オープンキャンパス「国際日本学科」体験授業レポート。日本語を説明してみよう
7月22日(土)、23日(日)、関西外国語大学・中宮キャンパスにおいて、2023年度第3回、4回のオープンキャンパスが開催されました。
この記事では、主に国際日本学科の体験授業の様子を詳しくご紹介します!
第3回、4回オープンキャンパス at 中宮キャンパス
今回のオープンキャンパスでは、2024年4月に新設される
外国語学部 国際日本学科
短期大学部 未来キャリア英語学科
を含む、全学科の紹介(学部学科を知ろう!)と、体験授業(外大生になってみよう)が行われました。
ここでは国際日本学科の体験授業について詳しくご紹介します。
国際日本学科の体験授業
模擬授業の講師を務めたのは、国際日本学科で、日本語教育の分野を担当する予定の川光真二助教。
今回のテーマは「日本語を説明してみよう」です。
当たり前のように使っている日本語について改めて考える
授業の最初に、簡単なクイズとして、以下のような問いが参加者に投げかけられました。
当てられた参加者は、「会ってください」「読んでください」「書いてください」「行ってください」といった感じに、即座に適切な形で答えました
続けて、第二問として以下の問いが出されました。
「を、が、に、で、と」といった助詞が選択肢として提示されていましたが、選択肢を確認するまでもなく、参加者の皆さんは特に悩むことなく、正しい助詞を言うことができました。
日本語を普段から話す人なら上の2つの問題は、特に深く考えなくても正解がわかると思います。一方で、「なぜそうなのか」と説明を求められると、簡単には答えられないのではないでしょうか。
そして、私たちが日常会話として特別考えることもなく行っている「助詞の選択」や「動詞の言い換え」が、日本語を第一言語としない方にとっては容易なことではないのです。
助詞「は」「が」の違いについて考える
これまでの話を前段として、体験授業では助詞「は」「が」の違いについて考えました。
例として、
私は田中です
私が田中です
という2つの文章が提示されました。
意味として、どのような違いがあるのか、皆さんもいっしょに考えてみてください。
助詞「は」と「が」の用法の一つに、新情報には「が」、旧情報には「は」を使う、というものがあります。
教室で先生と生徒が初めて会う場面で、先生は生徒が教室にいることはわかっているけど、各生徒の名前は知らないという状況を想定してください。
その状況で生徒が自己紹介をするときは、「私(旧情報)は田中(新情報)です」ということになり、私の存在自体はすでに認知されている、つまり旧情報なので「は」が選択されます。
一方、同じく初対面でも先生がクラスの名簿をもっている場合を考えてみましょう。
クラスに「田中さん」がいることを先生は知っているので、田中さんは聞き手である先生に新情報を与えるという形で「私(新情報)が田中(旧情報)です」と言うことができます。
体験授業「日本語を説明してみよう」のまとめ
川光先生は体験授業のまとめとして、日本語・日本語教育に関する魅力として、以下の3点をあげました。
日本語に関する基礎知識を身につける
多文化共生社会を築くために必要な知識・技能を身につける
卒業後の選択肢が広がる(例:日本語教師)
国際日本学科では、「日本と地域文化」「日本と国際社会」「言語」「日本語教育」「教養とキャリア」という5つの専門選択科目群があり、学生の興味や関心にあわせて自由に履修することができます。
今回の体験授業の「日本語を体験しよう」は専門選択科目群のなかの「日本語教育」のカテゴリになりますが、今後の体験授業では他の専門分野の体験授業も開催される予定です。お楽しみにしてください!
※2023年第1回、第2回のオープンキャンパスで開催された国際日本学科の体験授業について、以下の記事をご参照ください。
【第1回オープンキャンパス】
【第2回オープンキャンパス】
参加者のコメント
以下、国際日本学科の体験授業に参加いただいた方のコメントです。
さいごに
次回、オープンキャンパスは、2023年8月6日(日)、中宮キャンパスで行います。
詳細は確定次第、以下のページでお知らせいたしますので、チェックしてみてください。
国際日本学科の体験授業も開催される予定で、次回、どんな中身になるか、お楽しみにしておいてください!
【国際日本学科・特設サイト】
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