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新聞記事「市販薬の乱用」

【大切なこどものいのちをまもるために】基調講演

以前参加した、講演会『大切なこどものいのちをまもるために もしも「死にたい」といわれたら』の中で、国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦先生が述べられていました。

風邪薬や鎮痛剤などのOTC薬を飲むと、不安感を抑えたり、鎮静効果を感じたりするので、最初は、すすめられて手軽に服用していたのが、次第に依存するようになっていきます。OTC薬には、医療用として使われる処方薬には含まれていない古い成分や、依存のある成分も含まれており、知らず知らずのうちに心や体をむしばんでいくことも十分考えられるのです。

【新聞に掲載された市販薬をめぐる現状】

「市販薬の乱用 大量入手防ぐ仕組みを」の新聞記事は、この講演会の内容そのものでした。

・高校生対象の2021年度の全国調査で、60人に1人が直近1年間に乱用目的で市販薬を使用した経験がある。原因は社会的孤立が多い。

・市販薬に使用される成分のうち6つを「乱用等のおそれのある医薬品」に指定し、販売の際名前、年齢を確認、1人1個しか購入できないと義務付けただ、複数の店をまわればいくらでも購入可能。ネットでも買える。

・6成分以外でも依存性が指摘される成分もある。

買うからダメ、売らなければいい、などの目先の対策ではなく、なぜ、高校生が薬を飲むようになったのか。背景を理解しないと、根本解決にはならない。本人が抱える内なる問題の解決のために周囲がすること、環境づくり、予防教育が求められる、と締めくくられていました。

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