この状況でどうやって自己肯定感上げろというのだ。
お久しぶりです。何とかまだドイツとルクセンブルクの狭間で細々と息しています。でも色々な意味でタイムリミットが近づいてきているるようです。
前職を契約期間満了で退職、というと聞こえはいいけど、要はバジェット削減のため半ば追い出されて早半年。少し長めの夏休みを取った後は大幅なキャリアチェンジを試みるための下準備を始めたり、最近ようやくドイツ語語学学校に通い始めたりと、一応家でぼっとしている暇はなく忙しく動き回ってるのですが、何の進展もなくXデーが刻一刻と迫ってきている現状です。
最近ではバジェット削減とは言ってくれてるもののやっぱ自分が無能だったのかな、と前職から出してもらったLetter of Reference(このポジションで本来期待されていたであろう職務内容)に書かれてる内容と自分の実際の業務内容の乖離を眺めながら思ったり、ルクセンブルクの多言語社会に片足突っ込みながら英語と日本語しかまともに話せないし自分の無能感に打ち拉がれています。誰だよ、英語がそれだけ話せれば何とかなるとか言ってた奴ら。どうにもならねえよ、スーパーでの買い物、食堂でのおばちゃんとのやりとりすらろくにできねえよ。英語だけ若しくは英語も大したことないけど幸運にもルクセンブルク駐在に選ばれたごく一部の日系企業のエリート社員とITかファイナンス分野で飛び抜けてる人達以外の方々は肝に銘じときましょう。英語だけじゃ足りません。業界にもよるけど基本フランス語>英語>ルクセンブルク語=ドイツ語の社会です。
ああ、ルクセンブルク国民の公務員として生きていきたい人生だったぜ。
ドイツもご存知の方もいるかと思いますが、長い間身を置いていた自動車業界が不調で来年も見通しが暗い。前職のオープンポジション見ても半減してるので、ま、そういうことなのでしょう。ジョブフェアとか足運んで話してても、求人見てても不況時に空くポジションが多い現状が物語ってます。そんな状況下でこんなドイツ語もまだビジネスではとても使えないレベルの奴を採用するわけなかろうが。
この現状と自分の志向・特性・元々の興味を考えると、欧州に残るならキャリアチェンジかなと思って、年齢・キャリアを顧みず42Luxembourgtというところで主にC言語と格闘しながら自分の限界を知らされています。42の説明は端折るけどフランス発のエンジニア養成機関で東京にも42Tokyoってのがあります。18歳以上なら誰でも受験資格はあります。Luxembourgは金は有り余ってるけどIT人材難らしく、日本ではIT企業各社がお金出し合って運営しているところ、政府が全額負担で運営してます。俺がすんなり入学できる程なので、多分42Tokyoなんかの100倍入学は簡単です。ただ基本カリキュラムは同じなので脱落者も数倍多いと予想。日本人の在籍者は現在自分一人(休学者がもう一人いるらしい)だけど日本語カタコト話せる日本に興味のある人達は結構います。あなたが若者で特に女性ならすぐ人気者になれることでしょう。
そして11月からようやく、ドイツ語統合クラスが始まりました。半年も待った。平日毎日4時間半年でB1修了を目指す集中コース。俺は自学でA1を終わらせてA2から途中参加で4ヶ月後にB1まで取れる予定。クラスメイトは60%ウクライナ人、25%シリア人、トルコ、アゼルバイジャン、俺。ちなみにドイツ人と露珍亜人が先生・・・。結局朝から晩まで家の中でも外でもウクライナ語やロシア語を聞かされる毎日で発狂しそうです。俺の言語能力では無理。日本語と英語で限界。後残りわずかなメモリーはドイツ語に残させろ。むしろフランス語も少しは分かる姿勢見せないといけないのにウクライナ語とかもうやってる暇ないんだよ、現実的に。
そして、毎日のようにふと思うのだ。本当に欧州にそこまで固執して残る価値があるのだろうか?正直もう多様性には飽きた。例え最低賃金が倍で、社会的ストレスが少なくて、マイノリティ故の気楽さがあって、気軽に色々な国を回れるという利があっても、本当にこれでいいのだろうか。妻と娘たちの今後と日本とこちらの数字上の経済格差、「落ち着きたい」という家族全員の想いを考えると、何とかあと数年こっちに残れたらなと思ったりもするが、世の中そう簡単に物事進まないのである。
さてドイツ語の宿題でもやるか・・・。