身体の中で起きていること②
【ご飯を食べているとき】
・噛む、飲み込む動きをするため、あごや舌の筋肉を使う
・脳内の感覚中枢、味覚、嗅覚、視覚などが働いて、味を感じる
・食べ始めると体温が上がる
・食べたものが食道から胃に入ると、胃が消化活動を開始
・20分くらいすると、血糖値が上がり、満腹ホルモンが分泌し始める
【歩くとき】
・脳の運動機能を担っている部分が働く
・下半身を中心に全身の70~80%の筋肉を使って動く
・太もも、お尻、ふくらはぎ、腹筋などが総動員される
・安静時より、体温、呼吸数が上がる
【人と話すとき】
・目、頬、口まわりなどの顔の筋肉、舌の筋肉を使って話す
・脳の言語中枢が働き、言葉を発したり、相手の言葉を理解する
・話すことがらや相手により、体温が上がったり、呼吸数が増えることもある
【ボールなどの物を投げるとき】
・脳の運動機能やバランス感覚を担っている部分が働く
・全身の筋肉を使って投げる
・なかでも肩、腕、胸、腹、背、太もも、お尻、ふくらはぎを使う
・安静時より体温、呼吸数が上がる
【字を書くとき】
・脳のさまざまな部分が働き、記憶中枢から文字を思い出したり、運動神経が働いて手を動かしたり、言語中枢や視覚機能などが総動員される
・指や腕のほか、書きやすくするための姿勢を維持する筋肉が働く
・書いていくと文字の位置やバランスなどを整えるため、目で文字を追う
・体温や呼吸数は安静時とほぼ変わらない
・副交感神経が優位になり、リラックスモードになりやすい
【映画やテレビを集中して観るとき】
・脳の聴覚、視覚、言語中枢などが働く
・脳の感情を担う部分が活発になる
・感動したり、興奮すると脳内でドーパミンなどのホルモンが放出される
・基本的に安静時と体温、呼吸数は変わらないが、興奮など感情を左右する刺激で変化することもある
【お風呂に入るとき】
・体温や心拍数が上がる
・ぬるま湯に長く入っていると心拍数はだんだんと下がる
・脳の中でリラックスホルモンのβエンドルフィンなどが分泌される
・血流が良くなる
・内臓機能が高まる
・水圧で血液循環が良くなる
・筋肉の老廃物が血液の中に出され、疲労回復する
【排尿するとき】
・膀胱に尿がたまったことが神経から脳に伝わると排尿中枢から膀胱へ排尿するよう命令が出る
・膀胱と尿道の筋肉を使って排尿する
・温かい尿を体外へ排出するため、体温は一時的に下がる