「今は」英語ができない人が駐在員の切符をつかむ方法 ~ ローカル社員と駐在員の現実 ~
グーグルアドセンスにとてもよく出てくるこの広告。
「海外で働くこと」にあこがれがある人たちの心を刺激する。しかも、東京よりも明らかに給料が高いように見える。
実際にこれに応募するとどうなるだろうか?
自分はこの中ではアメリカとシンガポールの実情しか知らないが、どちらの国でもこの水準の収入では一人暮らしができない(日本人が安心して住める水準の都市では)。
もし一人暮らしをするなら、アメリカでは日本人だとちょっと危険を感じるど田舎とか、大都会のシンガポールでは都会らしさが全く感じられないエリアとか、そういう場所になってしまう。
つまり、日本人がいきなり海外で就職すると、多くの場合は一人暮らしをすることができない。
その理由は、大半のケースが駐在員ではなくローカル採用(現地採用)としての海外勤務になるからだ。
ローカル採用社員の給料は残念ながら低い。
今の為替(1ドル110円)で日本円換算するとこの広告のようにになるが、
アメリカのそれなりの規模の都市やシンガポールの中心部では、物価はざっくり東京の倍ぐらいになる。
それはつまり、収入は東京の2倍ぐらいないと、まともな暮らしができないということだ。
ローカル採用の生活は本当に厳しい。自分のアメリカ人の友人(20歳後半)はソニーのアメリカ現法に勤めているが、一人暮らしをできていない。
彼と同じぐらいの年齢の日本から来た駐在員は彼より全く仕事をしていないけれど、東京時代の倍近い給料をもらいながら、悠々自適に一人暮らしをすることができている。
その“ソニー君”と会う度に彼はいつも、自分の待遇と駐在員の差についてグチっている。
別の友人で日本人の男がいる(同じく20歳後半)。
彼は四大会計事務所(*)でローカル社員として働いているが、同じく一人暮らしをできていない。
(*EY, Deloitte, KPMG and PwC. アメリカのビジネス系の学部を卒業した「大学生の就職したいランキング」のトップ10に2つも入っている)
しかしながら、新日本やトーマツ、あずさやあらたの”ビッグ4”の日本の提携先から駐在員として来ている人たちはやはり、東京時代の倍近い給料をもらいながら悠々自適に一人暮らしをしている。
この違いはいったい何なのだろうか?
それは「ローカル社員」と「駐在員」の違いだ。
もちろん、人生を変えるためにビズリーチの海外勤務特集に飛び込んで実際にローカル社員として海外に就職するのも、1つの選択肢だ。
「オレはどうしても海外に行きたい!」という気持ちはとても分かる。
自分もそう思い、TOEICの学習にコミットしていたから。
自分自身はローカル社員として海外で就職するという選択肢を取った人を、心から尊敬している。本当にすごいと思う。
というのも、それはよほどの根性、凄まじいコミットメントがないと、現地での生活に耐えられなくなるからだ。
日本の大都市で一人暮らしをしていた若者が、異国の地で国籍が違う人とルームシェアができるだろうか?
仮にできたとして、年齢が大して変わらない日本から来た大して仕事ができない駐在員が、貴方の倍ぐらいの給料をもらっていることに耐えられるだろうか?
ローカル社員の人は当然にして自分で家賃を払っているが、駐在員は家賃相当額の手当てをもらうか、または会社が駐在員の家賃を払っている。
ローカル社員ははどれだけガンバっても自分の仕事の範囲に上限を設けられていて、たいして英語もできずに仕事上でも使えない駐在員の指示に従わなければならない。
この状況で自分のコミットメントを貫き通すことは、並大抵のことではない。自分自身がそれをできるかと聞かれたら、まったく自信がない。
だからこそ、海外で働くのなら駐在員で行くべきなのだ。
今回のエントリーでは、「今は」英語ができないけどいつかは海外で働きたいと思う人が駐在員の切符をつかむ方法について、熱く論じている(当然にして、英語の勉強はしながらだ)。
まったく英語ができないところからどのように自分の状況を変えていくのか、ただ会社に異動の希望を出すだけではない、具体的な行動のとり方について説明している(今の勤め先に海外の拠点が無い人に向けてもアドバイスを記載している)。
(なお、英語学習については以前に全10回にわたりnoteにまとめたので、このエントリーでは英語学習については触れていない。)
修行を積んでヤムチャを目指せ!
(また、このnoteは英語学習の初回noteの一部をリライトして加筆した内容なので、初回のnoteを読んで頂いた方は購入なさらないで下さい。)
英語学習について考える ~ ヤムチャを目指して人生を変えろ!~
ここから先は、「今は英語ができないけど、いつかは海外で働きたい!」という昔の自分のような熱い思いを持つ方達だけに読んでもらいたいと思う。
オレの熱い思いはフォント12のWordで11ページになった。
海外で働くのならたとえ今は英語ができなくても、行動を起こして駐在員の切符をつかみ取ろう!
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