん(Cチームの監督)から
「自分のやることを上手くやろうとし過ぎている。練習で大事なことは選手の目をどれだけ輝かせられるか。あとお前から元気がなくなったら何も残らない」と助言してもらった。
試合の勝敗は選手が決めるからこそ、日々の練習で最高な成長環境を創ることがチームの勝利に貢献することに繋がる。そして、自分の強みは組織のモチベーターになれるところだと改めて気付かされた。
そこから、選手の目や振る舞いを観ることとポジティブなところをブラさないことを意識することで、少しずつコンダクターとして成長してきている実感があった。
シーズン終わり、Cチームの同期や後輩、先輩に感謝の言葉や自分のポジティブなところから原動力をもらっていたことを伝えてくれてすごく嬉しかった。
Cのみんな、そして最高な同期に支えられていました。みんなありがとう。
シーズン終盤になるにつれて来シーズンをDチームのコンダクターとして指揮を執るか、Aチームにコンダクターとして就くかを悩んでいたところ、宏次郎さん(監督)とタカさんから「Aチームに足りないところは練習や試合での活気でそこに対してタクノリの強みを発揮してほしい」と言われた。
練習や試合での活気は自分も少し感じていたところでそこに対してアプローチできるのは自分しかいないと思ったし、そこの強みを活かして「日本一」を取りたいと強く思った。
2023シーズン蹴り納めの日、「来シーズンAチームのコンダクターをします」と宏次郎さんに伝えた。
3.2024season
シーズンが始まる前、弊部の使命である「日本一。愛し愛される組織となる」ために俺ができることは何かを考えた。
そして今シーズンの目標が二つに決まった。
①「日本一の成長環境を創り出す」
②「関学のイグニッショナーになる」
①について
日本一をとるためには何が必要なのか?
俺が点を獲ってチームを勝たせたり、体を張ってゴールを守ることはできない。学生スタッフとしてできることは毎日を日本一の成長環境にし、日本一を獲る可能性を上げること。そう考えた。
じゃあ、日本一の成長環境ってなんやねん?
正直、わからない。ただ言えることはタカさんがいっつも仰っていた「選手の目が輝いている」環境であるかどうかだと思う。
試合映像を早く上げる、練習に活気を持たせる、個人の状況を理解したうえでコミュニケーションを図る、練習時に次のメニューのボールの位置を早く伝え移動の合間を短くする、選手に良い準備をさせる、試合までのタイムスケジュールを選手が最大限のパフォーマンスを発揮できるように組む、選手の状態によってアップの内容を変える、選手の視点から一歩引いてこの基準は日本一なのかを選手に問うなど、挙げればきりがないがどこまでも追い求められることである。
常に今日の環境は日本一の成長環境だったかを問い、反省を活かし、行動することが日本一の成長環境を創り出すこと、そして日本一に繋がると思う。
②について
私の強みは熱いところから周りの人の心に火を焚きつけられるところだと思う。
だから、
ignition:着火、発火、燃焼
から言葉を創って
ignitioner:心に火を焚きつける人
とした。
人には誰にでも燃やせるものがある。それは心である。
アニメ鬼滅の刃の煉獄杏寿郎さんの言葉を引用する。
俺はみんなの心を燃やしたい。
心が燃えているときはその人の可能性が最大限に引き出され、とてもかっこいいから。その熱さは周りの人達に原動力を与える。
じゃあ、人の心に火を焚きつけるためにはどうすればいいのか?
まず自分の心が誰よりも強く燃えていないといけない。
どういうことか、
誰よりも関学サッカー部やAチームに対して考え、行動する。そして、チームに対して良い影響を与える。何を言うかより、誰が言うか。
誰よりも
2024seasonスローガン
「一旦、やってみ」
Kg spirits
「愛と感謝を体現する」
「環境は創り出す」
「超挑戦し続ける」
を体現する。
その先に関学のイグニッショナーが見えてくる。
4.最後に
2024シーズンもあと約7カ月、マジで早い。
みんなの心は燃えているだろうか、
4回、俺らが一番燃えていないとこのチームは終わる。昨シーズン通してみんなそう感じたはず。日本一はそう簡単じゃない。もう1個ギアを上げるんだ。4回が変わればチームが変わる。
3回、コンダクターMTを経て自分の進む道に強い覚悟と責任が生まれたはず。プロジェクトなどでの3回の活躍が凄かった。自分の道を正解にするのは自分。まだまだできる。みんな必ず正解にしよう。
1.2回、まず「一旦、やってみ」。小さなことからでいい。失敗したっていい、その失敗が自分の力になるから。
みんなにも叶えたい夢や目標、成りたいが姿あると思う。
その夢や目標のために、
まず、心を燃やせ
俺も自身と関学サッカー部の夢や目標に向かって、関学サッカー部の誰よりも心を燃やす
最高の2024seasonにしよう。
関西学院大学体育会サッカー部 コンダクター
宇田 卓功