【書評】この1冊を読めば、美術館をもっと楽しめる
こんにちは。
今日紹介する本は、
「-武器になる知的教養- 西洋美術鑑賞」です。
著者
著者は、秋元雄史さんという方で、金沢21世紀美術館特任館長や、東京藝術大学大学美術館館長をつとめる美術評論家です。
美術界の様々な役職を務めてこられた日本の美術界の第一人者です。
どんな人におすすめ?
この本は、
・美術館に行ったときに、「おぉー...」しか感想がでない人
・ビジネスマンの教養として西洋美術を知りたい人
におすすめできます。
僕(KG)はこの本から何を学んだか
僕がこの本から学んだのは、西洋美術鑑賞の楽しみ方です。
僕はこれまでは、美術館に行っても、「なんかすごい。」という感想しかもてませんでした。
芸術の楽しみ方は人それぞれなので、それでも良いとは思うのですが、
ビジネスマンの立場で考えると、もう一歩踏み込んだ楽しみ方をすべきです。
なぜなら、欧米では、エリート層は当たり前のように教養としてアートを嗜んでいます。
そしてビジネスパートナーを見極める際にも、アートへの理解度が踏み絵のように使われたりもしています。
スティーブ・ジョブズも、Airbnbの創業者の一人であるジョー・ゲビアもアートを学んでいます。
日本でも、ZOZOの元社長であった前澤友作さんもアートを愛していて、現代アートのコレクターとしても有名です。
そしてアートを学ぶ入口として、美術展が開かれることが多い、西洋美術は最適でした。
現に、この本を読んだ後に、東京都美術館で開かれている「コートールド美術館展」に足を運んだのですが、以前とは違った楽しみ方ができました。
展示作品のほとんどが、19世紀から20世紀の絵画だったのですが、この本でその当時の時代背景や、当時によく使われていた技法などを知っていておかげで、
「写実主義とは違うこういう描き方をするのが、印象派の特徴なんだな」とか、
「これが後の、フォービスムに繋がっていくのか」といった、
まだまだ浅いですが、少なくとも以前よりは踏み込んだ感じ方をすることができるようになりました。
まとめ
ビジネスでアートを教養として、どの程度嗜んでいるかを試されるシーンは、若手ビジネスマンである僕たちにはまだ少ないかもしれません。
しかし、スポーツと同じように、少しでも知識を仕入れておくことで、絵画をもっと楽しめるようになるので、一度読んでみることをおすすめします。
(例えばサッカーなら、「今のオフサイドトラップは絶妙だな」とかルールを知ってる方が楽しめることが多いですよね。)