外大駅伝部まるっと図鑑22区
4年・長谷川菜摘
「最後まで全力で 残り少ない競技人生」
好きである「走る」を本格的に
菜摘さんが陸上を始めたのは中学生からです。中学校に特に強い部活はありませんでした。部活動選びの時、陸上部はしっかりと指導されていたそうで、友達も多く入部を決められました。元々走ることは好きで、リレーのメンバーにも選ばれていたそうです。
中学一年生から陸上長距離を始めました。
貧血を乗り越え全てをかけた県駅伝
菜摘さんが1番思い出に残っている大会は、高校3年生の県駅伝です。1、2年生の時は優勝できず、都大路は出場できませんでした。その悔しさもあり、チーム全体が一丸となったそうです。お菓子も食べず、携帯も見ず、日常生活から徹底しました。しかし、悲劇が菜摘さんを襲います。3週間の夏合宿中、貧血で全く走れず途中で帰らされてしまったそうです。それがきっかけにチームメイトともぎくしゃくしてしまい、陸上をやめようと思ったほど辛かったそうです。「今振り返れば、きつかったけれどその時があるから今がある。」とおっしゃっています。思うように練習が出来ませんでしたが、帰宅後ジョグに行き、プラス練習をしたりと努力を重ねました。そして迎えた県駅伝。菜摘さんは4区を任されました。1区からずっと1位でまわってきた襷。プレッシャーもありましたが菜摘さんも順位を落とさず5区へ繋ぎました。襷はそのまま1位でゴールテープを切り、見事都大路への切符を掴みました。
オンとオフをしっかりと
菜摘さんの趣味は、KPOPを聞いたり、サッカーを観戦することだそうです。
サッカーはJリーグのファンであり、実際に応援に行った事もあります。休日はパン屋を巡ることもあります。一方、練習で走りたくない時は一度走ることを忘れるそうです。韓国ドラマを見たりして、走りたくなる時を待ちます。
最後まで全力で
大学で競技を引退される菜摘さんにとっては、あと 4ヶ月の競技人生となります。
大学生活でも、苦しく、悩んだことは多くありました。練習をしているのに結果が出なかったり、走れない自分の情けなさに葛藤したりしたそうです。そんな菜摘さんの残りの競技人生の目標は、「10年間の集大成として最後まで全力でやり切ること」これからも菜摘さんの挑戦は続いていきます。
取材後記 文責1年・三輪南菜子
今回菜摘先輩を取材して、県駅伝へ向けての取り組み、県駅伝での走りに感動しました。
チームが一丸となっているなか、貧血で走れなかったのは相当辛かったと思います。
しかし、それでも努力を重ねられた強さに尊敬します。そして県駅伝で完全優勝へ貢献する走りをしたことに勇気をもらいました。
菜摘さんは、あと残り少ない競技人生になります。悔いが残らないように頑張ってください!
これで、駅伝部全員の襷はつながりました。私達のことを、より知っていただけると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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