たけログ~苦い思い出もある、甘く美味い得正のカレーうどん~
思い返すと約20年前。
まだスパイスカレーというジャンルが大阪に根付いていなかった頃。
それでも元々好きだったカレー。
約1ヵ月前に弊社オフィスが入居するビルに新規オープン。
つい懐かしく、訪問はしていないが思い出す過去の出来事。
社会人2年目くらいに教えてもらったカレーうどんの名店。
「得正」という、大阪本社で、関西を中心に店舗展開するチェーン店。
一度食して、その魅力にハマり、以降毎週欠かさず通っていた大阪第4ビル地下のその店舗。
スパイスカレーのようなサラサラ感とは正反対のドロッとした、甘みと共に、程よい辛さも後に来る、そしてうどんが麺に程よく絡んで、絶妙のハーモニーを生む一杯。
おススメでセットで頼んでいたのは、サイドメニューの玉子ライス。
いわゆる卵かけご飯。
単純な組み合わせだが、家で食べるのとは異なる独特の深みがあり、かれーうどんと共に相乗効果をもたらしてくれる旨さ。
王将のように、店舗により異なるのだと思うメニュー。
苦い失敗経験。
ある日訪れた大阪福島店。
その日は、肉が少し多めに食べたく、頼んだのは「肉うどん」。
出てきたのは「肉うどん」。
「…。」(絶句して固まっている私)
「…??。」(不思議に見つめる同僚と店員)
「いや...カレーうどん...」(私)
「肉うどんですが...」(店員)
「…??。」(同僚)
期待していたのは肉が多めのカレーうどん。
なぜなら、得正=カレーうどんは必須との固定概念だった為。
「…交換しましょうか?」(気を遣ってくれる店員)
「いえ…。」(私)
…複雑な気分でそのまま食した肉うどん。
正直、恥ずかしさともどかしさで味は全く覚えていない。
そんな苦く気まずい雰囲気と思い出を作ってしまった、甘く、程よく辛く、旨味があり、美味しい、得正の逸品。
スパイスカレーの魅力にハマってから、すっかり食べなくなった、いわゆる欧風や日本独自のルーを使ったカレー。
たまには変化も必要。
久々に...
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