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セレブ専属トレーナー、マグナス・リーグバックとは何者?

有名セレブやハリウッド俳優を数多く担当してきた“セレブ専属トレーナー”として知られるマグナス・リーグバック(Magnus Lygdbäck)。彼がYouTubeで行ったQ&A形式の動画では、筋力トレーニングや食事管理、ハリウッド俳優の身体づくりの裏側まで、実践的な情報が満載でした。本記事では、この動画の魅力とともに「そもそもマグナス・リーグバックとは誰なのか?」「セレブ専属トレーナーって何をする人なのか?」といった疑問を掘り下げながら、彼のトレーニング哲学やメソッドをまとめます。


マグナス・リーグバックとは?

マグナス・リーグバックはスウェーデン出身のパーソナルトレーナー兼栄養士。これまでにガル・ガドット(映画『ワンダーウーマン』)、アリシア・ヴィキャンデル(映画『トゥームレイダー』)、そしてアレクサンダー・スカルスガルド(映画『ターザン』『ザ・ノースマン』)など、世界的に有名な俳優の身体づくりを指導してきました。

セレブ専属トレーナーという仕事

ハリウッドなどの一流映画・ドラマの現場で求められる身体づくりは、単に「筋肉をつける」「痩せる」というだけではありません。

  • 撮影スケジュールとの調整
    役によって求められる体型や撮影開始までの期間、撮影中のケガ予防など、限られた条件をすべて満たす必要がある。

  • ケガの防止が最優先
    主演俳優が撮影中やスタント中にケガをすると、多額の製作費やスケジュールに大きな影響が出るため、無理のないメニュー設計が極めて重要。

  • 栄養管理まで総合サポート
    食事だけでなく、水分・睡眠・メンタル面の管理までをトータルでサポートし、最高のパフォーマンスを引き出す。

マグナスはこのような高度な要件に応えながら、役者やアーティストの目指す身体を効率よく完成させるのが“セレブ専属トレーナー”としての腕の見せどころと語っています。


Q&A動画の見どころ

1. 筋肉をつけるためのトレーニングと仕組み

  • 週あたりのセット数
    小さい筋肉(例:腕・肩)には9セット、大きい筋肉(例:脚・背中)には12〜15セットを目標に、ほぼ限界付近までトレーニングを行う。

  • 筋肉が成長する原理
    トレーニングで微小な断裂を起こした筋線維が修復される過程で、筋肉は強く大きくなる。

2. トレーニングの休憩時間と強度

  • 休憩時間の目安
    高重量種目(スクワットやベンチプレスなど)は2分、軽めの高回数種目では1分以内の休憩。

  • 女性の筋トレ
    「女性が重いウエイトを扱うとゴツくなる」というのは誤解。男性とほぼ同じメニューをこなしても問題ない。

3. 部分痩せは不可能

  • 「お腹だけ痩せたい」「二の腕だけ細くしたい」という要望は叶わない。脂肪は全身から減るため、総合的な食事管理と運動が必要。

4. 昔と今のボディビルダーの違い

  • 過去はフリーウェイト中心で“実用的な強さ”を追求しており、現代はマシンやアイソレーション種目の発達により、特定の部位を集中的に鍛える傾向が強い。

5. おすすめの複合種目

  • スクワット・デッドリフト・ベントオーバーロウ・ラットプルダウン・ベンチプレス
    どれも多関節運動で筋肉を効率的に刺激できる。

6. 減量と筋量維持の方法

  • カロリー制限時の注意点

    • タンパク質は減らさず、炭水化物や脂質の量を調整する。

    • 筋トレを続けて筋肉への刺激を欠かさない。

7. 食事管理(マクロ栄養素)

  • タンパク質30〜40%を確保
    残りを炭水化物と脂質で60〜70%に配分。

  • 推奨タンパク質摂取
    体重1ポンド(約0.45kg)あたり1gを目安(180ポンドなら180g/日)。

8. プラトー(停滞期)対策

  • 体重が減ると必要カロリーも落ちるため、さらに目標を下げたい場合は再度食事量を調整する必要がある。

9. 有酸素運動のアプローチ

  • 高強度インターバルトレーニング(HIIT)
    週3回、各10〜20分ほど。短時間で効果的に心肺機能を鍛えられる。

10. ワークアウト後のリカバリー

  • 過度にストイックになるよりも、しっかり休養して疲労を回復させるのが大切。


アレクサンダー・スカルスガルドの事例

映画『ザ・ノースマン』では「オオカミとクマの魂を持つ男」という役柄を体現するため、あえてカロリーを十分に摂取し、さらに肩まわりの可動域トレーニングを重視。逆に『ターザン』では“ジャングルで育ったしなやかな体”を表現するため、撮影前にカロリー制限を徹底して絞るアプローチを取ったと語っています。

このように、作品や役柄ごとに“体型のコンセプト”を決め、それに応じたトレーニング・栄養管理をプログラムするのがマグナス流の手法です。


セレブトレーナーならではの総合サポート

マインド面とスケジュール管理

  • セレブの場合、撮影や公演などによる生活リズムの乱れが激しいため、メンタル面のサポートも欠かせません。早起きや食事回数の調整、飛行機移動や時差などに対応する柔軟性も必要となります。

栄養・サプリメント

  • プロテインパウダー
    ホエイや卵由来を推奨。植物性でも複数の原料を組み合わせれば十分。

  • クレアチン
    1日5gを摂取することでパフォーマンス向上が見込める。

その他のポイント

  • 頻繁に水分を摂っておくこと
    特にセレブは撮影中にこまめに水分補給ができないこともあるため、事前にしっかり摂取。

  • 適度なリラックス
    撮影や公演など、身体だけでなく精神的ストレスも大きいため、ソファでゆったり休むなどオフの過ごし方も大事。


まとめ:動画から学べること

マグナス・リーグバックのQ&A動画は、単なる「筋トレのやり方」だけではなく、役作りに合わせて身体を最適化するプロセスや、長期的に健康を維持するライフスタイルへのヒントが詰まっています。

  • 筋肉をつけるコツは「十分なセット数×適切な休憩×バランスの良い食事」

  • 減量と筋量維持を両立させるには「タンパク質は削らず、継続的に筋肉へ刺激」

  • セレブ専属トレーナーとしてのノウハウは、私たち一般人の日常にも応用可能

「友達にレッグデイをサボらせるな」というジムの合言葉になぞらえるように、足腰を含む全身を効率よく鍛え、適度な休養と栄養管理をしながら、自分なりの理想の体を目指しましょう。「ワークアウトを楽しむこと」「健康的に生活を送ること」こそが、マグナスがこの動画で伝えたい最も大きなメッセージなのかもしれません。

注意書き(免責事項)

本記事では、WIRED.JPの動画「セレブの専属トレーナーだけど「筋トレ」について質問ある? | Tech Support | WIRED Japan」の一部を文字起こしして引用しています。この引用は、著作権法第32条に基づき、適切な範囲内で行われております。本記事の目的は、元動画の内容を広めるとともに、筆者独自の考察を加えることにあります。


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