【書評】この1冊を読めば、SNSに時間を無駄に消費しなくなる
こんにちは。
今回紹介する本は、「デジタル・ミニマリスト -本当に大切なことに集中する-」です。
著者
著者は、カル・ニューポートさんという方で、
ジョージタウン大学でコンピューターサイエンスの教鞭をとっていられます。
この本の他にも「大事なことに集中する」という本も有名です。
(「ディープワーク」という言葉に聞き馴染みがある方もいるかと思います。)
どんな人におすすめ?
この本は、
・ついSNSに時間を浪費してしまっている人
・時間を効率的に使って自分を磨きたい人
におすすめできます。
この本から何が得られるか
著者は、コンピュータサイエンスを教えている、いわばITの専門家です。
その著者が、テクノロジーから脱却することの重要性を述べています。
とはいえ、もはやテクノロジーの恩恵を全て捨ててしまうこともできません。
そこでこの本では、各個人がどのテクノロジーを使い、どのテクノロジーを捨てるのかを決定し、自分の持つ時間の質を最大限高める方法を、誰にでも実践しやすい形で紹介してくれています。
この本を読むことで、自分にとって本当に必要なものは何なのかを主体的に考える力を得ることができると思います。
僕(KG)はこの本から何を学んだか
僕が、この本から学んだことの1つは、
「人がどのような時に何かに夢中になるのか」です。(本のテーマとはそれるのですが)
この本の、とある章でSNSの持つ依存性について言及しています。
その中で、人間が行為依存に陥る2つの大きな要因として、
「間歇強化」と「承認欲求」を挙げています。
つまり、人は予想外のタイミングで、好意的なフィードバックを得ることで、強く満たされ、さらにそれを求めるようになるわけです。(つまり、依存です)
そして、この要因をもっともうまく利用している例として、SNSの「いいね」ボタンを取り上げています。
あのボタンは、上で挙げた2つの条件を満たしているというわけです。
この事実を認識するだけで、意識的に最初から距離を置くことができるし、
逆にビジネス(主にマーケティング)で利用することもできます。
ビジネスにどう活かせるか
この学びをビジネスで活かすには、次のような行動が取れると思います。
・予想外のタイミングにフィードバックを得られるような仕組みで学習内容をアウトプットする
・集中して作業するときは、通知類の機能は一切OFFにする
まとめ
僕たちのほとんどは、受動的に、そして無意識的にデジタル化の波に飲まれてしまっています。
ルーチン作業としてTwitterやニュースサイトを順にチェックし、隙間時間があると、それらに更新がないか確認しています。
これらは一見、知識のインプットとして正しいものかのように思えますが、
実は、ほとんどの場合において、そんなことはなく時間の無駄になっています。
大事なことは、インターネットやデジタル化されたものに触る前に、自分がそれに時間を費やすことによるコストと、得られるメリットを十分に比較するべきだということです。
それが十分されていれば、テクノロジーの恩恵だけを十分に受けることが出来るようになるはずです。
具体的な、方法についてはこの本に丁寧に書かれているので、興味が湧いた方は是非手にとってみてください。