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先輩にインタビュー⑨

先輩にインタビュー第9回!
9回目の先輩は、6期生の長谷川菜摘さんです。在学中から明るい性格と素敵な笑顔でムードメーカー的存在だった菜摘さんは、現在日系の客室乗務員(CA)として国内線、国際線で活躍されています。今回のインタビューでは菜摘さんの大学生活や就職活動、そして現在のお仕事についてお聞きしました!

〜大学生活で学んだこと〜
 菜摘さんが部活動を通して学んだことは仲間が大事!ということだそうです。今でも同期と交友関係があり、一緒に旅行に行ったり結婚式に参加したりされているそうです。学生時代はお互い生活していく中で仲間とぶつかったり、すれ違い辛いこともたくさんあったそうですが、今でも関係が続いているのはその衝突が決して無駄なものではなく、寮で過ごした4年間の密度が濃かったという証拠であり、仲間がいたからこそ4年間を乗り越えられたそうです。また、「寮にはいろいろな場所からいろいろな価値観を持った人が集まっていたけど、みんな一つになって目標に向かって頑張る、というところは様々な人と関わる今の仕事にも通づるところがある」と話していました。お話を伺いながら、私たちは寮生活というなかなかできない貴重な経験をさせてもらっているのだなと改めて実感しました。

菜摘さん(右から3番目)と同期の皆さん

〜学生時代苦労したこと〜
 学生時代苦労したことを聞くと、菜摘さんは迷わず部活動のことを挙げられました。「惜しいところで駅伝の選手に選ばれなかったことが多く、とても悔しい思いを何度もした」と話されていました。(1年生の時に富士山女子駅伝で3区を走るが、2年生、3年生のときは選手として走れなかった。)また、大会に向けて調子を上げていったり、良いパフォーマンスができるよう調整することが難しかったそうです。
 そして最終学年4年生になった時、「引退する時に全てやり切ったと思えるようにしたい。
中途半端に終わりたくない」と強く決意したと話されていました。菜摘さんは最高学年として選手に選ばれたいと強く思い、人よりも多めに練習することを心がけ、休みの日も走られていました。その努力が身を結び、チームの集大成、そして菜摘さん自身の競技人生の集大成として富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝)に選手として走るチャンスをつかみ取り、3区で全力でタスキをつなぎました。

〜なぜ関西外国語大学へ?〜
 菜摘さんは部活動として駅伝ができること、そして夢だったCAになるために外国語についての専門的な勉強ができることや留学をすることができる環境があること、これらを大学選択の軸にされていたそうです。これらの軸に1番合っていたのが外大だったため、外大への入学を決められたそうです!出身の神奈川県から遠く離れた外大に入学された菜摘さん。どれだけこの軸を大切にされていたかがわかりますね。

〜なぜCAに?〜
 CAを志すきっかけとなったのは、幼稚園生の頃に乗った飛行機で見たCA。とてもキラキラして見えて憧れを抱いたそうです。その後も部活動の遠征などで何度も飛行機を利用し、CAという職業を身近に感じるようになり、よりCAになりたいという思いが強まっていったと話されていました。外大にはCAに必要なマナーや教養を学べる授業などもあり、菜摘さんだけでなく、毎年CAになりたいと志す多くの生徒が入学しています!

〜学生時代に力を入れた学習〜
 「勉強が苦手だった」と笑った菜摘さん。CAになるためには英語のスキルが必要不可欠。英語のドラマやYouTubeなどを視聴し、英会話の能力を磨けるよう心がけたそうです。「英語を勉強するには耳を英語に慣らすことが大切!」と話されていました。いつも聞いている音楽を洋楽に変えてみたり、吹き替えで見ている洋画を字幕で見てみたりすることがおすすめだそう。TOEICは就職活動の際にあって損はないので、CAを目指す人だけでなく、就職活動を控えている学生にはぜひTOEICの勉強を頑張ってみてほしい、と話されました。菜摘さんは夢を叶えられた今でも英会話の勉強を続けられているそうで、そういった努力が素晴らしい接客につながっているのだと感じました。

〜CA採用停止と菜摘さんの決断〜
 CAを夢見て外大に入学した菜摘さん。しかし、菜摘さんが就活をされていた時、日本だけでなく世界で新型コロナウイルスが大流行しました。その影響により旅客機を利用する人が減り、多くの航空会社が新卒採用を中断しました。そこで菜摘先輩は新卒でのCA採用を諦めざるを得ない状況になってしまいます。そこで、一度違う企業に就職し、航空業界のCAの募集が再開された時に転職するということを決められたそうです。

〜夢を叶えるために〜
 前職では営業職をされていた菜摘さん。「営業職もやってみたかったことだから全然OK!」と明るく話されました。そんな菜摘先輩ですが、転職の際には非常に苦労されたそうです。転職をするために9時から18時までの業務を行いながら、並行して就職活動を行いました。もう一度自己分析をし、自分への理解を深め、どうしたら自分の魅力や強みが面接官に伝わるか、など学生の頃より深堀りして対策をされたそうです。このお話から、菜摘さんがどれだけCAへの強い憧れを持っていたのか、そして目標のために努力することができる芯の強さをもっていることが伺えます。

〜学生時代と、今の菜摘さん〜
 学生時代はやっぱり他の学生より女子駅伝部のチームメイトと過ごすことが多かったと話す菜摘さん。それも楽しかったけど、今は同僚や仕事先で出会うお客さんなど、CAの仕事を通して様々な人と関わることが増え、視野が広がったそうです。大学生の時は自分の中で陸上競技のことを一番に考えて、陸上競技のことばかりを考えていたけど、それがあったからこそ、今はより世界が広く見え、ものごとを様々な角度から見られるようになったと話されました。
お話を伺いながら、私自身よく視野が狭まってしまうことがあるので、そういう時こそ視野を広く持って、いろいろな人と関わり、考え方の幅を広げていきたいと感じました。

〜明るさの秘訣〜
 いつも明るく元気な菜摘さん。その明るさの秘訣は「いつもご機嫌でいること」「周りの人を大好きでいること」だそうです。精神状態を周囲の環境に左右されるのではなく、自身の心がけで明るさを保たれているということを知り、とても自律されている方だと感じました。

〜編集後記〜 (4年武田芽依・1年室山実優)
 この文を書かせていただくにあたり感じたことは、自分の夢や目標に向かって努力をすることの大切さです。「努力する」という言葉はとても簡単に聞こえますが、実際にはとても難しいことだと感じます。「これだけ努力をしたら達成できる」という明確な物差しがないからです。たくさん努力をしても、すぐには報われないことも多いと思います。しかし、その挫折に負けず、諦めずに努力し続けた人だけが成功するというのは確かです。インタビューを通して菜摘さんのように、夢や目標に日々少しずつでも近づいていけるよう努力したいと感じました。そして、菜摘さんのように明るいオーラで周りまで元気にできるような、そんな素敵な人になりたいと感じました。

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