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"ZONE" to run 女性レーサーのTEDトーク
最近観はじめたTEDトーク。
その中でたまたま観て印象的だったプレゼン。
https://m.youtube.com/watch?v=w50ElZTtzXE
井原慶子さんというレーシングドライバー。
フランスのF1で世界最高峰である、ル・マン24時間耐久レースで女性初、アジア人初の優勝という偉業を残し、日本におけるレース関係の女性活躍推進にも寄与され、実業家でもある方。
元々は大学時代にしていたモーグル。
活動資金を貯める為に始めたアルバイトの1つであるレースクイーンをしている時に目の当たりにした現場の光景。
それが転機のポイント。
以降、16年に渡る下記の通りの活躍。
→アルバイトで1,000万円を貯金してレーサーへ、そして日本チャンピオン。
→イタリアに活躍の場を移し、世界120台のフェラーリの中で2位
→イギリスで更なる躍進を目指し、念願のF3へ挑戦を目前にして体調不良で無念のリタイア。
→日本で4年間治療。
→復帰後にフランスでル・マンへ挑戦して3年目の正直で優勝。
→日本に戻り、レーシング産業での女性活躍推進に寄与。
一見、華々しい経歴。
一方で、その裏にある壮絶な物語。
■最も井原さんが伝えたいメッセージ
・本気で何かに挑戦すること=生きる原動力
・感情の共有や共感はプライスレス
・自分自身+対人関係や文化のボーダー(壁)は、自分から順応して、それをモチベーションにして乗り越える。
■主な3つのターニングポイント
①レーシング業界との出会い
元々は夢も目標も自身も何もなかった。
→「人間の本気を出している人々」
=生きるか死ぬかの世界。
→自分の能力と身体を最大限に活用、発揮したいとのマインドチェンジ。
→誰にも負けない「覚悟」の確立
②シューマッハとの出会い
イタリアで世界2位になった時に表彰された際に投じた質問。
「どうすれば世界1位になれるのか?」
→「数々のボーダー(壁)に対して、苦手なこと、弱さ、不条理等に対して、やり遂げた、と思えば辞めてもOK」
→「そうでなければ、どんな状況下でも、自分から順応して、感情をコントロールして、モチベーションに変えてやり遂げること」
③外国挑戦時の「ZONE」体験と習得
イタリア、イギリスいずれもクラッシュや体当たりは当たり前のシビアな世界。
→「怒り」や「悔しさ」が「力」に代わり、思い通りに自分の気持ちと身体をコントロールできることを発見。
→更に、過酷なトレーニングと感情コントロールにより、いつでも「ZONE」に意識的に出入りすることを体得。
■所感
正直、F1やレースの世界には全く興味がない。
特にプレゼンが特別に上手いわけではない。
それでも惹き込まれて何度も観た物語。
なぜか?
成功体験、ノウハウ提供、学術的持論などとは一線を画す、強い想いと共感したい本気のメッセージと感情が、他のプレゼンよりダイレクトに心に響いたから。
特に自分の物語だけでなく、周囲への感謝や他者貢献による自己実現の気持ちがこもっていたから。
七転び八起きどころか、果てしなく壮大な痛みも伴うスケールの大きな物語。
今、直面している自分が本気で推進したいこと、実現したいこと。
本気で臨んでいるものの、うまく伝えられないもどかしさや様々な壁。
まだまだ足りないのは、自分から順応すること、感情をコントロールすること、モチベーションに繋げること。
それができない故に得られない共感力や賛同。
一度きりの人生。
井原さんのように、思い切り、何があっても、自分の今ある能力と経験と知識をフル活用して、更に本気で明日から日々生きようと決意。
born to run.